見出し画像

一生懸命になる必要があるもの

未来のために頑張ることは

これまでの僕は、未来のために懸命になる必要があると考えていました。自分が将来において楽をする為に貯金をする。自分が将来、困らないように資格を取っておく、もしくは副業をしておく。自分が将来において寂しくならないように、豊かな人間関係を築いておく。

こんな風に、今、頑張らなくてはいけないのは、将来の為であると感じていたのです。

そうなってしまった背景には、どうやら、過去の経験が関係あるみたいです。

実際に、両親はとても苦労していました。僕は、それをずっと見てきたんです。祖父の会社を引き継いだ父は、時代の流れによって、上手くいかなくなっていたことを、どうすることも出来ないまま会社を倒産させてしまいました。そこから、なれない仕事をしては大変な思いをしていました。

その頃の父の口癖は、「勉強しろ!今、勉強しないと、俺のように将来、とても苦労するぞ。」でした。僕は、ずっとそれを聞かされてきたんです。

母もまた、苦労していました。これまで、それなりに裕福だったものが、生活が一変したのです。若くして結婚し、専業主婦しかしたことのなかったのに、働きに出ていました。母もまたやかましいくらいに。「勉強しなさい!いい大学にいくことで、将来が楽になるのだから。」と、断言していました。「絶対に大学にいきなさい!そして、公務員になりなさい。そうすれば、あなたは一生楽して生きているのよ。」「やりたいことがあると言うののなら、公務員になって、好きなだけしなさい。」そう言い聞かせられてきたんです。いつしか僕の夢は公務員になることだと思い込んでいたのです。

今、思えば、公務員の方だってして楽な思いはしていないことくらい、想像出来るのに、当時は、そういうものだと信じてしまったのでした。

そうした学生時代を送っていました。ですが、ふとした時にため息が出るのです。なんだか、人生って楽しいものではないんだなと感じるのでした。

今、頑張る必要があるもの

将来のために一生懸命になることが、望ましい生き方だと信じていたのでした。

でも、そうではなかったのです。

いつしか僕は、自分に言い聞かせていました。自分が将来幸せになる為だったら、今が辛くても構わない。将来、豊かに生きるためだったら、今が苦しくても我慢しないといけない。将来のために、今、やりたいことは我慢しないといけない。

そうした思いから、哀れな自分を作り出してしまったのでした。どんなことも、我慢してしまう自分。どんな苦しいことも簡単に受け入れてしまう自分。どんな辛いことでもしょうがないことだと諦めてしまう自分。こうした自分たちは、気が付かないうちに、どんどんと自分を追い詰めていくのでした。

結局、僕は望んだ将来を手にすることはありませんでした。思い描いたような人生にはなりませんでした。僕自身が思い描いていた未来も両親が思い描いた僕の未来も。何一つ、手にしようとせずに逃げ出したんです。思い返せば、大学受験すらも逃げ出していたんです。ずっと、モヤモヤした気持ちを抱えていたから、どこかで納得できなかったんだと思います。でも、その気持ちを大人たちに反発してぶつける勇気もなければ、自分の気持ちを貫く決意もありませんでした。

でも、そうしたことを受け入れきれずに、何かのせいにしては、不平不満を口にしていたんです。そんな風にして、僕はたくさんのものを失い、追い込まれてしまっていくのでした。

だからこそ、今、何が大事だったのか分かるのです。

今の自分が辛いのに、苦しんでいるのに、いつも何かを我慢しているのに、どうして将来が良いものになるのでしょうか。今の自分が自分らしく心豊かに生きるからこそ、将来も自分らしく豊かに生きられるものだということです。

そもそも、自分の中の不安から立てた目標や夢は、自分らしさを奪うものであるのではないでしょうか。

今の自分が自分らしく生きられるからこそ、未来の自分も自分らしく生きられるのです。

今、一生懸命になる必要があるのは、目の前のことと、自分が時分らしくいられるために出来ることだということです。


お知らせです

お悩み相談はじめました!

人生に迷った時、どうしたらいいのか分からない時、誰にも相談できずに、苦しみました。いつか、僕自身も誰かに寄り添い、背中を押すことが出来たらと思い続けてきました。
だから、あなたのお悩みに、寄り添いたいのです。
どの記事でも構いませんので、コメント欄にてお待ちしております。

詳しくは、こちらを読んでください。

相談される方は上の記事内にある注意事項を読んでから、ご相談下さい。


最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー

この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?