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アラフィフになってもなかなか親へのわだかまりが消えない方へ


自分の親が子供だった頃の時代背景を知ってみる


皆さん、こんにちは。

今日は、「アラフィフになってもなかなか親へのわだかまりが消えない人へ」

というテーマで綴ってみたいと思います。

これは当事者としては本当に辛く、苦しく、
難しい問題なんですね。

それは自分のメンタルが、

「親とは、自分の一番そばにいて、
育ててくれて、感謝しなければならないのに、
物凄く憎しみが湧いてしまい、
そんな罪悪感から自分を否定し続ける」

という状態にあるからだと思います。

そして、自分が前向きに生きようとしているのを、
この状態が邪魔をして、

目の前のことに集中できないことが、
本当に気持ち悪いし、辛いのです。

幼い頃のトラウマって、本当に強烈ですね。


戦争に勝つための教育をさせられた私達の祖父母世代の子が親になった(団塊の世代)


ところが、私達アラフィフ世代では、
そう言った親子間でのトラウマを抱えている人が沢山います。

その背景には、親に殴られたり、閉じ込められたり、
恐怖や罰を与えられながら育ったというような事があったりします。

そんな私達の親世代が育った時代背景とは、

「世間体」「恥の文化」「右に倣え」「男尊女卑」
「競争社会」「縦社会」「物質主義」「賞罰教育」

などなど、明治時代の厳しい軍事教育の名残を受け継いだ、「The 昭和」だったのです。

そんな大変な社会生活は、
一人ひとりの自由や尊厳を受け入れられるほど、
甘い世の中ではなかったのです。

そしてそんな時代背景の中で育った当時の子供たちは、
当然、すくすくと育ちません。


そして、

他者を敵とみなし
競争に打ち勝ち生き残るという、
サバイバルゲームを生きるしかなかったのです。

そしてそういった自分の生き残りをかけた人達は、
他者を思いやる事は、まずできません。
自分を守ることに必死なのです。

これこそ、この毒親問題の根本の原因ではないかと私は考えます。

でもこれも仕方のないことだったと思います。
そうせざるを得なかったのです。

そう、毒親とは、これまで個人の性格の問題のように思っていましたが、実は社会の問題だったのでは、と言うのが私の考えです。



「行かず後家」という、結婚に対する女性への圧力があった


ところで、一昔前(私達の親世代)、
当時、25歳辺りを過ぎても結婚していない女性の事を、

「行かず後家」と言っていたのを知ってますか?




※行かず後家とは
元々は夫と死別した後、ずっと再婚しないで独身でいる女性のことを指したのですが、それをいつまで経っても結婚しないで婚期を逃している女性の事を嘲笑うように使われた、嫌味な言葉です。



当時は、早く嫁に行かないと、
そうやって揶揄されたのです。

しかも25歳で既にそのように言われてしまっていたんですね。

だからほとんどの女性が当時は25歳くらいまでに結婚し、出産しなければならないと思わされていた、

ステレオタイプと偏見に満ちた世の中だったのです。

更にそのもっと昔になると、
子供を7人、8人産む女性もザラにいた。

そして上の子は学校へも行かず、
家の手伝いや下の子の世話をしていた。

これらの例を知ると、
「女性を何だと思っているの?」と言うような、
怒りのような気持ちさえ湧いてきます。


そして出産が女性個人の幸せというより、
「産めよ増やせよ」という社会の圧力により、

そうせざるを得なかった、という社会背景が受けて取れます。

そんな差別や偏見や支配の中で生きてきた私達の親達、
実はとてつもなく大変で可哀想だったんだな・・・と思えませんか?



個人の幸福を追求できる時代になった

今回は女性に限った話の内容になってしまいましたが、

男性は男性で、そういった大変な時代を生き抜いた事は確かですね。


そうやって考えると、

当時は、私達以上に苦労した人々が沢山いたと想像できます。

そして今では、
個人が自由に選択でき、
様々なチャレンジができ、

人生を楽しめる時代になったのだから、

これをチャンスと捉え、

できればいち早く過去の重い荷物は捨て去って、

スイッチを切り替え、

これからを楽しんで生きることに集中していきたいですね。


そしてまずは、

「毒親問題は、毒社会問題だった」と解釈する事で、

個人の資質の問題ではないということを理解できれば、

自分や親を責めることを少しでも減らせるのではないかと思います。

親子の問題が解決すると、
憑き物が取れたかのように心が軽くなり、

本当の自立ができていきます。

そうすることで、
人生後半をもっともっと気楽に生き、
もっともっと楽しめることでしょう。

それでは皆さんの一日が素晴らしい一日でありますように。

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