人生は螺旋階段のように進んでいる
いつも同じような悩みで躓いてしまう
ポジティブでいたいと心に決めていても、落ち込んでしまうことばかりだし、よく悲しい気持ちになってはどんよりとしてしまうのです。
「失敗は成功の為のプロセスなのです。だから、失敗したからといって、落ち込む必要はない。」そう学んで、凄く納得することが出来たし、頭では理解することが出来たのです。ですが、やっぱり失敗してしまうと悲しい気持ちになってしまうし、思いっきり落ち込んでしまうのです。
だから、このままではダメだと思いました。自分を変えようと、たくさん学んでは自分を試しました。だから、思いっきり失敗をしてしまった時に、ふとこう思うことが出来たのです。「よし!これで成功に一歩近づくことが出来た。」それが、自分の成長を感じられたようで嬉しかったのです。
ところが、気が付けば元の自分に戻ってしまっていました。失敗したら、またいつものように落ち込んでしまう自分がいるのでした。不測の事態だったとき、落ち込んでも仕方がないと自分に許可を出してしまったが原因でした。気が緩んでしまったのだと思いました。それと、同時に自分の意志の弱さに落胆してしまい、余計に落ち込んでしまったのです。成長することが出来ていたようで、同党巡りしているだけだと感じたのでした。
こうした自分の中の矛盾がとても腹立たしかったのです。やはり、自分には、ポジティブに生きるなんて無理なことだったんだと思いました。
対極なふたりの自分と折り合いをつけていく
こうした、ポジディブでありたい自分と落ち込む自分がいてしまうといったこのふたりの自分がいると感じてしまう矛盾。実は、成長の証であるのです。このふたりの自分を乗り越えられることこそが、自分らしい人生を実現させるものであったのです。
僕が、同党巡りのように感じていた気持ちは、このふたりの自分に折り合いをつけていくためのプロセスだったのです。
このふたりの自分に折り合いを付けられるようになることが出来れば、どんな自分になれるでしょうか。悲しみをちゃんと感じられる人になることが出来て、他人の悲しみにも深く共感できる人。その上で、前向きに建設的に生きていける自分になれるということ。それは、深い人間になることが出来るものでした。
頑張りたい自分とさぼりたい自分はどうでしょうか。このふたりの自分に折り合いをつけることが出来ると、しっかりと休むことが出来て、メリハリが出来て、ここぞと言う時に集中力を発揮できる自分になれるということです。
気遣いばかりをしてしまう自分と自分を大事にしたいと思う自分はどうでしょう。自分を大切にすることが出来るからこそ、自分の気持ちを満たすことが出来る。その十分に満たされた心で他人をも笑顔にすることが出来る自分になれるということです。
こうしたふたりの自分に折り合いをつけていく為に、この二人の自分を行ったり来たりしているのです。現状の自分を維持するために、この対極な自分を行ったり来たりしてバランスを取っているのでした。決して、自分の意志が弱くて、同党巡りしている訳ではなかったのです。
人の成長と言うのは、色んな自分に折り合いをつけていくことであるということがひとつの見方なのです。そして、同じ悩みを同党巡りのように抱えてしまうように見えても、実は、その度に自分と折り合いをつけているのです。折り合いをつけるというのは、自分を許して受け入れるということであります。ですので、同じような場所で躓いているようで、言うならば、ひとつ上の階にいるようなものなのです。
こうしたことから、人生は螺旋的に発展するとも言われています。
もし、自分には弱い人間でいつも同じような悩みで苦しんでいる。そう感じて、自分を責めないで欲しいのです。そのことで自分に落胆する必要もなければ、そのことを諦める必要はありません。人は、言うのなら同じような毎日を送っていたとしても、日々成長をしていることを忘れてはいけません。昨日と同じ自分のように見えて、同じではないのです。
そのことをちゃんと頭に入れておくと、自分に少しは寛大になれるのではないかと思うのでした。
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メルシー
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