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「仕事を忘れた時、良い仕事ができる」by 鈴木敏夫(ジブリプロデューサー)

こんにちは。美月です。

先にご案内です。
4/21(日)に、「明治神宮ではじまる、あそびらき」というピクニック型ワークショップを開催します。
("ピクニック型ワークショップ"ってはじめてでワクワク!)
企画の背景や内容はイベントページまたは文末に記載しています。
気になる方は、目次から《イベント詳細》または以下イベントページへ飛んでください。

今回のイベントコンセプトは、「大人の遊び」。
遊ぶように働く、生きるを追究する大人3人による企画です。

なぜいま、おとなに「遊び」が必要なのか

"遊び"と聞いて思い出すエピソードに、2023年に行ったジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんの展示、「鈴木敏夫とジブリ展」があります。

ちょうど今神奈川でも開催中!

その展示で鈴木敏夫さんは遊ぶように働いている人なんだな、と感じました。

いやいやジブリの大ヒット作を宮崎監督と二人三脚で生み出す鈴木敏夫プロデューサーが遊んでいるわけないでしょ、と思う方もいるかもしれませんが、遊ぶように働くって手を抜くとか、その場のノリでいいじゃんとか、そういう意味じゃないんですよね。

だってあの鈴木さんが手を抜いた生温い仕事をしているわけがない。
その場のノリに任せて何も計画しなくていいやとか、適当でいいんだよ、とかそういうスタンスならあれだけ人の心を動かす作品は生まれていないはずです。

遊ぶように仕事するの本質は、
「本人が一番仕事を楽しんでいる」というスタンスのことです。

鈴木敏夫さんの言葉で印象的だった言葉があります。

「余裕が無ければ楽しめない。楽しめなければ、楽しませられない

鈴木敏夫とジブリ展

雑誌の編集者から、映画プロデューサーになり、遊び心で書家や茶室、オンラインサロンまで手がける鈴木敏夫さんだからこそ説得力のある言葉ですよね。

鈴木さんはご本人が一番仕事を楽しみ、遊び心を持って、そしてトコトン追及もして、多くの事業を手掛けている。
鈴木敏夫とジブリ展からは「喜び」「楽しさ」が自然と周りを巻き込み、ムーブメントを起こすのだろうという気付きと学びがありました。

ジブリ展でひいたおみくじ

「仕事を仕事と思っているだけでは、バカバカしくてやっていられません。むしろ、仕事であることを忘れなければ、いい仕事にならないんじゃないでしょうか。無理にやらせても、面白い仕事になるはずがない。そして、人がひとりでできることはタカが知れている。一人ずつが主体的に、心の底から楽しんだ仕事なら、すごいことが起こるように思うんです。

鈴木敏夫

2023年に鈴木敏夫とジブリ展に行き、帰りの電車に揺られながら鈴木敏夫さんのこの言葉を胸に、「わたしも遊ぶように仕事をしよう!」と決めたことをいまでも鮮明に覚えています。

あれから1年。
わたしはこの1年間、自分が心から楽しいと思うことをやろう、とそこに意識の主軸をおきトライ&エラーを積み重ねてきました。

わたしは自他ともに認める自己理解オタク(笑)なので、自分がついついやってしまうこと、学んできたことを土台に自己理解&自己表現プログラムつながりの学校を立ち上げシェアしたり、「つながり」「アート」「対話」をキーワードに様々なワークショップを開催したりしています。

これらの時間は、企画している時間も、実施している時間も、わたし自身にとっては至福の時です。
全部自分が「これは参加者として体験したい!」と感じることを企画しているので、わたし自身がとっても楽しいんですよね。

仕事だという意識を超えて、

「お金が貰えても、貰えなくても、どうせ楽しくてやっちゃう」

ということを仕事にしているからこそ、ピュアな喜びを感じています。

でね、わたしはこの「遊んでいる時のピュアな感覚」がいま日本の(特に都心部の)おとなには必要なんじゃないかなって思うんです。

遊びは、仕事のオンオフを切り替える役割がある!?

