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人が自分をどう思うかは、相手の問題

僕が抱えていた心の問題

これまでの僕にも、輝かしくキャリアを積み上げていた時がありました。僕のことを引き抜いてくれる会社があらわれたからです。詳しくは、別の機会にさせて頂きたいと思っていますが、僕の中では、誰かに自慢できるような、これでようやく努力が報われたような気持ちでした。

しかし、そこから先が、かなり苦しいものでした。誰がどう見ても、どう考えても、長期的に取り組むことなのに、すぐに結果を求められたからです。はじめは凄く評価してくれていた会社は、ひと月結果が出ないだけで、契約した内容も、扱いもがらりと、詐欺のように変わってしまったのでした。

お互いにすれ違いはあったのかもしれませんでしたが、映画やドラマでみた反社の取り立てのように、売り上げを上げろと言われました。恐喝されているような気持ちになる会議。毎日、毎日、非人道的な扱い。その会社のオーナーに教わった学びは、成功するまで、死んでも働けでした。

毎日、生きている心地がしないくらいの睡眠。生きている実感がわかないくらい悲しく、生きている意味が分からないくらい苦しいものでした。僕の心はとっくに壊れていたのでした。

その時の自分自身を振り返ってみると、僕自身がどう思われているのか、とても気になって仕方がありませんでした。

それが、いつしか、僕のことをみんながみんなダメな奴だと思っているように感じていったのです。もう、ダメな奴だと思われたくない。嫌われたくない。そう強く思うようになりました。

そんな風に思い囚われてしまったからこそ、相手の心を必死にコントロールしようとしてしまったのです。必要以上に媚び、冗談をいってごまかしたり、無理をしてなりすまそうすまそうとしたり。しかし、自分をどんなに偽わったところで、不安を取り除くことはできませんでした。

そして、なによりも、その人達のことを、僕は常識ぶったろくでなし。陰口を言う陰湿な人達だと決めつけるようになりました。そんな人たちに自分の気持ちを知られてしまうことは、またいじめの対象に成り下がってしまうと危惧する始末です。

そういった風なことは、思いのほか、自分のエネルギーを注ぎ込む結果になってしまいました。僕は人が僕のことをどう思っているかを知る事。又は、それを変えることに、自分のやれること、やるべきことをそっちのけで全力を注ぎこむようになってしまったのです。

その結末は、手に取るように分るものでした。

あまりにも、悲惨で、自分の命すら粗末に扱うくらいに、深くまで自分を追い込み、落とし込んでしまったのでしたから。

相手をどう捉えるかは、僕自身の心の問題

今だからこそ、分かります。どうして僕自身が、人からどう思われているのかに囚われてしまっていたのか。そして、自分以外の人達のことを悪く思っていたのか。

それは、僕自身の心に問題を抱えていたからです。

僕自身の問題であったのです。

生きたここちがしないような毎日に、疲れ切って、精神を病んでしまったから。人から、好かれたい。気に入れられたい。嫌われたくない。そう言うことに意識ばかり気持をすり減らし、僕は僕自身を見苦しいい人間だとか、意地汚い人間だと感じていたから、鏡のように、周りの人に反射させていただけだったのです。

その当時、僕から、心ない言葉をかけられたり、嫌われたりしていた人たちに、僕はきちんと謝るべきなのかもしれません。

「ごめんなさい。あなたが決して、悪い訳ではないんだよ。あなたが僕から嫌われていたのは、僕の心の問題だったんだ。」

僕が、傷つけた人たちのなかには、僕に手を差し出してくれていた人もいたのかもしれません。僕に罪の意識はないものの、その人を傷つけたことは間違いない事実です。

僕はこの自分の罪を償うためにも、傷つけてしまった人たちの為にも、これからも、そこから学んだことを伝え続けなくてはいけません。

「あなたに対して、傷つけるようなことをしてくる人や、あなたの善意を踏みにじる人。それは、あなたに問題がある訳ではないのです。」

「そうしたことをしてくる、相手の問題ではありません。だから、あなたが気に病む理由は何ひとつないのです。」

「決して、その人達を変えようとはしてはいけません。人の心をコントロールすることは、例え神様でも不可能なことなのですから。だから、自分自身の心に目を向けてください。自分のやりたいことに専念できるように。」

「あなたは優しいのです。だから、相手の人がどう思うのか、気になるのかもしれません。しかし、その優しさは、自分に向けてあげて下さい。何よりも人間関係で悩み、苦しみ、疲れているのは、そして、何よりも癒しを求めているのは、あなた自身なんですから。」

どうかご自愛下さいと。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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