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【名言すぎる】本好きの私にブッ刺さった言葉たち

本を読んでいると、時たましびれる言葉に出会います。
私はこの瞬間がたまらなくて、本を読んでいるんだと思う。

今回は、心にブッ刺さった本の中の言葉達を紹介します!

どうして人は恋に落ちた時、それが恋だとわかるのだろう『君はポラリス』

作者:三浦しをん

初っ端からなんですが、これは小説の中の言葉ではありません。

たしかに何でかは分からないが、恋だと分かる。
悲しいことも嬉しいこともあって一つの感情で言い表せず、かつ習った訳でもないのに、何で恋だってわかるんだろう。

この言葉は文庫本のあらすじに書かれていて、本文には出てきません。
いつもは図書館で借りる派の私ですが、あらすじこの言葉を読んで即買い。
まさに、この本に落ちてしまいました(笑)

本自体も恋愛に関する短編集でするっと読めるから好き。
私はあらすじが分かるから、ハードカバーより文庫派です。

10代の恋愛なんてうまく行く方がどうかしている『永遠の出口』

作者:森絵都

※ごめんなさい、この言葉は記憶をたよりに書いているので、一言一句あっていないかもしれません・・・。

本当にね!!
実はこの本との出会いは模試だったんです。
高三の現代文の模試に出てきて、衝撃を受けすぐに図書館で探しました。

その頃、周りは彼氏と楽しそうに過ごしているのに、好きな人とうまくいかないと悩んでた私は、どれだけ救われたことか・・・。

10代の恋愛って壊れやすくって大抵が別れてしまうこと、今となっては分かるんだけど、当時はそれがすべて。
うまくいかなかったら一生の終わりなような気がしてしまう。
だからこそ、「どうかしている」と言い切ってきくれて気持ちよかった。

この本、1人の女の子の小学校〜高校卒業を描いていて、小説だけどエッセイみたいにリアルで読みやすい。
是非、10代の女の子に呼んでほしい。

全ての悩みは対人関係の悩みである『嫌われる勇気』

作者:岸見一郎

これは覚えてる人多いのでは?
気づかされたよね〜。
初めから宇宙に1人ぼっちで生きていたら、人と比べることもないし、そもそも寂しいと思うこともない。嫉妬も競争も生まれないだよな。

この本読んでからは他にも、例えば「自分の課題」と「他人の課題」の話とか、色んな悩みをシンプルに考えられるようになりました。
割と、人生を変えてくれた本です。
『嫌われる勇気』、王道だけどやっぱり良い。

俺の靴どこが最後の言葉ってお母さんは折れそうに笑って『絶叫委員会』

作者:穂村弘

歌人の穂村弘先生が日常に溢れる魅力的な言葉達を集めて解説した本。
これは穂村弘先生の知り合いの方の句だそう。
何気なく本屋で手に取り、この句を見つけた瞬間、買うって決めました。

最後が「笑って」なのが痺れます。
「泣いて」でも悲しみは伝わるけど、泣くのはとうに過ぎて涙も枯れて笑うしか無くなった虚しさが余計に胸に刺さる。
こんな短い文章なのに、冒頭の「俺の靴」という書き出しからは予想もできないラストですよね。

短歌に心にひかれる今日この頃。
穂村弘先生が雑誌で募集した短歌を解説する「短歌ください」シリーズもおすすめ。

すべての娘は、自分の母親に等しく傷つけられている。『ゼロハチ、ゼロナナ』

作者:辻村深月

皆さんは、自分の母親と仲が良いですか?
特に娘と母って、微妙な関係性だと思います。

私の家は、母と価値観も違うし、仲良し親子~という感じではないです(笑)
これまでも、色々ぶつかる場面があったので、この言葉にドキッとしました。
仲が悪いわけでもなく、もちろん今となっては感謝もしてるんですけどね。

辻村深月先生の本は、実の母と娘の関係性がリアルに書かれている。
この本自体も、逃亡した幼なじみを探すミステリーで面白いからでは読んで欲しい。
辻村深月先生の「クローバーナイト」にも、母と娘の微妙な関係が描かれているのでおすすめ。

生まれ変わっても、またあなたのお母さんになりたい。
今度はもっといっぱいお話ししましょうね。『本日は、お日柄も良く』

作者:原田マハ

これも母と娘の話の中で出てきたんですが、「ゼロハチ、ゼロナナ」とは真逆の言葉。

この言葉、読むだけで泣けません?
まず、「生まれ変わっても」。
この言葉だけで、もう一度なりたいと思っているほど、「あなたのお母さんでよかった」と思っていることが暗に示されている。
そこに「今度はもっと話そう」とくることで、今世はあんまり話せなかったことが伝わってくる。

母からの愛と、ちゃんと話してこなかったうしろめたさ、同時に感じます。
親から話しかけられても無下にしちゃってる人は、ドキッとするのでは?
今生きている今世で、親といっぱい話しておこうと思わせてくれる文章。

『本日は、お日柄もよく』は、泣ける言葉の宝庫なので、ぜひ読んでみてください。


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