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成長を承認して欲しいし、それだけで豊かだよ。安心・安全のその先

10日ぶりの「往復書簡」は「自己顕示欲求」……か。もう誰もが知る当たり前の知識になった「マズローの5段階欲求」の「意外」にこのようには活用されていない「活用法」について整理しますね。

先に結論を書いておきます。

マズローの5段階欲求は下から実現すると不全を起こす。上から実現し、下は不安定のまま・放置するべし、実現してはいけない、です。

「多分」日常生活や友人関係、夫婦関係、子育て、家庭、仕事なら経営全体、事業部、チーム運営、人間がいるすべての場面で応用が効きます。


マズローの5段階欲求の意外な活用法

ただ、これは僕自身の現場での運用の結果、そっかやっぱりな、と何回も確認してますが、どこかの本に載っていたことや学術的に証明されていること「かどうか」は確認していません。持論で自論にすぎません。

【往復書簡】「すごいと思われたい」という欲が自分の場合はダメだった

往復書簡についてはこちらから(なんでこんなことを?山本さんって誰?

元記事

山本さんがこんなことを書いている。

山本さんwrote 
「すごいと思われたい」「あいつやるなと思わせたい」といったような欲が結構強いと自分を分析している。それはそれで原動力になるからいいのだけど、それをエネルギーにして行動するのはなんか違うんじゃないか、と最近思っている。
 そして、「すごいと思わせたい」という欲が、上手くいかない自分を作っているんじゃないかと考えるようになった。


マズローの5段階欲求は下から実現すると不全を起こす

僕が「このこと」に疑問、問題意識を持ったのはIT専門の人材派遣会社を経営している時のこと。

以下お読みになって……僕の個人的な未熟段階の「失敗」に
✔ 「なんだ、そんなこと今はみんなそうしているよ、マズローの使い方は以前とは変わったんだよ」という経験の方は笑って読んでもらえれば。
✔ 一方、そんな経験はこれからな方は少しでも参考になればです。

会社がIT専門の派遣なので、パソコン先生に毛が生えたIT知識では歯が立たないのでそれは、専門性の高いスタッフにお願いしていました。

僕はスタッフ教育の中でもマインドセット・やる気・モチベーション・夢/目標、そしてそれが自分の人生にどんなよい影響を及ぼして、そんなスタッフが働くことで会社もよくなるよね、そんな人材教育に力を入れていた。

「あれ、おかしいな」と思い始めたのは会社の福利厚生設計と会社の成果です。マズローの5段階欲求に従って「モノの本」や経営セミナーに参加して、そうしました。低次欲求 → 高次欲求へと整備していく。

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「低次の欲求が満たされたらより高次欲求が現れる」原則

に基づいています。

■生理欲求:食べること・生きることを安定した給与で保証し、
■安全欲求:社会保険を完備し、住宅補助を出し、結婚したら、子供が生まれたら家族手当を出せる、を会社として整備して
・・・それが満たされたら
■所属欲求:一人じゃない、仲間がいる、そのためにスタッフ同士のつながりをよくするために、イベントを定期的に開催して、交流を盛んにして、
・・・その上で
■承認欲求:自分の能力を発揮して頑張ると会社からも仲間からもすごいじゃん!と認められるでしょ
・・・そうしたら、さらに
■成長欲求:もっと能力を発揮して自分を活かした人生にしていけるね!
・・・できたらさらに、
■貢献欲求:それを他者(仲間とか会社のためとか)に貢献していけるよね

最近はどうなっているのかな?とあらためて検索して、2,3のサイトを見ていましたが、同じで、変わらないですね。低次の欲求が満たされたらより高次欲求が現れる、というベースは変わらないようです。

これがうまくいかないんです。いえ、僕は行かなかった。

マズローの5段階欲求は下から実現すると不全を起こす

何年もの間に起きたできごとなので、一言で言えないけどあえて印象を言うと、「安心と安全を手に入れて、あまり成長を求めない、現状でいい、ぬるい会社」になってしまいました。ベンチャーにとっては望ましくない。

何十人もで醸し出すその空気にまず僕は疑問というか、キツネにつままれたような気分だったんです。だって、低次からみんな整備しているよ。もっと給料払えばいいの?もっと休みを増やすの?もっともっと?それは会社の体力を削るものになりかねない、、、

こんなに低次欲求を叶えているので高次欲求を刺激すればそれが実現する、と思っている僕は……スタッフ研修で夢・目標の大切さとか金銭的な成功、物質的な成功などを伝えて、変えていきたいと思いました。

が有り体に言うと「夢破れて」その事業というかその会社は、株式を買い取ってもらって、経営からも外れて一人ビジネスになりました。

その時の経験から実験し始めたのが

上から実現し、下は不安定のまま・放置するべし、実現してはいけない

結論から先に言いますと・・・

パラダイムをまるで逆にしたらうまく行き始めました。

日常生活や友人関係、夫婦関係、子育て、家庭、仕事なら経営全体、事業部、チーム運営、人間がいるすべての場面で応用が効きました。

高次欲求(成長欲求)から順番(承認欲求→)に満たしていき低次欲求は最後に満たす。それまでは不安定なままにしておく。

先に低次(生存、安全)から安定させると、理論通りに次の欲求が現れない

「現れることもあるけど現れないこともある」

出現率をマズローの5段階のピラミッドに、今ここの記事用にmits 西田の個人的感覚値で適当に入れるとすると成長欲求が強く表に出る人ってこんな確率かなとか、文章構成上の配点です。

