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【読書感想文】フーテンのマハ

久しぶりに1冊読み終えました。
「フーテンのマハ」原田マハさん著
正直、最高に面白かった!

わたしが運営する図書館にも原田マハさんの本はいくつかあって、いつかゆっくり読みたいと思いながらなかなか読めておらず、先日note友(と呼ばせていただきます。)のkanaさんからいただいた「リボルバー」もまだ読めてなくて、マダムAさんによると「すごく良かったわよ!」と仰っていたので、読みたいと思いつつなかなか・・・。

で、たまたま本屋さんで見つけた「フーテンのマハ」。
これなら気軽に読めそうだと、いつもカバンの中に入れて、隙間時間でちょこちょこ読んでいました。

ショートストーリーをまとめたものなので、隙間時間にももってこいです。

著者の原田マハさんは、関西出身ではないけれど、小学6年生~高校卒業まで岡山で、大学は兵庫県ということで、すごく関西色が強いと思った。
そして勝手に共感を持った。

旅行の話もすごく面白く、あまり細かく決めていくのではなく、「〇〇が食べたいから、◇◇へ行こう!」って感じで、いつも食べてばっかりの旅をしているわたしとの共通点を見つけた。

あと、わたしのスキな人として、「変な人に遭遇する運のある人」っていうのがあって、マハさんはまさしくそういう運を持っている人だと思う。
「なんでそうなるの?!」だったり「そんな運よく面白いキャラと出会う?」って感じ。

きっとこういうハプニングが起こるんだろうなと想像したとおりに起こって、でもなぜか最後はすべて丸く収まるって人(笑)

そういう「出会い運」を持っている人の話を聞くのがめっちゃ好き。

こんなお姉さんがいたら、楽しくてしょうがないやろなーって。

でも、楽しいだけじゃなくて、やっぱり絵のことはすごいなと思った。
画家の話を書く時には、徹底的にその人の誕生~死まで、どんな気持ちで、どんな風景を見ながら書いたのか、ある意味タイムスリップして憑依するみたいな感じかな。
憑依は逆やね。降ろす感じかな。
その場に立って、降ろして見るっていう捉え方がすごく面白いと思った。

正直、わたしは全然美術とか絵画とか知識が無くて、最近、大原美術館(岡山)とか大塚美術館(徳島)へ行ったり、箱根で美術館巡り的なことをしたけれど、それでも、その描いた人(画家)のストーリーまで考えたことなくて、マハさんの本も「難しいんやろな。」って思ってました。

でも、この「フーテンのマハ」の中に、その本をどういう風に書いたか、どういうことを現地で感じたかっていうのが分かって、他の作品もじっくり読んでみたいと思ったし、読んだ後に美術館でその画家たちの作品を見たいと思った。

色々と面白ポイントはあって、書きたいけど、書くと楽しみが減っちゃうので、是非読んでみてください。

旅行が好きな人。
絵画に興味がある人。
隙間時間で本を読みたい人。
そんな方々にオススメです。

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