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日本の教育は一体何が問題なのだろうか。

よく日本と比べて「海外の方が良い教育だ」と言われることが増えている気がします。海外の方がのびのびしている、個性を活かせる、と言った理由で、日本にいながらインターに行かせたり、子供が小さいうちから家族で移住したり(or子供を単身留学させたり)する話をよく聞くような気もしています。

最近Netflixの韓ドラ「ウヨンウ弁護士は天才肌」というドラマを再度見ているのですが、9話で韓国の教育問題が浮き彫りになります。小学生でも夜遅くまで塾に通わせられて、夕食は10時過ぎ、コンビニでジャンクフードを買っている、、というような様子が流れます。

この韓国の教育が異常なのは言わずもがなですが、ちょっとそれに触発されて、一体日本の教育の何がダメなのか、考えてみました。



自分の時間が無い

大きいのが、中々自分自身のための時間が無いことです。中学受験に挑戦する小学生であれば、小学生の内から長時間勉強していたりもします。

また個人的にどうかと思うのが「部活」です。私自身は緩い部活に所属し、活動日も少なかったですが、私の周りでは長時間部活に励む方が多数派でしした。

私の妹は中学時代から運動部入っています。妹は高校生ですが、平日は8時頃帰宅、シャワーを浴びて夕食を食べるのが9時、そこから宿題などを始める、という感じで、かなりハードスケジュールです。そして翌日7時台に家を出ます。
休日ももちろん部活ですし、大会や練習試合があれば1日中拘束されています。

そして恐ろしいのが、妹のような生活スタイルが、比較的日本では当たり前だということです。スポーツ推薦で高校へ入学したり、強豪校だったりと言う場合は、もっと部活に割く時間が多いのかと思うと、すごいなあとは思います。

日本では部活が「学生時代に打ち込んだもの」として指定校推薦や受験、就職に役立つ感じで、やけに美化されています。

でもあまりにも部活ざんまいの学生生活では、学校と部活に関することしかできません。学校と部活が多くを占める生活になってしまい、自分の将来を深く考えたり、何か経験を積んだり、趣味に没頭したり、ということができません。
というかそういうことをしていると「遊んでいる」と日本では認識されてしまいます。


すべての勉強のゴールが受験である

そして日本の教育の残念な点は、何を勉強しても最終的には(大学)受験に行きついてしまう点です。

大学受験のために文系/理系で分けられたり、大学受験のための科目を勉強したりと、何でも最終ゴールが受験なんです。

個人的には哲学にとても興味がありましたが、カリキュラム上私は取れず、学びたい科目があっても必ずしも学べるとは限りません。

どういった大学に進学したいのか、大学での専攻、どこを受験するのか、といったことで授業が組まれてしまいます。

さらに、授業で学んだことはテスト、それが積み重なって受験、となるように、学んだことを覚えないといけません。どんな科目の試験でも、知識を使って解くものばかりです。穴埋め問題とか選択問題とか。そこで高得点をとったところで、頭がいいと言えるのかは正直分かりません。

では私の教育環境はどうだっただろうか

まず私は中学受験を経て中高一貫校に入学しました。中学受験自体は親の勧めもありましたが、自分の決定ではあるので後悔はしていません。

公立中学を経験していないため、この中学受験が私にとって良かったのかは、比べようがありません。ただ小学校時代に塾に缶詰めになっていた時間は今でもあまり思い出したくありません。

また中学校入学以降、「人間の価値は勉強ができるかで決まる」といった価値観で生きてきたようにも思います(大袈裟ですが)。やはり親もテストの点数が良ければ喜ぶので、勉強を頑張ってはいましたが、今となってはそれがプレッシャーになっていたようにも思います。

なにより今までの(日本での)学びの経験を通して、
・何か私の人生に良い影響を与えたことはあったのか
・もっと突き詰めたいと思った分野はあっただろうか
・将来の道が開けたといったことがあっただろうか
・または上記の様に思わせてくれる先生や授業があっただろうか
と思うと無いです。
一時的にはあったかもしれませんが、総合的に振り返れば0です。

そして高校時代に、半年間語学留学する機会がありました。ここで私の人生と言うか視野は一気に広がったようなもので、留学の経験から進路決定にまで至りました。

中学受験も留学も全て私の決断だったので、なんか小さい頃から子どもでも本人のリサーチ力とか知識にとらわれる可能性もあるということ改めて実感しています。
正直両親には小さい頃から色々やらせてほしかったようにも思います。(私がやりたいと言った事だけやったようなものなので。。)


日本と海外の教育理念は何だろう

もしかしたら日本の教育の総合的な理念は、「集団生活を通して、社会に必要な力を身につけよう」みたいな感じなのかもしれません。だから私みたいに長期間何をしたいか分からないのも普通だし、部活に打ち込み、上下関係に揉まれる生徒が多いのも納得です。

私は海外の現地の学校に通った経験は全くありませんが、見聞きする限り、海外の教育理念は?と思うと、「1人1人の個性を活かせるような将来を見つける手伝いをしたい」といった感じでしょうか。

あまりにも美化された答えなのは、私が現地の学校に通って見たかったというコンプレックスを抱えているせいかもしれませんが笑

ただ海外は、部活が学期ごとに変更可能だったり、高校から大学で学ぶような科目を習ったり、自分で時間割を決めることができたりします。
「みんな一緒じゃないといけない」といった雰囲気は薄いと思います。

最後に

全部私が勝手に思っていることではありますが、もちろん日本の教育全てが悪いと思っているわけではありません。
日本の教育を受けても、特別惹かれる学問や分野に出会うこともあるでしょうし、
先生によってその機会が左右されるのであれば、海外にいても日本でも、運次第かもしれません。

ただなんとなく日本の教育を心の中で敬遠してしまうのは、私が海外の教育を受けたことが無いからです。海外の教育の良い所しか見えてなくて、実際に受けたら意見も変わるかもしません。

また「日本の学生は勉強ばかりして、それは受験にしか繋がらない😡」みたいなことを書いてしましましたが、もちろん勉強は悪いことではありません。
私自身、高校時代の成績が良くて海外大に合格できたようなものだし、学校の勉強すらまともにせず、やりたいことが見つからない、大学で何を勉強したらいいかもよく分からない、というのは筋違いだというのは私も理解しています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
See you soon:)

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