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現場は参考書よりも奇なり…

~年に数度の巡回指導より、園に一人の療育保育士~

どうも👍
『一緒に保育をしてくれる巡回指導の先生』がモットーの、フリーランス療育保育士シロクマ先生です🐻‍❄️


私はいま、
保育士として保育園で、
療育指導員(臨床発達心理士)として療育施設で、

つまり「保育と療育」の2つのフィールドで働いています。


✨「保育と療育」の『融合』✨

のために前回は、
「保育と療育」の両方で働くことに、あえてこだわっている理由。
について書いてみました👇

今回は、
特に「現場で働くこと」になぜこだわっているのか。
について書いてみようと思います📝

これは同時に、
『一緒に保育をしてくれる巡回指導の先生』
にも大きく関係しています😁


結論を先に言ってしまうと…

✨「保育と療育」の『融合』✨は、

本などの知識から取り入れた学びと、フィールドワークから得た知識の掛け合わせをベースに、
保育と療育の専門性を相補的に捉え、実際の現場支援に落とし込み、研磨することによって達成される。

と思っています。


どういうことか…

〇巷にあふれるアドバイスや助言って…

気になる子の対応や、発達支援の必要があるお子さまの対応などアドバイスをしてくれる人や本が巷にはたくさん存在していますよね。
もう、溢れていると言ってもいいかもしれません🫧
とても参考になるし、私自身もどれだけ救われ、助けられ、そして多くの学びを得てきたか…😆

ただ一方で、
現場で働く中で感じてきたモヤモヤ…

本や自分で勉強した、教えてもらった『こうしたらいいよ』を参考にしているのに、全然効果がない😔


この現象の理由については、こちらの記事に書いています👇

おっしゃる通りの内容で助言してくれるけど…
あくまでそれらはグランドセオリーであって、目の前の子どもに当てはまるとも限らない。
このことが返って混乱や悩みを深める可能性もある…
ということが起こり得ます。。。


グランドセオリーや知識、理論はたしかに大事です、本当に!!
まずはこれを知っておかなければ、スタート地点に立つこともできません🙅

保育士自身がまず何よりやらなければいけないことは、このグランドセオリーを知ること🫵


でもその先にある…
「知ってる」と「現実的か」には、
また大きな壁が存在し、大きく異なるわけです…😣

保育の現場はどんな環境なのか…
保護者と子どもの関係性はどうか…
どんな保育をしてるのか…
これらを加味した知識でなければ、やはり机上の空論でしかない。

まさに

「その現場」に適しているか!


が重要なのです!
この視点がなければ、せっかくの知識や学びも、参考止まりでしかない。
療育現場では効果があることや、療育現場ではできることであっても、保育現場で同じように実施できる・同じような効果が得られる、とは限らない!
これ。保育現場では結構、致命的なんです😖


例えば、

  • リソースルームがあるといいよ…

  • 環境調整として視覚に入るものを少なくするといいよ…

  • まずは子どもの思いややりたいことを優先させてあげてみて…

といったアドバイスや助言をもらっても、

  • いや、そんな場所ないし用意できないよ…

  • 保育室を刺激のないように変えるのは無理だな…

  • そのためにはその子につくための人手が必要になるんだけど…

など、その園の環境や状況次第では、取り入れられない。
お門違いな助言になっていることって結構、現場ではあるんです😖

現場で生かせない知識や情報は、あってもないのと同じ!

なのです。

現場を離れてるけど、これまでの経験や体験から教えてくれる、
「こういう子の場合は…」
「こういう行動が見られる場合は…」など、
一般化した意見や当てはめによる、いわゆるグランドセオリーの助言やアドバイス。
ありがたいけども…😓
現場は時代とともに刻一刻と変化しているの!
5年前のケースや情報は、もう過去になるくらい流れは早いの!
まして、目の前の子どもは見ていないわけですから…😖


〇現場の困り感を体感するべし!

子どもへの対応方法など、様々な助言をしてくれる人に現場が感じているのは、
あえて言葉を選ばずに書くと、、、

「御託はいいから、じゃあ実際にそれ、やってみせてよ」

という内なる思い。。。

「言うは易し行うは難し…」

巡回指導のアドバイスでも、
なんとなく腑に落ちない理由ってやっぱり、
その関わり方を実際に目の前で示してくれていないから…😣

対応や保育についての助言やアドバイスはするけど、
「じゃあ、ちょっとやってみてよ」
と言われて、出来なかったら…
それこそ、言ってることとやってることに辻褄が合わない、口先だけってことにもなるわけで…

だから私は、
様々な現場を経験しながら、あらゆる支援の可能性とその現実的なやり方の引き出しを増やし、
どんな現場でも実際に、その支援方法を示すことができるようになるため、または示すために…

現役の保育士、
現役の療育指導員(臨床発達心理士)で、
現場の職員。
に、あえてこだわっているんです!


『一緒に保育をしてくれる巡回指導の先生』

というモットーも、この考えからきています👍


日々の保育、日々の子どもの様子、その現場、
を知らずに、適切・的確な助言やアドバイスをすることは、
はっきり言って不可能に近いと思っています!
また同時に、現場で実際に子どもと関わり保護者との関係性なども知ることができているからこそ、その子をどう捉え、どのような支援が必要なのか、実際にできるのか、を正確に捉えることができるのです。

これが、

✨「保育と療育」の『融合』✨に、

地道だけど確実につながる道だと思っています👣



※おまけ※

〇2つのフィールドで働いてわかったこと

療育施設にて、子どもに直接かかわり対応する職種は、
保育士、心理士、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士…
など、様々な資格を持った様々な専門家が在籍していることが多く、それぞれの専門性を生かし連携を図りながら子どもの成長発達や対応をしています。

保育施設にて、子どもに直接かかわり対応する職種は、
基本、保育士しかいない。(看護師がいれば該当)
これは、非常に閉鎖的であり狭い世界の中で同じ職種同士で切磋琢磨していても、新たな視点が入りにくく、進歩や発展までには至りにくい。
というデメリットです。
まさに保育業界特有のこの特徴が、昨今の保育施設での対応できないケースに繋がるように強く感じています。
もはや、保育士集団だけでは対応ができない。といったケースが多くなってきているのもそのためです。

だからこそ、
保育の専門性と療育の専門性のどちらも知っている人間が、現場で働くこと。
つまり、
療育保育士が園に一人おり、一緒に保育をしてくれる巡回指導の先生のような役割をすることが、子ども、保護者、保育士、つまりは保育園のためになると思っています!
詳しくはこちらの記事に書いています👇


最後まで読んでくださり、ありがとうございました💗

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