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ごめんね、ではなくて、ありがとう

次女がもうすぐ18歳になります。

18年前は、


まさか、


子供達と離れて暮らすことになるなんて、

私が日本に住むなんて、

まったく、思ってもいませんでした。


少しずつ、次女が帰国する日が近づくにつれ、

私の心に平穏さがなくなり、
ふと、落ち込むことが多くなりました。

小さな庭付きの家があり、
家族も、ペットの犬もいて、
贅沢な暮らしはできないけれど、
安定した暮らしができ、
楽しい仕事にも就き、
友達にも恵まれ、

私は、すべてのものを持っていました。

そんなすべてが揃ってる暮らしから、
私は、飛び出しました。

私さえ我慢できれば、
家族をバラバラにせずに、
みんな一緒にいられたのに…。

そんな後悔の念に苦しめさせられます。

子供達には、本当に、
申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

普通の家族になれなくて、ごめんね。

心の中で、それを思うたびに、
謝っていました。


そんな時、あることを思い出しました。

今では、日本でも、ワーママという言葉があるくらい、
働くママ達がたくさんいますが、

私の子育て世代の時は、

小さな子供を保育園に預けて働くママ達には、
罪悪感があり、

世間の目が厳しいことがありました。

実際、私の夫の兄嫁が、

生後4ヶ月の子供を
ナーサリーに預けて働き始めた時、

義母や親戚の叔母達が、陰で、

生活には困ってないのに、
あんなに小さな子供を預けて、
すぐに仕事に戻らなくてもいいのに…、と

夫の兄嫁を批判していました。

兄嫁は、

一日中、赤ちゃんとの生活は退屈で、
つまらないから、
仕事に早く戻りたかったと、

言っていました。

そういう考え方は、とても斬新で、
周りには衝撃を与えていましたが、

事実、私の周りのママ友にも、
同じような意見の人達が、いたことに、
驚いたことがあります。

今でも、小さい子供を預けて、
働きに出るなんて、という風潮は多少なりとも
残っていますが、

それでも、時代は変わってきています。

ワーママ、イクメン、そういう言葉がなくなるほど、
当たり前に、仕事や家事、育児の分担を、
男女平等にやる時代が来る日は、
近いと思います。

夫の兄嫁は、時代の先走りをしただけで、
これからの時代ならば、
陰で批判されることは、
なかったでしょう。

私が家族をバラバラにしたことも、

もしかしたら、

時代の先走りで、

未来において、これからの家族の在り方も、
変わってくるのかもしれないと

ふと、思いました。


10年後、20年後には、


子育てが終わり、

自分ファーストで生きる女性達が、
普通に受け入れられて、

結婚の形、夫婦の在り方も
それぞれ、人によって個々の選択で、
多様に存在するのかもしれません。

そういえば、事実婚や別居婚、通い婚、
結婚の形も、すでに変わってきています。

片親だと不憫とか、
両親揃ってないと、不幸とか、
家族はみんな一緒の方が幸せとか、

もう、そういう時代はおしまい。

私は、罪悪感を手放し、

私の子供達に、

心の中で、ごめんなさい、と言うのをやめます。


その代わりに、


私の、未来の子供達に向けて、

わかってくれて、ありがとう、と、

心の中で、言うことにします。













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