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ゴッズ オウン カントリー ご縁

そのご縁を、絶対手放してはならないものと、気付くことが出来きたなら幸せだ。

私たちは、他人同士で、生まれた場所も、育ちも、人種も、言葉も、色々な違いがある。

そこには、差別や偏見や、何かしらの距離や障害がある関係性だって存在する。

山積みのような問題さえ、苦にならない位に、お互いに求め合い、助け合い、愛し合うことが出来たなら、未来はどうにでも、切り開くことができるのだ。

そんな、ハッピーエンドが期待出来る映画をご紹介。

『ゴッズ オウン カントリー』2017年公開。イギリス映画。フランシス・リー監督、脚本。監督デビュー作品。監督の実家が撮影場所からほど近いイギリスはヨークシャー地方の農場であり、東欧から来る移民差別をリアルに実感しているイギリス人でもある。映画も、ヨークシャー地方の広大な牧場を舞台に孤独な青年と季節労働者として雇われたルーマニア移民青年との出会いと愛と共存を描いた作品。

以降、ネタバレです。

責任感強く、1人で牧農を背負い寡黙に働く、孤独なイギリスの青年は未来に希望を見出せず、酒に酔い、行きずりのセックスをして気を紛らわしていた。そこに、人手が足りず季節労働者として雇い入れた移民の青年がやってくる。イギリスの青年は、最初は移民の青年を見下し、蔑視していたが、移民青年の経験豊富な牧農知識に感心し、彼の包容力に次第に惹かれていく。2人は性別を超えて愛を交わす仲になるが、同性愛、移民差別などの他者からの偏見と、自身の自負とプライドに遮られ、彼に一緒にいて欲しいと、愛を伝えることが出来ないで悩み、また行きずりのセックスをしてしまう。そんな彼に呆れ果て、牧農園を去ってしまう移民の青年。イギリスの青年はまた孤独な日々を過ごす。けれど、彼と過ごした輝かしい日々の記憶は消し去ることは出来ずに、彼を追い、彼を探す旅に出る。真の愛に気付き、愛を告げに行く。

孤独な青年2人の出会いは、一緒にいることでお互いが道標になって、可能性が広がって行くようなご縁に思えた。

描かれたのは同性同士の愛。2人が幸せになることが嬉しく思えた。

人のご縁は不思議。この縁がどんな実りに繋がるご縁かどうかなんて分からない。だけど、今、大切にしたいご縁を手にしているなら、そのご縁を大切に育んでいきたいと思っている。

2人でいることで、新しい幸せと喜びに気づけますように。





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