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健康は星の数② ~タッピング~

以前の記事、『健康になる方法は星の数ほどある』の具体例として、第2弾の今回は「タッピング」について短めの記事を書いてみようと思います。第1弾の中医学について書いた記事は、こちらでお読みいただけます。

【EFT】
タッピングとして知られるこの療法は EFT とも呼ばれていて、これは Emotional Freedom Technique の頭文字となっています。日本語に訳すと、「感情解放テクニック」とでも言えるかと思います。その名前のとおり、感情的(精神的)な悩みを治療する方法ですが、同時に身体的な痛みの治療にも使われます。

このタッピングは鍼灸療法と同じく、ツボを刺激することによって身体エネルギーのバランスを回復させます(鍼灸治療について詳しくは、冒頭でも紹介した中医学についての記事をご覧ください)。このエネルギーのバランスを回復させることが、ネガティヴな経験や感情が引き起こす心身の症状を和らげると言われています。鍼灸療法との違いはツボを刺激するのに針を使用するか、それとも指を使ってトントンとツボを打つかの違いです。タッピングとは英語で「トントンと打つ」という意味ですから、その名のとおりですね ^_^ タッピングの最大の利点は、自分でいつでもどこでも実践できることです。

【ツボについて】
伝統的な中国医学においてツボは、身体のある特定の場所を通るエネルギーの流れを管理する、伝達経路として説明されています。それはちょうど私たちの身体の中の、血液を留めたり輸送したりする循環システムのようなものです。これらの通り道は私たちの健康を維持するため、エネルギーのバランスをとるのに役立っています。ですから何かしらの不均衡がうまれたときに病気や不調として現れて、私たちの健康状態に影響を及ぼします。

12個の主要なツボは、身体の左右対象に同じ場所に位置していて、それぞれのツボが内臓に対応しています。タッピングを行う際にはこの12のツボのうち10個を使用します。以下にタッピングで使う主要な10のツボとそれぞれが対応している臓器をリストにしました。画像で見た方が分かり易いので、興味のある方はぜひ画像検索してみてくださいm(_ _)m

  • 手の小指側の側面(小腸)

  • 頭頂(督脈、さまざまな臓器)

  • 眉頭(膀胱)

  • 目の外側(胆嚢)

  • 目の下(胃)

  • 鼻の下(督脈)

  • 下唇の下(任脈

  • 鎖骨の始まり(腎臓)

  • 脇腹の上(脾臓)

  • 手首(肺、大腸、心膜、心臓)

【効果】
タッピングの実践によって得られる好ましい健康の成果が、多くの研究によって示されています。詳しくは参考研究を参照してください。以下に簡単に紹介します:コルチゾールの分泌量を抑える、痛みの緩和、減量を助ける、スポーツでのパフォーマンス向上、うつ・不安症・PTSDの解消 など。

【やり方】
タッピングのやり方には色々あるみたいですが、私はふと思いついた時に気軽にトントンと実践しています^_^ 胃の調子悪いな〜と思ったら目の下の骨あたりをトントン、なんだかどんよりしてパッとしないなぁ…という時は頭頂をトントン。他のツボも気がついた時にトントン。タッピングする際に、自分の身体や頭、そして心の状態にただ静かに耳を傾ける時間を作ることができるのが、筆者のお気に入りポイントです。道具や場所、そして費用を必要とせず、日常の中で気軽に取り入れられるというのもまた、タッピングの良いところですね。

【おわりに】
みなさんもタッピングをぜひ習慣にして、自分の心身の変化を感じてみてください。そして楽しく実践できるようになったら、身体中にある他の色々なツボも調べてみて、お仕事やお勉強、そして家事の合間にタッピングしてみてください^_^ みなさんがこの暑い夏を乗り切ることができますように。


参考研究】


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