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エンターテイナー・ストリート

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甘野充プロデュースの共同運営マガジン「エンターテイナー・ストリート」です。  共同運営マガジンは、みんなで作るマガジンです。  小説、詩、エッセイ、絵、音楽、動画など、想像力と創… もっと読む
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 甘野充プロデュースの共同運営マガジン「エンターテイナー・ストリート」です。  共同運営マガジンは、みんなで作るマガジンです。  小説、詩、エッセイ、絵、音楽、動画など、想像力と創造力あふれるアートやエンターテイメント作品をnoteで公開している人たちが集まって、作品を披露する場となります。  参加すると、自分の記事を共同運営マガジンに追加することができるようになります。  たくさんの人に自分の作品を読んでもらえるチャンスです。  参加費は無料!  ぜひともご参加を。  

「魂の琴線」

「魂の琴線」 よく相手の琴線に触れるという言葉が用いられる。 無論、琴線といっても各自各様の琴線があり決して一様ではない。 さらには琴線に触れるという行為自体が既に相手の中に踏み込んでいる。 踏み込むという物言いは拙い喩えである。 不可視なる魂の中に踏み込むという行為自体不可視的なものだからである。 さらに言えば、踏み込む相手の心の有り様が観えていなければ琴線云々とは論外事なのである。 数打てば当たるというものでもない。 言葉と心のある種の化学反応のような精妙な変化

思いだすがいい

歳月がお前の顔に 身体に陰落とし 幾多の皺を刻むとき 思いだすがいい 若き日のお前を 誰がどのように愛したか どのオトコが お前を真摯に まことのココロもち愛したか 時には偽の 多くは若きお前を本気で 耳元で愛を囁き その指でお前の身体の隅々を愛撫したであろう が、老いてゆくお前を 哀しさと苦悩に身体病み、心蝕まれ 絶望した日 その傍に居るオトコは ただ独りであることを 思い出すがいい 歳月の重みより 事象の試練より ただ変わらず 悲しむお前

May 9, 2024: My PC(ボクのパソコン)

It has been about a year since I began to use a new PC with Windows 11. Until a few days ago, it worked very well and caused no trouble to me. But after that, it suddenly crashed. When I was using a web browser, Firefox, to do surfing, the

秘するが花

しみじみ思いまするに、わたしは、こうみえて、心的疲弊に弱くストレス溜める傾向大なのです。 此処で吐露する半分程度でも、リアルで発散すれば、幾分はこの状態が改善されよう思うも、出来ぬ、出来ない、いや、しない。 で、ラクガキ、徒然に(推敲・熟考することなく!)拙文綴るという始末なのですが。 真夜中、ぼんやり毒にも薬にもならない領域を・・彷徨い想像、一人遊び。 二律背反的に、感情って在ると思いません? いや、疑問符などつけまい。女々しい。(此処で雄々しい!と書けないのが

「具体的な抽象画」(現代詩)

 しずかちゃんにさんづけで呼ばれたい、と人間の主人公は黄色い方の猫型ロボットに懇願します。 ▲展開▼  その陸橋はスピンオフドラマによく使われています。なぜならば、ちょうどいい仕上がりだからです。  モンシロチョウをビート板に乗せます。防水加工はバッチリです。  新人のエビフライはスライダーのおばけに激怒しつつ、ある意味では、欲情していました。  張り裂けそうなムルロア環礁に導火線を付けて、ニフラムのような柔軟剤で仕上げます。イソギンチャクは生姜焼き定食を敵視しますが、

ほんまる神保町にて

4/27に新しくオープンしたシェア型書店、ほんまる神保町にて棚主をしている。 棚主とは、本屋の棚を一つ借りて、その棚で自分の好きな本を置いて商売することだ。(たぶん) 3月末くらいに、成り行きで本屋にてアルバイトをした。 棚卸業務だ。 閉店後、夜間での作業だった。 たくさん並んでいる本を前にして、厳かな気持ちになった。 だってあれだけある書物たちは 全部誰かによって書かれたわけで。つまり誰かの頭からできた産物であるのだ。すごくない? 改めて、本が好きだと思う、きっかけになっ

