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向日葵の花言葉

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renの新作です‼少しずつ長編を書いています‼愛することとはどんなことなのかを自分なりに描いています‼ご興味ある方は是非ご覧下さい‼
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向日葵の花言葉《完》

向日葵の花言葉《完》

『ハイ、そうなんです。ここからは知る人ぞ知るなんですが、この場所に祝福された証っていうのがありまして、誓い合った 2 人の間を突然突風が吹いたら祝福のサインなんですよ!これはあまり知られていませんがね。』と得意気に話す顔。
『じゃあ、あなたも?』と答えの聞きたくない質問を投げかけた。
『……お恥ずかしいですが、ハイ、あの日、彼女にプロポーズしました。』
とハニカミながら答える彼。
『でも、僕たちに

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向日葵の花言葉《④》

向日葵の花言葉《④》

むしろ見知らぬ女が急に泣きじゃくり訳の分からない事を言っていることに困っていた。
私はとりあえず状況が整理できなかったが、ひとまず深呼吸をし、自分の自己紹介をし彼に自分は不審者ではなくガス欠で助けが来るのをひたすら待っていたという事情を説明した。
すると、彼が乗っていた車から見知らぬ女の人が『どうしたの?大丈夫?』と歩み寄ってきた。私は胸が締め付けられながらもその人が彼の彼女だと悟った。
『この方

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向日葵の花言葉《③》

向日葵の花言葉《③》

目が覚めた瞬間目には乾ききらない涙の跡とほのかな彼の気配が残っていた。急いで飛び起き彼を探した。あの時話していたことはなんだったの?本当に死んでしまったの?聞きたいことが溢れて無我夢中で彼を探し続けても彼の姿はどこにもなかった。目から涙が溢れる中久しぶりに感じた彼の声、彼の顔、彼の気配。あの日、急に私の目の前から消えてしまった悲しみから私は動くことも受け入れることもせず、彼の死を拒絶しそのせいで夢

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向日葵の花言葉《①》

向日葵の花言葉《①》

あの日の謙虚な雨音は今でも鮮明に鳴り響き未だにその音が耳から離れない。
あの日以来あまり好きじゃなかった雨の日は私に恋から愛の違いを教える特別な日になった。

『あ~、美味い!今日も普通に幸せ!』

と、グラスに入った赤ワインを一気に飲み干し満面の笑みを浮かべる彼の横顔。この顔を見ることが今の日常であり私の至福の瞬間である。こんなに平凡で穏やかな時間があることを初めて彼が教えてくれた。これ程心穏や

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