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#39★最愛のあなたにさよならを告げた日

あんなに大好きだったのに。

もう二度と、触れることはできない。

もう二度と、あなたを通して幸せを感じることはできない。

何よりも、あなたが一番だったのに。

もう眺めることしかできないなんて。

直接関わることができないなんて。

あまりにも残酷じゃない?

大好きな存在を失うのって、こんなにつらかったの?

愛しているのに、離れなければいけない。

愛しているのに、求めてはいけない。

悲しくて、やりきれないよ。

どうしたらいいのさ。

あなたを我慢しなきゃいけない人生を歩むんだよ?

私の幸せを奪われた気持ちだよ。

あなたの代わりなんていない。

似たような存在があったとしても、あなたはあなたなの。

代わりなんていないのよ。

やっぱり私は、あなたが大好きだった。

日が経てば経つほどに、じわじわと感じてる。

死ぬ前には、もう一度だけ、あなたを味わいたいな。 


でもね、思うんだ。

あなたと出逢えて良かった、と。

知らなかったらきっと、私は本当の幸せを味わうことはできなかったと思うから。

その幸せを体験できただけでも、幸せなんだよね。

寂しいと感じるくらいに、大好きにさせてくれてありがとう。

あなたとの想い出はずっと忘れない。

私の人生に彩りを添えてくれたあなたを、ずっと忘れないよ。

ありがとう。





これは、27歳の時の体験でした。

どんなに大好きな気持ちがあっても、手放さないといけない現実がやってきたんです。

あきらめて、現実を受け入れる。

頭で理解していても、それがなかなか出来なくて、ずいぶんと葛藤したものですが、時間の経過とともに少しずつ我慢から感謝へと移行としていったんですよね。

ここまで読んで、「わかる!!!」と思わず言いたくなったあなたとは話が弾みそうですね!

ちなみに私が今書いてきた最愛の「あなた」って、実は、『エビ』なんですけどね。

…エビです、はい。( ˙꒳˙  )

もう一度、「あなた」を「エビ」に置き換えて読んでみて下さい。

「どんだけエビを愛してたんだよ!!!!」とツッコミたくなることでしょう。

でもね、私ね、エビが大好物だったんです。

これは紛れもない事実です。

子どもの頃から、「誕生日は何食べたい?」と聞かれれば「エビフライ!!」と即答し、

外食に行けば、エビの入ったメニューに惹かれ、途中迷っても結局エビのメニューを選ぶことが多かったんです。

お寿司でも、天ぷらでも、フライでも、中華でも、スパゲティでも、エビのメニューは抜群に美味しかったし、大好きでしたね。

そんなエビ大好きだった私に転機が訪れたのが27歳の時でした。

幼稚園で仲良くしていた友達親子が、海外に引っ越すことになり、お別れ会として一緒にショッピングモールに出かけてたんです。

当時、幼稚園生だった娘2人も一緒でした。

中華屋さんでランチすることになり、私は海老チリを頼んだんですよね。

とても美味しかったのを今でも覚えています。


ランチして、プリクラを撮って、デザートまで食べて、親も子どもたちもわいわいと楽しい時間を過ごしていました。

夕方になり、みんなと別れて、私と子どもたちはショッピングモール内にあったスーパーで買い物をしようとしたのですが、急にお腹が痛くなり、トイレに駆け込みました。

ここの詳細は省きますが、今までに経験のない吐き気と腹痛に襲われ、正直パニック状態でした。

(生理痛や、つわり経験もあまりなかったので、吐き気や腹痛に不慣れなのもありました。)

こどもたちもいたので、とにかく帰らなくては!と思いつつも体が震えだし、過呼吸のようになって動けなくなってしまい、

トイレに設置されている「呼出」というボタンを押して助けを呼びました。

スタッフなのか警備員なのか記憶が定かではありませんが、女性の方がトイレを開けてくれて、救出してくれました。

たしか、車イスに乗って移動したと思います。

部屋にベッドが1台置かれていて、そこで横になったものの、その時の記憶はだいぶ抜け落ちています。

この時、娘たちは不安だっただろうなと思うと、当時の娘たちを抱きしめてあげたいですね。

同じ部屋にいたのだろうけど、どうしていたんだろう…。娘たちも幼かったからか、今では記憶がないそうです。

それからまもなくして、救急車が来て、乗り込んだものの、受け入れ先の病院が無いらしく、しばらーく救急車に乗ってたような気がします。

どんな処置をされていたのか、正直覚えていませんが、涙目で心配する長女の顔と、楽しそうに「チューリップ」を歌っている次女の声だけは覚えています。

救急車の中にこだまする「さーいたぁ~♪さーいたぁ~♪チューリップのぉ、は~な~がぁ~♪」を聴いた隊員さんたちから「ふふふ」という笑い声が漏れてたのを聞いて、なんだか救われた思いがしました。

というのも、トイレで呼出ボタンを押してから救急車に乗るまでの間、ずーっと「ママのせいで心配かけてごめんね。私のせいで迷惑かけてごめんなさい。」と心の中で謝り続けていたんですよね。

その罪悪感を、次女ちゃんが和ませてくれたんです。救いだったなぁ。。。


病院についた頃には症状がだいぶおさまっていて、震えがとまり、呼吸もしやすくなっていました。

意識がはっきりした時には、点滴に繋がれていて、仕事中だった夫が来院していました。

「なんで先に俺に連絡してくれなかったんだよ。」と不満をもらしてましたが、携帯をカバンから出して夫に連絡をする余裕もなかったことを伝えると、救急車で運ばれるくらいの緊急事態だったことは理解してもらえました。


結局その日は入院せず、夫の運転する車で帰宅。

後日、病院で調べてもらうと、『エビアレルギー』の診断が出ました。

その日から、私は大好物だったエビを一度も食べていません。

食品表示のアレルギー一覧を見ては、エビの成分が入っていないかを確認し、法事などでも「エビアレルギーなんです」を毎回報告するのが当たり前となっています。

大好物だった、最愛のあなたであったエビ様は、二度と味わうことの出来ない、避けるべき存在になってしまわれたわけです。


あれから数年経った今では、家族や友達がエビの入ったメニューを食べていても何も思わなくなりました。

「美味しそう!!」と思っても、「私は食べられないんだ…」という悲しさは感じなくなったんですよね。

その分、美味しかった思い出や、大好きだった記憶を時々思い返しては「幸せだったなぁ♡」と思っています。


これね、人生のあらゆる場面でも実は同じなんじゃないかと思うんです。

例えば、怪我をして選手としては活躍できなくなった時。

最愛の恋人と別れて、二度と会えなくなってしまった時。

大切なペットとの今生の別れを経験した時。

自分にとって、その存在が重要であればあるほど、悲しみは深くなり、手放すことは難しいと思うんです。


「エビアレルギーと一緒にしないで!」と思われた方もいるかもしれませんが、私は通ずることだと思っています。

悲しみの深さや、喪失感の大きさは違えども。


今日は長くなりましたね。

ここまで読んでくれて、ありがとうございました。

もしも今回のお話で、何かあなたの心が動いたのであれば、お話してみたいです。

じっくりと、お話を聴かせて欲しい。

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