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つい人に話したくなる本、ってのがありまして・・・

 なんかこう、見た瞬間気になって、読む前からその本のことをつい人に話したくなる本ってのがある。そんな本にも色々な種類があるけれども、なんつーか、これ、スゴくね?ってやつを買ったから誰かに言いたい、そんな衝動。

 でもそういう本は、必ずしも万人受けするものではなく、語り始めたところでそうそう共感を得られるものでもないのだ。これまではそれをグッとこらえて生きてきた。しかし、これからは違うぞ。noteに書き散らかしてしまうんだ、衝動と共に。

 今日買ったのは、一目惚れしたくせに1ヶ月くらい買うのためらってた本。だって、スゴイんだもん、色々。

見よ、この勇姿を!

 この、物質としての本が持つ圧倒的存在感!!!!厚い!とっても分厚い!!!そして、、、、重い!!!!なんかこう、massive!な感じ。そして何が書いてあるかといえば、スパイである。スパイについてとにかく網羅された事典なのである。本邦初!なのである。(そして右下に小さく書かれた12,800円に買うタイミングを考えさせられる)

 英数字から始まり、その後は五十音順で1900項目以上、実に836ページ。記念すべき最初の項目は「007」である。「00」は英国政府から殺しのライセンスを授与された人間であることを表す!といったことがくそ真面目に記述されている。この実生活でなんの役にも立たない感じが私の少し捻れた琴線に触れるのだなぁ。

 初めて書店で見かけた時から誰かに買われてしまうのではないかとヒヤヒヤしていたが、そんな日々とはもうおさらばなのだ。これからはスパイ大事典と共に歩む人生。病めるときも、健やかなるときも、スパイ大事典。喜びのときも、悲しみのときも、スパイ大事典。

 そういえば、この前とある会合で、「なんかいつも楽しそうですよね」という生暖かいコメントをいただきましたが、まぁ楽しいですよね。おまけにスパイ大事典が家にあったらもっと毎日楽しいでしょう、きっと。

 ちなみにこちらの本は、地元小石川に先日オープンした「Pebbles Books」さんで買い求めたもの。あゆみブックス小石川店の店長さんだった久禮さんが再び小石川にオープンしてくれた小さな書店。行く度に新たな本との出会いがあって、お金がいくらあっても足りません。あゆみブックスが閉店してからの数年、いつもどこか物足りなかったんだけど、パズルの欠けたピースが戻ってきたような感じ。だから嬉しくて、ついつい足を運んで買っちゃうんだよなぁ。全然読むペースが追いつかないんだけど、本読みってのは積読本を眺めているだけですごくいい気分になれる人種なのよ。あぁ、もうどれから読めばいいのと悶絶し、このラインナップ最高だな、と蔵書を前に自画自賛。これもまた、楽しからずや。

 


自分の好きなことを表明すると、気の合う仲間が集まってくるらしい。とりあえず、読んでくれた人に感謝、スキ押してくれた人に大感謝、あなたのスキが次を書くモチベーションです。サポートはいわゆる投げ銭。noteの会員じゃなくてもできるらしい。そんな奇特な人には超大感謝&幸せを祈ります。