お点前

帛紗とはお茶を点てるときに使うもの 今日は皆さんのお点前を拝見する 待ち合いには「和」の掛け軸と大粒の牡丹が一輪活けられている それを眺めて 歓談していると 薄茶の席に案内される 十人一組 すずさんにも言われたが 「お茶を楽しんでいらっしゃい」 多少の粗相は赦してくださる お客さん お点前を点てる側にまわると大変だ お手伝いの皆さんも大変そう 薄茶の前にお菓子が出る 干菓子と焼き菓子 還紙にとって口に運ぶ 甘いものでお腹は膨らむ それから薄茶 何だかキュッ

📖no➕eでの交流 about me

前作「no➕eとの付き合い方」にこんなことを書いた。 >時々「○○さんのグループ」と言われ >ることがある。 >特に「この方々とだけ交流する」と>決めているワケではなく、特に >「○○さんのグループ」に所属してい >るとも思っていない。 相反することを書くようだけれど、決まって自分から読みに伺うクリエイターページはある。 「殆ど無言訪問」と言っておきながら、コメントを書くページもある。 交流が広がるのは嬉しいし楽しい。 人様からどう観られているかは知らないし気にもならな

超短編📕恥ずかしさが勝ってしまった恋

きっと私の気持ちの方が大きかった。 君からもらった気持ちよりも、 遥かに大きかった。 君は伝えてくれた。 私も頭で分かっているのに、 君に素直になれなかった。 環境が変わって時間だけが過ぎてしまった。 そう、何も伝えられないまま…。 君は今、どうしていますか? 私は昨年結婚しました。 けれど、なんでもない時に ふと君の後ろ姿を思い出すことがあります。 笑っているといいな。 私の初恋の人。 … … … … … 今更だけど好きでした。 大好きでした。 あん

1番目アタール、アタール・プリジオス(13)嵐の日

 * 求婚したばかりの女の前で…。 エクトラスは俯いたまま、しばらく下唇をぐっと噛み締めていた。 外界では灰色の空から雨が降り始め、神殿の窓を叩いた。風も強まる。 「…逃亡者。いったいどうして? 船が難破したからではなかったのですか?」 「確かに難破した。それは事故だ…僕はね、海中に投げ出された。僕と数名の船員は泳ぎの心得があったが、ほかの乗員たちは溺れて死んだ。 海の藻屑だ。僕は大波に何度も呑み込まれそうになりながら、ようやっと割れた甲板の大きな木片まで辿り着き、

ピース

たった一つのピースを拾い上げた 懐かしくて 暖かくて だけど それは哀しい記憶でもあった ガラスのように 固くて 氷のように 冷たかった心 溶けて ぽっかり空いた真ん中の穴 まるで そうなる事がわかっていたように 拾い上げたピースが ピタリとハマった わたくしの冷え切った心が 暖かくなり 溶けた氷は涙のように 流れ出した なんだか とても楽しい気分になり 笑いだした 気づくと 空からたくさんのピースが 舞い降りていた ピタリとハマるような ピースを探し出し

飽きるまで_2024年5月8水/曇り

うちの「手抜きランチ」は、サツマイモ飯からはじまった。 昼に料理するのがおっくうになり、 米とイモだけを炊飯器に放りこみ炊いたら、これがけっこう旨い、 そこで、イモのほかでもいろいいろと試したのだった。 玉ねぎだけを入れると、ほんわか甘い炊き込みができた、 長ネギだけの場合はちょっと水っぽくなる、 レンコンをみじんに切って入れたらこれもおいしい。 手間を省くためひとつの野菜だけしか入れない、 玉ねぎだけ、レンコンだけの「だけ炊き込み」である。 塩を基本に、こしょうやナツメグ

生まれた理由 (詩)

生まれる前から定められている キミと巡り逢う時が 生まれ落ちた時、キミと出逢う日が 既に遺伝子に刻印されていた どんなに遠くても どれだけ時間がかかっても 予告通り定められた時へと 2人は引き寄せられる キミと抱き合えた瞬間 言いようのない懐かしさを感じ やっと生まれてきた理由を知る