(貢献:1,2人/10人)
成長:4人/10人
承認:5人/10人
所属:7人/10人
安全:9人/10人
生理:10人/10人

もう実現・安定してしまったら会社として出現して欲しい高次欲求(成長・承認)が現れてこない、もしくは人によっては強くない。

でも、生活としてはもう安定してしまい、それが権利になってしまうんですね。

すると「人によって」なので、成長を求めていない人を成長に駆り立てるのってすごく大変なんですね。成長欲求を引き出すために、ほんのりと薄い、弱い「承認欲求」にアプローチすると

「え?承認したいの?じゃ、承認されてあげてもいいけど」みたいな変な回路になっていくんです。「承認させてもらっている」みたいなもう、変な空気なんですよ。「なに、そんなに承認しようとするの、いいよ、別に」みたいな(mits 西田体験談)

本来は、

すべての人が生理〜成長まで内在的には持っている

例えば、血液型A型の人が「生真面目」で、O型が「おおらかでどーんとしている」だとして、A型の人にも「おおらかでどーんとしている」要素もあるじゃないですか。その濃淡が違ってA型は比較的「生真面目」が出やすい。

そんなことと似ていて

大事なのは成長欲求はみんな持っている

ってこと。低次から安定させていくとその欲求の弱い人は、外に出てこないで低次に安定して、居着いてしまうんですね。

でも、みんな持っている。

人はみんな

不足、不満、不安(心)(全)、不安定という不快から脱出したくて、
充足、満足、安心、安全、安定という快を手に入れたいんです。

そのために誰だって、目標を定めたり、努力したり、もがいたり、あらゆる人生の営みを誰だってする、している。


でも!


低次を先に満たしてしまうと、高次へのコントラストが弱い人はそこに居続けてしまうんですね。

これは設計の問題だなって思ったんです。個々人に「意思」「意志」で高次欲求を満たすようになろうよ、と求めてもそれは出現率に従ってしまう。だから

人の成長、成功をサポート、寄り添うならば

上から実現し、下は不安定のまま・放置するべし、実現してはいけない

んです。

で、僕はどうしたか、どうしているか。

常に、真っ先に、高次欲求の不足、不満、不安(心)(全)、不安定に光を当てて、そこを充足、満足、安心、安全、安定にはどうしたらいいか?

声かけとか一緒に考えるとか、背中を押すとか、言語化とか、行動計画とかをあぶり出すようにしています。

成長欲求は表にあふれ出ている人も
少々希薄な人にも外に出にくい人も必ずある

のでそこに光を当てるとどんどん表に出てきます。そして時間とともに当たり前ですが成長します。(それを僕はヒゲの差と呼んでいます。)

だから、次が承認欲求を満たす、です。重要なのはこの時点で多くの場合、

低次欲求(所属の欲求/安全欲求/生理的欲求)を意図的に満たしません。

✔ チームに所属できていないかもしれません。
✔ メンバーとして認められていないかもしれません。
住む家などの物理的に雨漏りするほどのことはないかもしれませんが、
✔ 充足というほどではない居住環境かもしれません。

そういうことも「放置」します。不安定のままにします。

生理的欲求も現代でいえば、

✔ 毎月約束されたお給料にしません
✔ もちろん正社員という身分なんかにしません
✔ それが不安定な人もたくさんいます。

特に起業家なんていうのは、まずここを充足したいと思います。でも、

僕はそこも「放置」、まず成長、承認です。

なぜか?理由は前述です。下から充足していくとそこで足が止まる人が一定数いるから。

成長から順番に刺激していくと100%の人が「最後」の生理的欲求の「不」の解消に向かい続けます。

そしてこれも「持論で自論」ですが、そこまでいくとはじめて、自己実現の「能力を発揮して創造的な活動」の対象が「他者への貢献」という6番目の欲求に「戻る」んだと思います。

山本さんは

山本さんwrote 
「あいつすごいと思わせたい」という、ちょっといやらしい欲が原動力になっていたりして、結局長続きせず、全く成果を生み出せないということが本当に僕には多いような気がしてきた。未熟の極みだ。

と書いていますが、山本さんが「いやらしい欲」なのではなくて、僕らみんなそうなんだと思います。というか、それが僕ら凡夫で、そういうものをエンジンにして「自分にとっての成功」を目指しているんですよね。

山本さんはたくさんの成果を出されていて、その一方でだからこそ、そういった成果にいたらないものも自分目線・自分の中での相対比較で客観的に書いているのだと思います。

もしも、もしも、ですよ、たとえばの話ですが----。

そういった「いやらしい欲」で取り組んでいる山本さんの「ものこと」に他者の例えば、僕かもしれませんし、あなたかもしれない。

山本さんは社長ですが、仮に会社員だとして、上司とかその会社の社長とか、友人とかが、その「ものこと」に含まれている「成長欲求」に光をあて「承認欲求」に光を当てていたらどうなっていたかなぁなんて思います。

いやぁ、そういう光をあてる僕ってすごいでしょ、って承認してもらいたいのかも(笑)おあとがよろしいようで。

まとめ

マズローの5段階欲求は下から実現すると不全を起こす。
上から実現し、下は不安定のまま・放置するべし、実現してはいけない。
そうすることによって100%の人が成長を実感できる。

mits 西田

追伸:「多分」日常生活や友人関係、夫婦関係、子育て、家庭、仕事なら経営全体、事業部、チーム運営、人間がいるすべての場面で応用が効きますので、ご自身の体験に当てはめてシミュレーションしてみてくださいませ。

山本さんいつも深く考えさせらるネタをありがとうございます。





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