「お金を稼ぐため」
「家族のため」
「みんなやっているから当たり前」
「社会から認められたい」

こういう理由を仕事のモチベーションにすることも悪いわけではありません。
もちろん生活のこともありますし、他者に認められたい(=社会とつながっていたい)という気持ちは人間だれしもに備わっている自然な欲求だと思っています。

急に「遊ぶように仕事する」と言われても、
「そんなこと言ってたら生活できないじゃん」
と感じるのも当然の反応です。

わたしも真面目で優等生タイプ、かつ現実主義出身者だからこそ、そんなの理想論だと言いたくなる気持ちがよーーーーくわかります。

そんなわたしが、仕事においても遊びの感覚って大切なんだな、と思ったきっかけはカウンセリング、セラピーをする中でヒトの神経系の勉強をしたことです。
(2022年に、津田真人先生のポリヴェーガル理論の講座に参加しました)

仕事をしている時間が長時間に渡るからこそ、どんな感覚で仕事をしているか(ストレスと感じる/楽しいと感じる/仕方なく我慢している感覚etc)は長期的にみると人生の幸福度や心身の健康に関わってくるんですよね。

「仕事は最大限の努力をし、完璧にこなさなければならない」

そういう風にhave to(仕事は~しなければならない)スタンスで仕事をしていると、身体が緊張状態になり、目は見ひらき、首や肩はこわばり、呼吸は浅くなります。

オフィスに出勤している方はぜひ周囲を観察してみてください。
多くのビジネスパーソンはパソコンに向かって集中しているとき、きっと身体の姿勢は前のめりになり、目を見開き表情も強張っている人が多いはずです。

こんな風に交感神経が活性している「戦闘集中モード」で仕事に集中している状態にあるからこそ生産性は上がります。何かを効率的に達成したいとき、このモードも大事です。

ですが、長時間モードの切り替えをせずに「戦闘集中モード(交感神経)」に居続けていると、仕事が終わっても身体は緊張状態から「安心リラックスモード(腹側迷走神経複合体)」に戻ってくることができなくなっていきます。

その結果、夜眠れなくなったり、慢性的な肩こり、疲労感が続き徐々に身体がしんどくなっていき、その結果、肉体的にも精神的にも余裕が無くなっていきます。ほどほどに、適度に、ってとても大切。

こんな風に、頑張り屋さん、努力家さん、過集中になりやすい人ほど無意識に身体の戦闘集中モードが続いたままになりやすいんです。
(かくいうわたしもまだまだ過集中になりがち…)

この戦闘集中モードを解除してくれるのが「遊びの感覚」なんですよね。
これは生理学的にも研究が進んできています。
(生理学的な詳細が気になる方は以下の書籍がお勧め!)

【参考文献】


遊ぶように仕事をすることは、自分自身の喜びや楽しさを感じながら、リラックスした状態で持続可能な働き方ができます。

「遊びに本気になっていたら、実は仕事だったわ!」

という感覚で働けたら、それってすごい幸せなことだし、心身ともにすこやかで健康的な働き方ができると思うんですよね。

遊ぶことでのセルフケア方法がある?

突然ですが、質問です。

あなたはどんな環境でリラックス、心地よさを感じますか?


…こう問われると、どんなイメージが浮かんできますか?

わたしはリラックス方法って、
ざっくり2つの方法があると思っています。

【まったり穏便リラックス法】
・お風呂にゆっくり浸かる
・アロマを焚いて瞑想する
・お気に入りの本をゆっくり読む
・芝生で寝転ぶ、何もしないことでリラックス状態、心地のよさを感じる

冒頭の質問でこんなイメージが湧いた人は、
今この瞬間に留まることでの安心感・リラックスを必要としているかもしれません

【ちゃきちゃき行動リラックス法】
・行ったことのない土地を旅する
・登山やキャンプで動きながら自然にふれる
・話したことはないけれど価値観のフィットする人に出逢う
・ダンスや演劇、音楽、軽いスポーツなどで身体を動かす

こんなイメージが湧いた人は、
安全な環境で活動することでの充実感・リラックスを感じることを必要としているかもしれません。

両方浮かんだ!という人ももちろんいると思いますが、
今の自分にはどちらのリラックス活動が必要か?
という視点で観てみると、なんとなくこっちがいいな~という感覚はあると思います。

