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神々の畦

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日本人とは何か?考えれば考えるほど独特な文化を持つ日本人、特に世界に類を見ない日本語や、現代に至るまで他者の影響を殆ど受けないほど確立された死生観や宗教観は、明らかに弥生時代以前… もっと読む
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古墳と神社

古墳と神社

歴史ミステリー。
ピラミッド、ナスカの地上絵から邪馬台国まで、いろいろありますが、私にとって最大の関心事は古墳です。

仁徳天皇陵として知られる世界最大のお墓、大山古墳。
「何だこのカタチは?」と、思いますね。
前方後円墳。
この古墳の分布と天皇家の支配地域が連動しているので非常に興味深い。上空から見たら鍵穴みたいな形は宇宙人を呼び寄せる暗号じゃないか、とかいろいろ言う人がいます。

そういう想

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日本人の心を解明するキーワードはこれだった。井沢元彦『逆説の日本史』①

日本人の心を解明するキーワードはこれだった。井沢元彦『逆説の日本史』①

 “日本史”本市場というものがあるのなら、【大胆な仮説】というのは非常に興味をそそられるワードであるが、一方単たる創作だったりよくある陰謀論だったりする場合も多い。あくまで読み物として面白ければいい、という考え方もあるが、歴史好きからするとある程度のファクトを押さえた上でイマジネーションに訴える仮説が欲しいと思う。
その点、井沢元彦の『逆説の日本史』が示す古代日本像は想像とゆるぎない理由のバランス

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日本人の心を解明するキーワードはこれだった。井沢元彦『逆説の日本史』②

日本人の心を解明するキーワードはこれだった。井沢元彦『逆説の日本史』②

■大国主命=最大の怨霊
日本の三大怨霊と言えば、「菅原道真」「崇徳天皇」「平将門」だが、それよりはるか前、最大の怨霊がいると井沢氏はいう。
それは大国主命(オオクニヌシノミコト)。
かつての日本の統治者であり、天皇家(大和朝廷)にどのような形かわからないが権力を奪われた歴史の敗者だ。
敗者なら敗者らしく、歴史から抹殺されるのかと思いきや、数千年の時間を彼は日本で一番大きい社(やしろ)を持つ出雲大社

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