ayumu aizawa
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怪我の手当をして、歩き出した。
きつねは、またどじをふんで怪我をし、うずくまった。でも、もう、これだからおれは、とは思わなかった。しばらくそのまま痛みがひくのを待ち、起き上がり怪我の手当をして、歩き出した。その先に会いたい景色があり、会いたい自分がいた。歩く速度をあげた。風が生まれ、花が揺れた。
心配を散らして。
クマが子ぐまに言った。
不運は、不運になりそうだという
心配がつれてくる。
最良の選択だったどうかは
最後までわからない。
間違い、失敗が
よい糧になることはよくある。
だから、ただ進むのさ。
できるだけ、心配を散らして。
忙しくしたり、
きれいなことや、
ばかばかしいことを考えたりして。
庭に築山をつくる訳。
庭は咲くというより
こぼれる。
その原因のひとつは、
庭に大きな高低差があること。
父が庭を設計する際、
いわゆる築山(つきやま)を
高さ違いでふたつ設けた。
これにより、まわりからの
閉塞感と、情感が生まれている。
ターシャの庭も
段階的な高低差が
風景に情感を生み出している。
14年前発売した絵本にDMをいただく。
14年ほど前、絵本を
講談社さんから発売し、
全国の書店や、図書館に
入れていただいた。
先日、このようなDMをいただいた。
つくり、届く。
この嬉しさは言葉にならない。
手元の在庫を
わたしのweb shop「夏草書店」にて
発売させていただきます。
https://ms9.official.ec
幻想の純度を高めるのは、片思いなのかな。
幻想の純度を高めるのは
片思いなのかな。
男の子は眠るまえに思った。
近づくとかたちがかわりだす。
男の子は悲しくてさみしくて
泣きながら眠った。
そして、
おだやかで美しい夢を見た。
草舟さまにて、「鍵のかかった庭」完売。追加納品させていただきます。
草舟あんとす号さまより
「鍵のかかった庭」完売との
ご連絡いただきました。
とても嬉しいです。
手に入れてくださり
ありがとうございます。
お問い合わせも
ありがとうございます。
4日土曜日早めに追加納品
させていただきます。
草舟さまとお庭の本の
豊穣なマリアージュ
ぜひ、お手元に。
「ベーカリー短篇集」オーダーありがとうございます。
「ベーカリー短篇集
chigaya bakery stories」
オーダーありがとございます。
ベーカリー便にて
お送りさせていただきました。
いつも、焼きたてパンの
香りにつつまれますように。
どうしたら、特別になれるか。
特別って、どうしたらなれるの?
子ぐまが訊いた。
クマが答えた。
特別であろうとすることを
やめるとなれるよ。
優秀もセンスのよさも
いちどあきらめると
君独自の優秀やセンスが
生まれてくる。
そして、そうすると
ほんとのともだちができる。
人生は、出会い、うつろう幸運の連続か。
いまあるものが、当然与えられ、ずっとあるように思え、失う時深く悲しむのはなぜか。すべては、幸運に出会い、うつろうものなのに。人生は、出会い、うつろう幸運の連続か。庭はいつもうつろっている。人生の5倍速のように。うつろうことはいのちの躍動。今日の雨粒に見惚れ、次の季節の準備をする。
つくる本はすべて詩集。
庭の本も、お菓子の本も、クマ問答も、トレーシングペーパーの本も、女の子の本も、準備しているねこ様や、お料理の本も、饒舌な詩集のつもりでつくっている。みんなが詩なんて、と言うようになったとしても、最後まで「詩」が好きなのかもしれない。写真は、今朝の詩。
豊かなまぶたの残像を。
庭は、幸せと似ていて
あると思えばあるし
ないと思えばない。
生きるうえで大事なのは
実際のありなしより
眠る時のまぶたの残像で
そこに豊かな庭が広がれば
その庭はある。
この本の庭が
どんな闇の奥底でも
豊かにまぶたに
ひろがりますように。
「鍵のかかった庭」
https://ms9.official.ec