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茶の湯雑記

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お茶のお稽古、和菓子、茶道具…茶道にまつわる記事をまとめました。
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記事一覧

糊こぼし

糊こぼし

昨日お茶のお稽古の時に、先生からお菓子をいただいて帰ってきました。
それがこちら、萬々堂通則さんの「糊こぼし」です。

早速お家で一服点てていただきました😊

ちなみに、糊こぼしは奈良 東大寺で行なわれる「お水取り」にちなんだお菓子です。

お水取りとは関西、特に近畿圏にお住まいの方は、この時期ニュースなどで目にする機会があると思います。
奈良に春の訪れを告げる東大寺二月堂のお水取り。
正式には

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春がやって来ました🌸

春がやって来ました🌸

今日で2月も終わり。「2月は逃げる」と言いますが、本当に早いですね。

さて、昨日のお茶のお稽古で桜餅をいただいてきました。
桜餅と言えば、きれいなピンク色(桜色)で桜の葉のいい香りを感じることができる春らしい和菓子です。

そんな桜餅ですが、関東風と関西風があることをご存知の方は多いと思います。

右側が関東風(長命寺桜餅)
左側が関西風(道明寺桜餅)

私は関西在住なので、左の道明寺のほうが馴

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干支の扇子コレクション

干支の扇子コレクション

ちょうど一年ぐらい前、こんな記事を書きました。

茶道に馴染みのある方はご存知だと思いますが、毎年秋頃になると、翌年の干支や勅題にちなんだ帛紗が販売されます。
私は毎年新しい帛紗を買って、新年の初稽古の日に使うようにしています。
同じように、扇子も干支を描いたものが色々出ていて、気に入ったものを購入したり、いただいたりして、気付いたら結構増えていました。

そもそも扇子とは扇子と聞くと、暑い時にう

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洋風せんべい ヴァッフェルとは

洋風せんべい ヴァッフェルとは

先日のお茶のお稽古で出していただいたお菓子が、京都の菓匠清閑院の「金胡麻せんべい雅月」。

特徴的な波型のクッキー生地にクリームをサンドしたお菓子。
こちらのお店のものでなくとも、皆さんどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。サクッとした食感と甘いクリームが美味しいですよね。
各お店それぞれに商品名をつけていると思いますが、「洋風せんべい」「ヴァッフェル菓子」というのが一般的な名称のようで

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夏の名残を味わう

夏の名残を味わう

先日知人からいただいたお菓子。
叶匠壽庵の夏限定のお菓子「夏の玉露路」です。

以前、他の記事でも書きましたが、叶匠壽庵は滋賀県に本社をおく和菓子屋さん。百貨店の和菓子売り場でもお馴染みのお店です。

お店のホームページによると、

とのこと。

久しぶりに抹茶を点てて、いただきました😋

食べてみると、餅羹というぐらいなので下側はもちもちで、その上に小豆がぎっしり。
これだけ小豆をのせればか

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手紙に香りを添えて

手紙に香りを添えて

皆さん、最近直筆の手紙を書いたことってありますか?
年賀状すら数年前にやめてしまった私。(それも印刷でしたが💦)
そんな私が先日10年ぶりぐらいに直筆の手紙を書きました。

というのも、先日お茶のお稽古で、茶事をしていただいたのです。
茶事というのは、すごく簡単に言うとお茶(抹茶)だけでなく、料理やお酒もついてくるフルコースの茶会。
その茶事にあたり、先生からご丁寧なお招きの手紙をいただいたので

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夏の懐紙 part2

夏の懐紙 part2

私の住む地域では梅雨明けも近いと言われているこの頃。梅雨が明ければ夏本番ですね☀️

昨年のこの時期、こんな記事を書きました。

以前も書きましたが、懐紙とは「懐に入れて携帯する二つ折りの和紙」。
茶道ではお菓子をいただく時に使います。

前回の記事以降、やっぱり気になったものを買ってしまい、またまた増えてしまいました😆
ということで、夏の懐紙part2です。

(右上から)
スイレン
朝顔

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素朴な疑問から、お菓子のいただき方を考えてみた

素朴な疑問から、お菓子のいただき方を考えてみた

先日のお茶のお稽古でご一緒していた方が言った一言がこちら。
「左から切るんですね」

茶会はもちろん、普段のお稽古でも、さまざまな和菓子が出されます。
それを自分の懐紙(二つ折りの和紙)にとって、楊枝でいただくのですが、お饅頭にしても羊羹にしても一口で食べるには大き過ぎます。
なので、楊枝で食べやすい大きさに切っていただきます。
彼女が言っているのは、懐紙にとったお菓子を切る時に、右から切るか左か

