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Story Seller annex 面白いお話、売ります。を読んだ。

最近小説を読んでいないので読みたくなり、面白そうな短編集ないかな~と検索していると、『Story Seller annex 面白いお話、売ります。 読み応えは長篇並、読みやすさは短篇並 ALL読み切り』を見つけて、題名に”面白いお話し”とあるので、面白い話しがあるのならと読んだ。


【収録内容】
暗がりの子供 道尾秀介
トゥラーダ 近藤史恵
R−18 二次元規制についてとある出版関係者たちの雑談 有川浩
万灯 米澤穂信 
ジョン・ファウルズを探して 恩田陸 
約束 湊かなえ

全379ページ


・暗がりの子供
ホラーかな?と思ったけど、最終的に子供がお母さんのお腹の中にいる赤ちゃんを殺さなかったからホッとした。
空とぶ宝物、一体なんなのか気になっていたら本を失くしてしまうから、そんな~;;ってショックだったが、最終的に見つかって、空をどうやって飛ぶのかが分かったが…可哀想な王女だった。
ホラーかと思って、ハラハラドキドキ感が楽しめた。


・トゥラーダ
確かに日本でずっと馴染んでいる文化も、他国の人から見たら苦い顔をされるようなこともあるだろうな。
私も牛が血を出しながら戦うのを見るのは苦い顔をしてしまいそう。
ドーピングの本当の真相は分からないけど、信じたい気持ちになった。ウルっときた。


・R−18
どこまで本当かとか全部フィクションとか詳しい事調べるのも面倒なので分からないけど、「コンビニからグラビアが表紙に載っている雑誌を撤去してほしい」って声がリアルにあってた時、それアホすぎ。って思っていたので面白い内容だった。子供を守りたいという気持ちは分かるけど、なんでも規制したらいいというわけではない。子供からエロ系を除きたいと考えの人はこの作品を読んでほしい。


・万灯
以前、短篇ベストコレクション2019に収録されていた守株を読んでとても面白かったので米澤穂信さんに期待値大だったが、今回もとっても面白かった!
『私は裁かれている。』で始まるので、「なるほど~最後は主人公は裁判にかけられるのか」って思い読み進めた。
読み進めると主人公が罪を犯した。「これで裁かれるのか。裁かれるとしたら日本ででは?」と思っていると主人公が日本に帰国した。しかも日本で新たな罪を犯そうとしている。「なるほどね。日本での罪は捕まるわ~これで裁かれるのか」って思って読んでいると…!!!まさかそういうこと!?!?と驚いた!
しかも最後に『万灯の前で、私はいま、疫神の裁きを待っている』で、カー!って膝を叩いた。こういう話しの途中に出たキーワードを最後にかけてくるの大好き!!


・ジョン・ファウルズを探して
う~~ん。物語が読みたかったので私が今求めてる物ではなかった。


・約束
彼氏が束縛で怖かった。あんなに愛してる風だったのに子供は堕ろすよう頼むなんて最低な男だ。
少し暗いところもあったが、最後は2人共けじめをつけて終わって一安心した。


いろいろと短編小説読んでて時々ある、インタビュー形式で話が進むタイプ、面白さが分からない。物語が読みたくて小説読んでいるから。
今回1番面白かったのは、万灯。



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