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感情を吐き出す場所が必要なんだ

貯め込んでいた気持ち

気持ちを飲み込むとき、いつも心臓がバクバクしています。どうしてなのかは分かりませんが、きっと焦っているのだと思います。そして、何か大事なものを無くしてしまったときのように、いつまでも気になってしまうのです。不安や後悔、喪失感を感じては、心に引っかかっているのを感じるのです。

こうした飲み込んでしまった気持ちは、穏やかな気持ちや前向きな気持ちを、心から追い出してしまい、居座り続けてしまう。それらは、簡単に消化出来るものではなく、どんどん蓄積されて、心を埋め尽くしてしまう。いつしか生き場を失ってしまった気持ちに、堪えきれなくなって、涙として表に出てしまうのです。

なるべく気持ちは、溜め込まないようにしよう。そんな約束をいくら自分としてみても、気が付けば、無意識に飲み込んでいた言葉は数知れません。

考えてみたら、当然なことなのかもしれません。一見、手を取り合っているように見える会社の中は、お互いがお互いの腹を探り合っているために、どこかギスギスしたものを感じてしまうものですから。そうした社会の弱肉強食のような部分を目の当たりにして、取り乱して弱みを見せることは、誰もが避けたがるものであります。どんな感情も見せてはいけないと思うのは僕だけじゃないはずです。

僕は、小さい頃から、自分の気持ちを人に言うことが出来ませんでした。言えば、厳格な母に否定されると分かっていたからです。否定されれば、もちろん傷ついてしまう。それが、たまらなく怖かった。いつしか、自分さえ我慢すれば、世の中が上手く回っていくように感じられた。自分さえ、我慢すれば。

大人になれば、余計に自分の気持ちを抑え込むようになっていました。それでいいと思っていたから。自分は幸せでなくても、僕の大切な人達が幸せであれば十分だと思った。それが、ちっぽけな僕に出来ることだと考えたのでした。

こうした気持ちでさえ、どれだけ気の知れた仲になったって、どれだけ僕の過去を知っていたって、僕の気持ちを理解してくれる人はいませんでした。僕が誰かの気持ちを分かってあげられないように。でも、自分以外の人に会えば、僕も含めてみんななぜか、笑顔で話をしている。

感情を吐き出す場所が必要なのかもしれない

ある時、友人と食事にしたときに、離婚したことを笑って話してくれた。きっと、悲しみを僕に悟られたくなかったんだろうと思う。僕はどんな言葉をかけていいのか分からなくなってしまいました。そうしたように、感情を表に出している人なんて、ほとんど見たことがない。だから、誰もが気持ちを飲み込みながら生きている。大人になるということはそういうことなのかもしれません。本当はそんなことをしなくてもいいはずなのに。

僕だって、辛い気持ちの時に、笑顔で言っていた。「何も心配ないよ。」って。苦しい時だって、「大丈夫。平気だよ。」って言っては、平然を装っていました。でも時々、感情をコントロール出来なくなって、ひとりで泣いていました。ただ、どこでも泣けるわけじゃなかった。

ひとりで落ち着いて、思いっきり泣ける場所。それは、深夜に入るお風呂。誰もいない静まり返った公園。みんなが早く帰宅することばかりを考えていて、前だけを見ている週末の渋滞中の運転席。誰にも邪魔されずに、誰にも見られない場所で、思いっきり泣ける場所が僕には必要だったのでした。

そんな場所は誰にとっても、感情を吐き出す場所が、偽りだらけのSNSよりも、切実に必要ではないかと感じます。

誰もが、何かしら我慢しながら生きているものだと僕は思う。プライドや性格の問題じゃなく、上手く要領よく生きていくために。でも、我慢した言葉や思いは、ネガティブなものとなって、心を蝕んでしまう。

だから、吐き出していこう。

かつて、どうしようもなくなってしまった時がありました。きっと、色んなことを飲み込みすぎて、色んなことを我慢し過ぎてしまったのです。もう、めまいがしそうなほど、何もかもが嫌になってしまった。自分でも重症だと思いました。心の中や頭の中を整理しようとしたって、ぐちゃぐちゃでどうすることも出来なかった。その時に、ひとりになった時に、声をあげて泣いたのでした。言いたかった言葉やぶつけたい言葉も、ありのまま吐き出した。どれくらい泣いていたのかは憶えていないけれど、その後はすっきりとして心が落ち着いていたのを憶えています。次の日には、普通に振舞えたのでした。

これから、なんども躓くことはあると思う。感情を吐き出す場所さえあれば、また歩き出せるのかもしれない。

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