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瀬戸内檸檬どら焼き

瀬戸内檸檬どら焼き

先日久しぶりに百貨店に行く機会があり、黒船のどら焼きを買ってきました😊

黒船は、東京自由が丘に本店がある和菓子屋さん。百貨店にも多数出店されています。
カステラやどら焼きが有名ですが、私はここのどら焼きが大好き✨

そんな黒船さんの季節限定商品「瀬戸内檸檬どら焼き」が出ていたので、迷わず購入😊
それがこちら↓

レモンの絵が描かれた可愛らしいパッケージ。
せっかくなので抹茶を点てて、いただき

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若鮎の季節がやって来ました!

若鮎の季節がやって来ました!

皆さんは「若鮎」と聞くと何を思い浮かべますか。
こちらですか?

それともこちら?

こちらを思い浮かべた方は、結構な和菓子マニアかと🤭
私は完全にこちらですが。笑

鮎のお菓子、若鮎鮎漁が解禁になる6月が近付くと、多くの和菓子屋さんで販売される鮎の形をした和菓子。
若鮎、鮎菓子などお店によって呼び方は色々でしょうが、鮎の形をしたカステラ生地でやわらかい求肥、餡などを包んだお菓子です。

この鮎

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こんなお花見はいかがですか?

こんなお花見はいかがですか?

私の住む地域ではすっかり葉桜🍃になってしまいましたが、北日本や標高の高いところにお住まいの方々は、まだまだお花見を楽しんでいらっしゃるのでしょうか。

近くの桜が散ってしまったという皆さん、こんなお花見はいかがでしょうか。

はい、見ての通り桜のお茶碗です。
内側に桜の花びらが散っています。

そして、実は…

茶碗を支える台の部分(高台と言います)も桜なんです!
通常高台は丸いのが一般的なんで

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桜咲く「花麗」

桜咲く「花麗」

今日は朝からお茶のお稽古だったのですが、今週のお菓子も桜満開で素敵だったのでご紹介😊

それが俵屋吉富の「花麗」。
花麗…その場にいたメンバーで何と読むのか頭を悩ませました。
普通に音読みするなら「かれい」?
でも、なんか響きが硬いし、和菓子っぽくないですよね。

はい、正解は「はなうらら」。
うん、いかにも春らしい銘です🌸

俵屋吉富とは俵屋吉富さんは1755年創業、250年を超える歴史があ

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桜🌸を味わう

桜🌸を味わう

今日はお茶のお稽古日でした。
そこで出していただいたお菓子が、三英堂さんの「季子ごよみ 春」。

三英堂とは三英堂は、島根県松江市にある和菓子屋さん。

松江と言えば、京都、金沢と並ぶ日本有数の御茶処、御菓子処です。
江戸時代の大名茶人、不昧公の名で親しまれた松江藩主 松平治郷が不昧流を大成させたことで、松江に茶の湯文化が浸透したと言われています。

そんな松江で昭和初期に創業した三英堂さん。

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食べるのがもったいない“雪うさぎ”

食べるのがもったいない“雪うさぎ”

今日はお茶のお稽古に行ってきたのですが、そこで出していただいたお菓子が可愛かったのでご紹介😍
富山県にある薄氷本舗 五郎丸屋さんのお菓子「雪うさぎ」です。

薄氷本舗 五郎丸屋五郎丸屋さんは、富山県で創業260年をこえる老舗和菓子屋。
ホームページを拝見すると、代表銘菓の薄氷はもちろん、焼き菓子や棹ものなど美味しそうなお菓子がたくさんあります。

代表銘菓 薄氷(うすごおり)そんな五郎丸屋の看板

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