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週1でnoteを書くための「仕組み」をつくって半年、どんな記事が読まれたか分析した

2023年はnoteを週1で更新しています。なぜ文章を書こうと思ったのか。もっとも切実な理由は、今後の人生で、もし出産や育児などの時期を迎えたとして、いちど休んだ仕事は戻ってくるのか、新たな問い合わせがあるのか、不安で不安で仕方がないということでした。

そのために今から未来のわたしへ贈れるものがあるとするならば、コツコツとした定期的な発信に他ならないと思ったのです。実際に、noteを書き始めてから仕事の相談はふえています。

しかし自分ひとりで週1noteを更新するのは結構難易度が高い。
そもそも仕事で締切を抱えていて、その優先度が高いわけですから自分の発信はどうしてもおざなりになりがち。

そこで元noteの強力な助っ人・みずのけいすけさんにパーソナル編集者としてついてもらい、月1の定例mtgで振り返りと次月の締切を決め毎週毎週かいた文章をチェックしてもらえる仕組みで解決しました。(↓このひと)

今回は先日おこなった定例mtgを書き起こしながら、今まで私が書いてきたnoteを振り返ってみたいと思います。創作のヒントになりそうな気づきも書いていきますので、noteを書くみなさんの参考になったらうれしいです。

noteの読後感はハッピーにしようと決めた

 PV第3位:新卒3年目のわたしが難病「シェーグレン症候群」になるまでと、諦めてから生きやすくなったお話

みなみ:これは過労がきっかけで難病になった体験談を書いた話なのですが、最も自己開示をした記事かなと。病気のことってマイナスになると思っていままで隠していたのですが、思い切って書いたことで知人に会った際にも「noteよかったよ!」と言ってもらえて嬉しかったですね。

みずの:noteって自ら体験して、そこからの気づきをまとめた記事が好まれる傾向にあるから、難病になったという体験に対して本を読んだり、時間をかけたりやってよかったことを書くことですごく前向きな読後感でした。

みなみ:noteを書き始めて定例mtgを重ねていくうちに「読後感」を大切にしたいよねという話になりましたよね。わたしのnoteは読後感がハッピーであることを大切にしようと決めたんです。

 PV第2位:ライターの私を育ててくれた編集者の褒め力がプロすぎた話

みなみ:これは仕事でお世話になっている編集者さんへのラブレターのようなnoteですね。ふだん自分の発信をわざわざ言うのも恥ずかしいというか照れのようなものがあったのですが、これは公開したときに編集者さんにもメールしました。
「あなたのことを書いたのです!」みたいな。本当に素晴らしい方で、ふだんのやり取りで、嬉しかったメールは全部スクショして取っています(笑)。そのくらい褒め上手。

みずの:これはnote公式の「編集・ライター記事まとめマガジン」に追加されたりして、同業者のひとからもたくさん読まれたんじゃないかな。

PV第1位:私が財布を無くしても焦らなかった理由と、ジルサンダーのミニ財布との出逢い

みなみ:この記事は財布をなくしてからやったことと、焦らなかった理由として『無印良品』の「パスポートケース」の管理術を前半に。後半は思い切って『JIL SANDER(ジルサンダー)』のお財布を買ったというワクワク記事という、かなりテンポのいい変な構成なんですよね。

みずの:これはすごい記事ですよ。とにかく学びが多い。
本当に困ったこととそこから得られた気づきはnoteでは鉄板で。たとえば羽田空港と成田空港を間違えたけど間に合ったことが書かれた、大好きなnoteがあるんですが。すごく大変な経験をしたことをわざわざ記事にするのは、ありがとうという気持ちで読まれたりシェアされたりしますよね。徳を積んだことに対して、自然といいねがつくんですよね。

この記事は、それだけで終わらなくて、本当に写真がいいですよね。買い物のテンションも相まって読後感がハッピーになる。でも記事内に警視庁のリンクとかもあってお役立ち要素も自然にあって。
しっかりしてるみなみやんの良いところが自然に現れていた記事でした。

みなみ:ここまではアクセス数順のランキングをご紹介してきたのですが、せっかくなのでお互いのTOP3を発表していきましょう。

みずの:全然違っても面白いし、同じでも説得力増すし面白いですね。

〜ドラムロール〜

記事を敢えて2つに分けたのが功を奏した

みずの賞 第3位:ライターの私を育ててくれた編集者の褒め力がプロすぎた話

みずの:短い記事で筆の止め方がよかった。出来事っていくらでも膨らませられるけれど、ボリューム感もテンポもよく、いいnoteでした。

みなみ:この記事はもともと1本の記事だったんですよね。それを水野さんが「これは2つに分けたい!」っておっしゃって。書いた時は、下記の感情報酬について書いたnoteとセットで1本の記事として提出していたんです。

みずの:2つの記事に分けたのが功を奏しましたね。そしてまたタイトルがグッとくる。読んでしあわせな人がふえるし、どういう風に仕事をしているのかを自己開示した、いい例ですね。


みずの賞 第2位:第三者を家に入れる仕組みをつくりたくて

みずの:これは見たことがないタイプのnoteでした。テーマ選びがめちゃくちゃユニークで。ちょっと重たい話なような、でも写真がいいから軽くも読めて不思議な読後感。エッセイって、その人を形づくっている過去の出来事を知りたくて読むことがあるのだけれども、この記事にはそれがある。

みなみ:わたしは家庭環境が複雑で(笑)どんな感じだったのかは最初の定例mtgで全部みずのさんには伝えてあったんですよね。

みずの:見る人が見れば、伝わるものがある。こういう記事は読まれて欲しいと思います。家庭環境の話は直接的にはまだ書かない?

