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子どもと接する時のたった1つのポイント

さてさて、こちらの記事の続きです。

子どものとの関わりが好きな人も苦手な人も
ひとつだけで良いので意識してほしいことがあります。

この実験知ってる?

突然ですが、ハリー・ハーローという学者を知ってますか?
この学者は、アカゲザルの赤ちゃんを本物の母猿ではなく、
代理母で育てるという実験を行った人。
(とっても残酷で、母子ともにかわいそうだけどね、、、)
代理母のひとつは、針金で作られたワイヤーマザー。
こちらには、哺乳瓶が取り付けられてて、いつでもミルクを飲める。
もうひとつは、針金に柔らかい布を巻きつけられたクロスマザー。
こちらは、ヒーターで体温ほどの暖かさに保たれてる。

さて、アカゲザルの赤ちゃんはどちらの代理母を好むでしょう!
というのが、実験内容。
どっちだと思う?

答えは、、、
クロスマザー。

※気になる人は、見てみてね↓

大切なのは、皮膚!

この実験から言えることは、赤ちゃんは肌触りや温もりなど
皮膚で感じられるものを大切にしているということ。
これは、もちろん人の赤ちゃんにも言えることなんです!

そいういえば、子どもって抱っこをせがんできたり、
急に抱きついてきたり、柔らかい毛布や人形を好んだり、よくあるなー。
その行動がまさにこのこと!
つまり、スキンシップがとっても重要だということです!

スキンシップがなぜ重要か?

出産時に赤ちゃんの肌の皮が剥けて出てきちゃう、
という病気があるそうです。
この赤ちゃんたちの成長を見ていると、100発100中”いい子”らしい。
優しくて、思いやりがあって、物分りが良い、みたいな?
なんでだろう、、、と考えてると、ある結果が見えてきた。
この病気は、肌が剥けて出てきちゃうので、その後の感染症予防や
治療のために、体中に薬やクリームを毎日塗らないといけない。
もちろん、小さい子は自分で塗れないので、お母さんやお父さん、
兄弟や祖父母、誰かしらが毎日塗ってくれる。
そう、塗るということは、肌に触れているということ。
毎日、誰かしらが必ず、肌に触れる時間があったということ。

一方で、第二次世界大戦の時に心理学者が行った実験。
55人の戦争孤児(赤ちゃん)を預かって、最低限のお世話のみ行い、
一切のスキンシップを取らずに育てる、という実験を行った。
結果、どうなったか、、、?
27人が2歳までに死亡、17人が成人前に死亡、
残った11人は何らかの障害を持って生きた、という実験結果に。
もちろん、環境や食事、医療の問題もあるけど、
スキンシップに大きく関与しているのは言うまでもない。

もはや、人間はスキンシップなしでは生きられないということ!
だから、先にあげたアカゲザルの子も肌触りがいい方の
代理母を好んだんだね!

たかがスキンシップ、されどスキンシップ。
誰でもできるとっても簡単なことなのに、
生命や将来に影響を及ぼすと思うと、恐ろしいけど、尊いね。

五感の話。

五感=触覚、視覚、聴覚、臭覚、味覚、のこと。

この中で1番に形成されるものは、触覚なんだって。
赤ちゃんにとって、肌に触れるものが重要視される意味がわかる。
赤ちゃんの肌がもちもちふわふわなのも、もちろん何の影響も受けてない
できたてだからってのもあるけど、大人の人に触ってもらえるように
触って気持ちいい肌をしてるってのもあるらしい。

触覚の次が臭覚、味覚、聴覚、視覚と続いていく。

それでおもしろいのが、衰えていく順番はこの逆向きなんだって。
まず、視覚が衰える。
若くても、目が悪い人いっぱいいるもんね。
わたしもそのひとり。
続いて、聴覚、味覚、臭覚、そして、触覚。
確かに、お年寄り考えても、
このおばあちゃん耳が遠いのよーって
耳元で大声で話してる人はよく見かけるけど、
このおばあちゃん肌感覚弱いのよーって
おばあちゃんのことバシバシ強めに叩いたりしてる人は見ない、、、笑
それだけ、人間にとって触覚ってのが大切ってこと。

肌と肌の触れ合いが世界を救う!

というわけで、子どもと触れ合う時にはスキンシップを
意識して接してほしいということが伝えたかったわけです!
自分の子どもじゃなくてもいいよ、
全ての子どもにとって大切なことだから。
子どもがぎゅうってしてきたら、ぎゅうって返してあげる。
頭をなでたり、顔や腕をさするだけでもいい。
大人も子どもも楽しいのは、こちょこちょかな。
そういうじゃれあい遊びが子どもはだいすき!
そうして、小さい頃から体に触れてたら、
少し大きくなっても「触んなよ!」とか
「パパの後のお風呂いや!」とか「一緒に洗濯回さないで!」
とかそんなことは言わないでしょう笑

大人たちの少しの工夫と意識で
子どもたちがより幸せに生きれるようになります。


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