ななしき

Twitterの代わり、文章おかしかった教えてください

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最近の記事

サラバ、写真部

例年では既に桜は足元へ散っている時間設定なのだが、この春に豪雪ばかりを見てきた影響で、どうにもその実感が湧かないまま三月のカレンダーを捲る日が迫ってきた。高校を卒業してもう一年が経っている。一年も経てば何かが変わって、きっと新しく前に進めるだろう、と去年は健康的な予測をしていたわけだが、実際に大学生という身分になってみると全くそんなこともなく、ただ漫然と過ごしていたらいつの間にか一年が経ってしまった。これがこの一年の簡単な感想、というよりは後悔や諦念に近いものだろうか。相変わ

    • 這ったとて 歌詞 2024//3/15/夕方

      Dm7 F B♭M7 A7 最低な気分なんだ 感傷癖も腕を上げる命令すらも麻痺してしまって 今日はもう水の底に少しずつ軽くなった体を沈めていくだけ 興醒めな現実的事項の羅列が目の奥を胸の底を駆け巡っても この体は動かないしましてや眠りにもつかない 簡単な憂鬱に浮かんでいる 散漫な観察でザラザラしていく どうしたらよかった?生きていてよかった? 幸せに 幸福に 健やかに 生きていて 良いと思いたかった 理想も妥協も救済も一つの傷にすら届かないの 君には何もできやしないのさ

      • エイジズムが牙を剥く日を恐れている(2/3夜)

        あと1時間もすれば、僕は18歳という節目的な年齢から離れ、 19歳といういかにも中途半端な年齢になるらしい(素数故?) 17歳が終わる時も今日と同じように、"18歳"という記号を基準に何か物事について考えていた様な気もするが、今となっては具体的なことは何も覚えてもない。ただその中で確かに言えることは、今日この夜考えてここへ書き出していることと、昨年の今日の夜に考えていたことは、本質的にあまり変化はしていないだろう、ということだ。 僕はとりあえずで19年ほど生きてみたが、この

        • スープを掬ったら、同時に火傷した。そういう憂鬱。(2/1夜)

          スープを飲み干す、掬う、飲み干す、掬う。単純な作業の中で発生した不快な出来事、 熱湯とさして区別も付かないスープが左手の中指を包み込んだ。 こういう時、反射で動いて器を落としたり、悲鳴をあげなくなったことを 成長というなら、きっともう僕は大人になっているのだろう。 そう人生を振り返っていると、中指が段々痛くなってきた。 ここでようやくスープの抱擁から中指を救うことにしたのだが、 やはり人生を振り返っていたのがまずかったようで、既に手遅れだった。 大きく真紅の如く腫れ上がった中

        サラバ、写真部

          郷愁を食す(12/17?夢)

          卒業式の夢を見た。 何故か俺とお前は同じクラスで、相変わらず夢の中でも取り留めのない会話ばかりしていた。「一生に一度の卒業式なのに、カメラこれだけでいいのか?」と自問する俺にお前は 「リハから本番前の時間に取りに帰ればいい」 と口にした。 手元にあるのは2000円程度のコンパクトデジタルカメラ、確かに現実の卒業式でも持っていたものと同型だ。 しかし頭に浮かぶのは最近買ったカメラばかりで、夢すら作り込みが甘い自分の粗雑さに苛立った。しかし当時はそんな矛盾にも気付かず、淡々とシー

          郷愁を食す(12/17?夢)

          高三の時に書いた写ルンですのレビュー

          そういえば、あと半年で高校生活は終わるらしい。 パンデミックというか、ただの世間体によって潰されていった数々の学校行事の死体が、その事実を裏付けるように、教室の隅で積み重なっていた。 そんな青春もクソもない現実から目を背けようと、インターネットを開けば、俺と同じく高校生ブランドで一発当てようとする同年代がいくらでも目に付く。 彼らは同じようなしたり顔で「どう?これがエモエモな青春ですよ?」と、 制服少女の逆光ポートレートだとか、流行りのJpopの一節を引用した青色の写真をア

          高三の時に書いた写ルンですのレビュー

          人と仲良くなりたい(11/27夜)

          大学生になってから既に7ヶ月もの時間が経過したのに、数少ない友達は居るものの、未だに他人と友好的な関係性を結ぶことの難しさに頭を抱えている。 出来上がってきた仲良しグループ、先輩と共同で制作をする者、段々と剥がれてきた人格のメッキ、 その全てが俺に焦燥と劣等感を与えていた。 どうしたら人と仲良くなれるのだろうか。どうして目に付く他人のような人格者になれるのだろうか。 群れているのに個々の境界を持ち、たとえ一人の時でも立派に生きてるように見える彼ら彼女らに、俺は言いようの無い

          人と仲良くなりたい(11/27夜)

          七月に金木犀の話をする奴なんて居ない(10/23朝)

          この町に定住してからもう半年、入居したての頃に震えた起き抜けの寒さが再来したことで、 季節や不可逆的な時間の流れを嫌でも感じてしまっている。 春、夏と過ごして今は秋だろうか。相も変わらず俺の足元には桜が散っているので、季節感はおろか簡単な曜日感覚すら当てにはならないのだ。 「なんだ、ちょっと前まで早く秋になって欲しいと言っていたじゃないか」 信号を待っていると、男とも女とも似つかない声で話しかけられた。初めは2年前に患った鬱病の幻聴が再来したか、と狼狽えていたが、その声が

          七月に金木犀の話をする奴なんて居ない(10/23朝)

          その息はまだ(9/24朝)