みなみ:親に訴えられたらこわいので書かないです(笑)こんな感じで間接的にはかけたらいいなと思います。

みずの賞 第1位:私が財布を無くしても焦らなかった理由と、ジルサンダーのミニ財布との出逢い

みずの:アクセス数TOP1位でもあり「みずの賞」1位です。先述した通り困ったできごとの記録と、そこからの学びが網羅的。

みなみ:財布の金額のもと取れたんじゃないかな?

では続いてはみなみやん賞の発表です。

〜ドラムロール〜

中間層に届くコンテンツをつくることを意識した

みなみやん賞 第3位:こころの痛みと向き合うために読んでよかった本5冊

みなみ:親のことをどう出すか個人的には迷っていたのですが、本を前に出すことで自己開示になったという(笑)
記事を公開後友だちからも「じつはうちも……」とDMが来たりして、あぁひとりじゃないんだなと。

あと本は本当に心の栄養になるから、読むことで救われて、書いてまた救われて。ここに紹介した本を友だちが読んでまた救われてっていういい連鎖が生まれました。

みずの:SNSにシェアする際に、本の表紙を並べてシェアしてみてってアドバイスしたんだけどそれもよかったね。

みなみ:Instagramでもこの画像はかなり保存されました。わたしは子どもの頃から本の虫で、今でも本は読むので定期的に読書録は書いてもいいかなって思いました。

みなみやん賞 第2位:ライチを食べて鼻血をだしたい台湾旅

みなみ:このnoteは、写真に自信があります(笑)。noteを書き始めて旅先できちんと写真を撮るようになったというか、ほぼ取材みたいな感じなんですがその甲斐あって旅行記事はたくさん読まれましたね。
noteを書いていくうちに想定ターゲット、いわゆる「中間層」に届くコンテンツをつくることを意識しだして、行き着いた先が旅行とおいしいもの。

みずの:旅行系マガジンに追加されるのも常連みたいになったよね。写真とキャプションづかいも上手で、読みやすさと中間層に届くコンテンツになっています。

みなみ:この台湾旅はよくある台湾旅ブログじゃなくて「ライチを食べて鼻血をだしたい」という個人的な目的もわたしにしか書けなさそうで気に入っています。ライチに感動してる描写も勢いがありますね。

みなみやん賞 第1位:病気持ちワーママの育児と働き方。先輩ママ2人に聞いてみたら生きるヒントしかなかった

みなみ:この記事は同じ病気を持つママたちと3人で対談した記事です。ひとりでは絶対に書けなかったから、おふたりに感謝の気持ちと、時間が経ってもに誰かの役に立つ記事だと思いみなみやん賞 第1位に選びました。

みずの:インタビューや対談記事って法人noteだけどよくあるけれど、個人でやってもいいんだなって気づきもありました。

みなみ:わかります。仕事で散々やっているからこそ、盲点だったというか。この対談記事の企画書はChatGPTくんに企画を考えてもらったのですが、かなり精度高かったのでおすすめです。

みずの:テーマがニッチだからサムネイルも工夫したりしたけど、ニッチが故に伸びなかった。中間層に届くタイトルに変えてもいいかもね。

みなみ:当初同じ病気の方に届いてほしいと思いタイトルを「シェーグレン症候群の育児と働き方のリアル。自分を大切にするために知っておくべきことを先輩ママ2人に聞いてみた」にしていたのですが、読まれなければ届かないなと思い中間層に届きやすいKWに変更して「病気持ちワーママの育児と働き方。先輩ママ2人に聞いてみたら生きるヒントしかなかった」にしました。

みずの:ニッチだけれども知ってほしいことは、読む人がどういう目線で見たらいいのかタイトルに入れてみると親切かも。

週1noteを書いて半年たって気づいたこと

photo by 悠(note用に作品撮りもしました)

2023年上半期に世の中に出した記事のアクセス数ランキング・みずの賞・みなみやん賞、かぶるものもあれば全く違うのもあって面白かったです。

この半年間続けてみて、広く読まれるための方向性として、3つのポイントを学びました。

・読後感がハッピー
・自己開示
・中間層に届け

これがわたしのnoteのゆるやかな指針です。そして2023年下半期は有料コンテンツを作りたいです。日記や多くの人に見られたくないものなど、ある程度ためられたら挑戦したいなと思います。


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