一般的に「セルフケア」と聞くと、アロマやマッサージなどで【まったり穏便リラックス法】がイメージとして普及しているので、リラックスやセルフケアをするには何もしないことがいいんだ!という風に捉えられがちです。

ですが、

「ずっと何もしないでベッドにいても落ち着かない」
「休んでいるんだけれど、休んでいない感じがある」
「リラックスのために瞑想やマッサージをするけれどなんだかしっくりこない」

こういうタイプの方に必要なセルフケアは、
まったり穏便なリラックス方法ではないんですよね。

そんなちゃきちゃき行動派タイプさんにお勧めなリラックス方法、
それは
「仲間と共に安全に遊ぶ時間」です。

つながりの学校メンバーで、みなちゃんという女の子がいます。
みなちゃんは、適応障害をきっかけに休職にふみきり、つながりの学校へ入学しました。(詳しくはみなちゃんの記事をご覧ください。)

みなちゃんは、元々活発でエネルギッシュな性格です。

入学の際も、

「休職したからってゆっくり過ごすは自分の性に合わない。好きなことを見取り戻したいし、やりたいことをやって過ごす時間にしたい」

と言っていました。

そうしてみなちゃんは、つながりの学校で遊びながら安全な他者と共に活動したからこそ、今となってはひまわりが咲くような表情で笑うくらいに元気になったし、心からやりたいこと、願っている世界につながることができました。

元々ちゃきちゃき行動派タイプにも関わらず、最近なんだかしっくりこないタイミングの人には、このように安全な他者と遊ぶ時間がほんとうに大事なんですよね。

…そこで!

そんなおとなが全力で遊ぶための機会を企画しました。

題して、「明治神宮ではじまるあそびらき」です。


生成AIで作成したイメージ画像 by  翔ちゃん

企画段階から、しっちゃかめっちゃか(笑)

この企画は、起業塾コミュニティで出逢った友人さえさん翔ちゃんと企画しました。
路上詩人をやっていたり、人間プロデューサーをやっていたりとふたりともクレイジーで面白い生き方で、自分でやりたいことをカタチにしてビジネスにしている友人たちです。

今回はそんな友人たちとのコラボ企画。
わたしがワークショップを開催するときはざっくりプログラムや当日の流れの準備して、当日は手放すスタイルなのですが、ふたりは本当に準備も計画もなし(笑)

わたしにとってはドキドキしてしまうスタイルですが、それもきっと何かの扉がひらくきっかけになるかも?と2人のスタイルに乗っかることにしてみました。(自分のパートはそれでも多少準備してしまうけれど…)

場所は、なんと、明治神宮。
都会の中のオアシスであり、神聖な気を感じる場所です。

明治神宮では、ゆったりできる芝生があり、そこでレジャーシートを敷いて対話したり、絵を描いたり、お散歩したりしながら様々な遊びの時間をイメージしています。(まあ、それもどうなるかわからないけれどw)

ただただこの場は、遊ぶように生きたいと願う人たちが集い、それぞれの遊びを問い合い、面白がり、身体いっぱいに体験する時間であることは確信しています。

主催者全員が半分仕事、半分遊びなこの企画。(いや、もはや9割遊び?)
共に面白がり楽しんでくれる仲間をお待ちしています!

《イベント詳細》

明治神宮ではじまる、あそびらき 
~ 遊ぼう、ひらこう。だって、春だよ!? ~


日時:2024年4月21日(日)8:00~11:00
場所:明治神宮
定員:15名
参加費:1000円(当日現金支払い)
服装:汚れてもいい服
申込:peatixで無料チケットをご購入ください。集合場所をご連絡します。
備考:
 ※ゆったりした時間を過ごしていただきたいので、後ろのお時間に余裕をもってお越しください。
 ※雨天の場合は、プログラムの内容を変更して実施します。
 ※心ゆくまで遊びを堪能してほしいので、プログラムは当日のお楽しみ。



※2024年4月23日追記※

イベントですが、満席&大盛況で幕を閉じました。
今後のイベントのお知らせは公式LINEまたはpeatixにてご案内いたします。

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