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【障碍者雇用②】障碍者雇用の新しい仕組みを作っているワーク・トモニス~LLPをはじめるまで~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

障碍者雇用の仕組みを作っている、ワーク・トモニスさん、
前回は活動の紹介をしました。
今回は、LLPで新しい雇用の形を作るまでをお伝えします。

▼以前の記事
①活動紹介

〜ワーク・トモニス〜
Webサイト:https://work-tomonis.com/



■LLPの取り組みをはじめるまで


後藤先生


【後藤先生が障碍者雇用にかかわるきっかけ】


もともと、
母親が統合失調症で40年間社会につながることができなくて・・
と後藤先生は振り返ります。


でも、この動機って、多分ビジネス上ではいい結果を招かないな
そういう気持ちがずっとあったといいます。
だから、絶対障碍者雇用とか、そっちの方向に行くのだけはやめておこうって思っていました。


今、巡り巡って、
このタイミングでいろいろ関わる機会が多くなってきて、
思い返すと、あのときの母親は、全然働けたのになって思えます。


他にも、10年ぐらい前からご縁をいただいる、
若年性認知症の方の支援センターがあって、
そこのお手伝いとして、障碍年金の申請をしています。
ここもどちらかというとチーム支援で、
僕は社会保険の分野で、お手伝いをしています。

認知症って、現状維持、そして、進行していく状況にあるので、
そういった方の今後の場作りをしなきゃいけない
となり、
その場作りをしていく時に、福祉的就労の場所の提供であったり、コーディネーターの方とやっています。

10年間ぐらいご一緒していて、
働きづらさがある方だけど、全然働けるのにね。
そういう思いが強くなりました。


【社会保険労務士をしているから見えてきたこと】


もう1つ、仕事をしていて見えてきたことがあります。

社会保険労務士っていう仕事をやっていると、
今とても人手不足だと感じることがあるそうです。


2030年に6,440,000人の人手不足が訪れるとも言われていて、
実際そうだなという実感があります。


ご一緒している企業の多くが人手不足で非常に困っている。
やるべき仕事はある。
これやれたら収益上がるのに、そういう仕事はあるのに、
やってくれる人材がいなくてできないっていう、
大きな悩みを抱えている企業が多い。


それでも、働けない人、働きづらさを抱えている人も多いのが現状です。

なんかおかしいなと思って、これって合わせたら、
働きづらさ抱えている方は働けるようになるし、
企業も手に負えないぐらいの、今の仕事量は緩和できるんじゃないかな。


これを、つなぎたいなっていうことを考えるようになりました。


【最初に考えた取り組み】


最初は、就労継続A型事業所と、
一般の中小企業の方々と一緒に組んだら法定雇用率に満たしますよ。
みたいな感じで考えて、提案しに行きました。

でも、これだと、
結局障碍者の雇用自体は増えてないんじゃないかと言われました。

けれど、就労継続A型事業所と一般企業で、
相乗効果が起こるんじゃないという気持ちもあります。


相乗効果が起こると雇用は増えるけど、
今の段階では雇用自体が進んでいないように見えるのは確か
なので、
1年間活動して、相乗効果を確認できたあとに再度申請をして、取り組みとして認められた形になります。


【ワーク・トモニスのLLP】


現在、ワーク・トモニスさんのLLPには、
A型事業所を入れて全体の雇用率を上げるという、仕組みではなく、
単体でも団体でも障碍者雇用をかなり進めてらっしゃる方々と一緒に組んでいるといいます。

そして、組合の中で、障碍者雇用の通算としてはカウントされないが、
その周囲を固めるチームとして、
A型事業所やコンサルをしているところも入っています。
その周囲で協力してくれている「チーム」が本当に大事になってくる。

と、後藤先生は教えてくださいました。
このあたりは、次回詳しくお話しますね!


【働き手不足が最大のテーマ】


僕はこの働き手不足、人手不足っていうのが国が抱えている最大のテーマだと思うんですよね。
と、後藤先生。


フルタイムで勤務できない、短時間の方々を
どうやってオペレーションに参画してもらうのかっていうのが、
とても大事だと感じます。


いろんな方がいらっしゃるなと思ですけど、
働きにくいことの1つに、会社と関わる時間が少ないと、
浦島太郎状態になることもあります。

週に1回しか入れないとか、1か月入れませんとか、そうなると、
それ以外の時間にも、仕事っていろいろ動いていたりするから、
浦島太郎状態になってしまい、居心地が悪くなってしまう
そこがクリアになると、働き手が増えることになるんじゃないかと思っています。

現場で起こっていることを、気軽に見れるようになること、
そこをキャッチアップできる、そんな仕組みも大事だと感じています。


こういう取り組みができたら、障碍がある方だけではなくて、育休明けの方や、お子さんの関係、介護の関係での働きづらさ、色んな働きづらい方が今より働きやすい環境になりそうですね!


■最後に

最後までありがとうございました。

障碍者雇用だけでなく、色んな働きづらさを抱えている人のことを考え、
新しい形を作ろうとしているワーク・トモニスさん。
色んなところとチームになって社会問題を解消していく取り組みをしているのを感じました。

働き手不足と、働きづらさの解消どちらも大きなテーマです。

次回は、動き出したワーク・トモニスさんの現状や考えていることをお伝えします!
次回も見てもらえると嬉しいです😊

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