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はちみつ梅を作ってみた

また喉がイガイガし始めた。空咳も出る。今年6月、強い風が吹き荒れた後で花粉症らしき症状が出て、結局それが夏風邪だったと分かった時も喉がやられていた。

今年の南仏はここ数年と打って変わって、7月後半から乾燥した空気が流れ込み、カラッと過ごしやすい暑さが続く。多分そのせいだ。乾燥しているせいでまた喉がやられたに違いない。

持病で薬を常用している私は飲み合わせが気になるので、これくらいの症状で市販の薬を使いたくない。

だから喉がやられた時ははちみつに限る。ショウガを入れたりレモンを絞ったりと工夫をするのだが、先日アジアスーパーで梅干しを買っていたのを思い出したので早速入れてみることにした。

前に何度か書いたと思うが、南仏の地方都市で手に入る日本の食材は限られている。最近ではネットスーパーも盛んで、パリやリヨンなどの日本人が大勢暮らす大都市から取り寄せることもできるのだが、日々の買い物は手に取って買えるものを選ぶ。

私が買った梅干しはしそ梅だった。そこにはそれしか売っていなかった。本当ははちみつ梅が欲しいのだけれど選択肢がないのだから仕方がない。

仕方がないのでしそ梅をはちみつ湯にいれて混ぜて飲んでみた。

うっへー!!しょ、しょっぱぁぁぁぁぁ!!!

苦さを感じるほど塩っ辛い。甘党でお子ちゃま舌な私にはしょっぱ過ぎる。

だが8ユーロも出して買った梅干しを無駄にすることは出来ない。梅干しは高級品なのだ。どうにかする方法はないものかと、ネットで検索してみると、しょっぱい梅干しをはちみつ梅に変身させるやり方が載っていた。

よし!これだ!

いくつかのレシピを見比べて、やりやすい方法で作ってみることにした。

はちみつ梅の材料
・しょっぱい梅干し
・水
・はちみつ

先ずは梅干しの塩分を抜くために水に浸ける。レシピによって浸水時間は様々だが、その梅干しがどのくらいしょっぱいかによって時間は調節すればいいのだろう。

1時間ほど浸けた後で水を舐めてみたら、少し塩味があった。順調に塩分が水に流れ出ているようだ。いい調子。

出かける用事があったので、容器の水を入れ替えて冷蔵庫へ入れておいた。

用事をパタパタとこなし、いつものように夕暮れ時に犬の散歩をしてから餌を与え、人間用にも食事を作り、夜のルーティンを過ごして気付いたら翌朝になっていた。

梅干しは水に浸されたまま、静かに涼しい冷蔵庫の闇の中で一夜を過ごしたのだ。

寂しい思いをさせてごめんね。

そう声を掛けてから水を捨て、ペーパータオルを引いたザルの上にのせて乾かしていく。レシピによると、ここでしっかりと乾かさないと腐りやすくなるのだそうだ。

昼過ぎ、梅干しの表面を触ってみると適度に乾燥していた。ペーパータオルを取り換えても濡れない。多分頃合いだ。小さなタッパに移し替える。

甘い時間が始まるよぉ~。

そう声を掛け、上からはちみつをドバドバと注ぎ込む。蓋をしてそのまま冷蔵庫へ入れて待つ。

数時間後、夜、食事の時に食べてみたら確かにハチミツ味の梅干しが出来上がっていた。だが塩気と一緒に酸味も抜けていて、どうもパンチのない梅干しになってしまった。

やっぱりそうか。

塩を抜きすぎたのだ。一夜は長すぎた。

塩抜きは多分、真水よりも適度な濃度の塩水でやった方が良さそうだ。


翌日、梅干しを浸けたはちみつをお湯に溶かして飲んでみる。

うわぁ~おいしい。これはウマい。相変わらず酸味は少ないが、暖かい飲み物としては正解の味!

今回の喉の不調はショウガ、レモン、梅干し、この3種類をローテーションしてケアをしていく。

時間は掛かるがカラダに優しく不調を取り除くにはこれが一番。


冷えも気になるので首にスカーフを巻いていたら、夫から「イタリア人みたいだ」と言われた。

夫の中ではイタリア人はおしゃれなイメージがあるのだそうだ。

そう言われて初めて、Tシャツやノースリーブのカットソーにスカーフを巻くとおしゃれに見えるのだと気が付いた。

なるほど。

試しに大昔に夫からプレゼントされたエルメスのスカーフを巻いてみたら、一気に上流階級感増し増しになった!!

おぉぉ。なんてこった!おそるべし、エルメス!

ZARAで8ユーロで買った白Tシャツすら高級品に見える!

予期せずして今までやったことのないおしゃれを試すことが出来て、少しウキウキしてしまった。

声はガッラガラでおしゃれとは程遠い感じなんだけどね。テヘっ。

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