          起き抜けの寒さに驚いて上着を羽織る。 とうとうこの季節がやってきてしまったかと思って寂しくなる、同時に焦る。 これはもう三年ほど前から変わっていない季節性のルーティーンワークだ。 有史以来人間というのは勝手なもので、昨日まで汗だくで走り回っていた自分が居たのにも関わらず、朝になった途端に夏が恋しいと馬鹿を言う。 あんなに彼は冬が好きだと行っていたのに、 あんなに早く枯葉を探して俯いていたのに。 この夏に何ができただろう、僕は少しでも大人に近づけただろうか。そんな取り留めもな

          その息はまだ(9/24朝)

          完全自殺マニュアル

          古本を見ていたら絵本コーナーに足を踏み入れていた。 昔見ていた絵本や児童書がズラズラと並んでいる。 「ぼくは仮面ライダー オーズ編」とか、 「泣いた赤鬼」とか、「最強昆虫決戦」とか、そういうの。 両手で抱えていた本を置いて、適当に絵本を読み始める。あっという間に読み終わってしまった。昔おばあちゃんや母に読み聞かせて貰った時は、あまりにも長く感じていたのに。あんなにもわくわくしたのに。 今の俺ときたら、絵本に書いてある活字を斜め読みして、分厚いページをパラパラめくって、こんな

          完全自殺マニュアル

          無個性美人と片思いについて(8/16午後)

          今日やる事も明日やる事も決まらずに、冷房の下で意味もなく折り曲げた 携帯電話の画面だけを眺めては消してを繰り返していた。 そんな誰に頼まれたでも無いルーティーンワークをこなしていると、 人生で1番好きだった期間が長い人のインスタが流れてきた。 顔が痩せたのか、いやそれ以上に数多もの努力をしたのだろう。 画像に示される彼女はあまりにも端正な美人になっていた、 正直二度見をした。 その画像を眺めていると驚くと同時に、何故か長く恋焦がれた時間すらも、今の彼女の姿に上書きされていく感

          無個性美人と片思いについて(8/16午後)

          イグアナが死んだ、俺は泣けなかった。

          明日から過去形となるが、私の家にはイグアナが一匹いる。 中学三年生の頃、親に黙ってイグアナを家に連れてきた、 iPhoneのチンケなカメラでは蛍光色のようにも見える明るい緑色で、 目が二重でぱっちりした赤子のイグアナだった。 彼は寒いと死ぬので、その日から年中無休で私の子供部屋のエアコン設定温度は30度固定となった。 好きなご飯を持ってくると近づいてくるようになったり、体がまだ小さい時は部屋で放し飼いにしたりしていた。友達が来ると、嫌そうな顔をしながら背中を触られた。 世話

          イグアナが死んだ、俺は泣けなかった。

          ハングマンズノット・プライバシー

          昔と今日の話をするけど、普段と違うことを書いてるよ。 重い話だのなんだの言って同情でもしてくれたら嬉しい、 あわよくばメッセージで慰めなどを綴った何かを送ってくれたら少しは救われるのかもしれない。想像力と共感性の低い人はこの文章を斜め読みした上で心の中で「痛い」「ポエム気取り」など思えばいい。私も想像力と共感性が低いから、そう言う人を顔も見えないうじ虫か何かだと思っておく。 2023年8月1日の昼に久々に本気で自殺を図った。 別に大きな悲劇、不幸、失恋などもなく、ただ昼寝か

          ハングマンズノット・プライバシー

          俺の足元には、まだ

          「画一性に袖を通す日々だけを懐かしんでる」 ちょっと前に書いた詩曲の一節、監獄などと呼んでいた高校を卒業してもう半年近く経つのにも関わらず、私はまだあの日々・生活の居心地の良さについてエアコンの下で夢想している。 卒業したあの日、私はこれが「この生活の終わり」であることはわかっていたし、その実感も薄々所有していたが、これが同時に「別れ」であることは 全く感じなかった。「今日、ここで過ごした6年間が終わる」が、終わったその先で私達がどう変わっていくかは全く見えてなかった。きっ

          俺の足元には、まだ

          避けられない銃口 7/9朝

          昨晩作りすぎた味噌汁の鍋に火をかける。 流石に味噌入れすぎたな、と独り言を言いながらその塩水を啜る。 昨晩の時点では、この行為が終わり次第二度寝をして南中の光と蒸し暑さで目を覚まそうと考えていたが、実際起きてみるとそうもいかなかった。 冷蔵庫が壊れたのである。本当に最悪。 避けられない銃口、いわゆる突然のアクシデントはまぁ誰にだってあることだと思う。起こるだけで自分の精神を切り崩していくそれに対して、 どれだけ精神を保って処理できるかが所謂「体力」なのかもしれない。 その点

          避けられない銃口 7/9朝

          「今日は何もできなかった」と思うようになったのはいつからだろう。7/8夜

          未来の自分へ、 2023年7月8日は何もできなかった日でした。 別に今日だけが何もできなかったわけではない、正直ここ数週間は何かをやろうやろうとだけ考え、何もできなかった日々を過ごした。 こんなこと誰だってあるだろうが、毎日毎日続くと鬱屈なもので、 コツコツ毎日何かをやって結果を出すことから目を背け、 1日で一発逆転を狙った現実味の無い計画ばかり夢想している。(テロリストが教室に入ってきて撃退する など) そういえばいつからだろう、「今日は何もできなかった」と日暮れに虚無感

          「今日は何もできなかった」と思うようになったのはいつからだろう。7/8夜