変身
読んだ
空前の東野圭吾ブーム
『アルジャーノンに花束を』といい、私は人間の脳と心の繋がり?関わり?に興味があるのかも
ネタバレさらっと出しちゃう私の悪い癖多分ここでも出る
主人公と、脳のドナーの対比の人物像が面白いし変化(変身)が分かりやすくて良かった
主人公の一人称が「俺」になっていたり、大切だった恋人のことも「女」になっていたりして、気付かず普通に読み進めちゃってて待て待ていつから!?って何回戻ったことか
「ジュンは気が弱いから」って母親に言われてきたこと、「真面目で臆病」って同僚に言われてきたこと、自分自身も平凡だと自負してることとか何回も出てくるから私の中でのイメージが完全に出来上がって
対比の人物がつよすぎたな
あと私が個人的に好きだった部分、
原動力が怒りや恨みの時って人間すごいよね。マイナスな感情ではあるけど、それの持つ力の大きさがとんでもないというか
幸せとか嬉しいとかの感情がモチベーションになって、頑張れることって沢山あるし、そういう瞬間私は大好きなんだけど
怒りの力はすごいから、だからこそ世の中で復讐とかそういった事件が多発するんだろうな〜って頭の中で脱線しながら考えてた
科学的にあっているかどうかは別として、脳移植そのものについての自分の意見ってどうなんだろう
大切な人が、例えば本の話と同様頭を撃たれて、たまたま脳移植ができる状況だったら「助かって欲しい」の一心で手術をお願いすると思うし
でもそれのせいで大切な人の人格が失われたら?私への暖かい感情も消えてしまったとしたら?
切なすぎるな〜
突然変わるんじゃなくて、だんだんじわじわ変わっていくのがまた悲しい
あとまた個人的に好きだった部分
犯罪者というか殺人を犯す人の考え方や感情の動き方ってこうなのか、って思いながら読んでて恐怖だった。言い方悪いけど街中でもいつスイッチ入るか分からなさそうな人っているけど、やっぱり怖い
あと脳の手術といえばロボトミー手術
一時期狂ったように調べてたけど怖くて文字にしたくないやつ
最後まで諦めず見捨てずにいた恵の愛が本物の愛だね
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