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もちこの人生エッセイ

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くだらないことも素晴らしいことも全て含めて人生
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お金のために文章書いてるの?

お金のために文章書いてるの?

金がなさすぎる。だって1ヶ月以も無職だから。原稿もほぼ書いてない。依頼してもらったものは書くけど、それ以外の仕事はしてない。

「ライターもう辞めたいんですよね」

去年いろんな人に相談したけどみんな口を揃えてもったいないと言った。そうかーもったいないかあ、と思いつつも、もう無理に原稿仕事しなくていいかなあとおもいながらも、なんだかんだで去年は仕事を続けていた。

仕事の原稿は依頼されたものや、取

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逃げるも正しい

逃げるも正しい

楽しいことだけやって生きていきたい。そういうことを言ってると甘ったれるなって怒られる。今まで散々大人に怒られてきたもんな。でもさ、楽しいことをやってても生きていけるよね。
振りかえればまあしんどいことはたくさんたくさんあったけど、それは人生を送っていくうえでの通過儀礼というか、これを経験しないと先に進めないよってものばかりで。これだけは嫌だって、心が死ぬくらい嫌なことからはすぐに逃げてきたとおもう

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地味な生活にみえても

地味な生活にみえても

テレビを観ながら寝落ちしてしまい、目覚めたら家中の電気がついまままだった。午前3時。一緒に起きてきたたまおがにゃあにゃあ言いながら飯をせがむ。さすがに早すぎるのでもうすこし待ってくれと言い聞かせ(聞いてないけど)その間、SNSとエロ動画サイトを行き来してだらだら過ごしてたらもう外が明るくなってきた。誰かに見られているわけでもないけど、こんな自分の姿がちょっといやんなって部屋に設置されているペットカ

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言うことをきかない身体

今週から月経前症候群(PMS)が始まって1週間メンタルが地獄の底だった。ひたすら床で横になっていた火曜日、なんで出勤してこないんですかという店長のLINEで心臓がばくばく。完全にバイトがあること忘れてた。でも身体が動かない、腰が痛い、声が出ない、あーどうしようどうしようどうしよう。どうしたらいいか考えてたら眠ってしまった。睡眠、というよりかは気絶。起きたら全身汗だくで窓の外は真っ黒で雨の音は頭蓋骨

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人が人であるために

人が人であるために

朝4時57分に目が覚めた。たまおに頭を噛まれたからだ。普段はもっと穏やかに目が覚めるのに、今日は神経がぴりついてんのか単に腹が減りすぎてるのかわからんが、容赦無く頭にかぶりつき最悪の目覚めをプレゼントされた。あまりの痛みから反射的にたまおをねじ伏せてしまいぐにゃあっと悲鳴。5秒後、自分の動物的衝動に引いて我にかえった。

ひとまず今日朝起きていちばんにすることは原稿の続きと今日中に送る質問案を作成

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瞬間的記憶喪失

瞬間的記憶喪失

とある日の日記 <20231214>

*

夕飯を食べ終えるとすべての体力が尽きてベッドの上で即寝し、深夜に目が覚めて朝方まで起きている生活がデフォルトになってきた。きっと自律神経がおかしいんだ。

ジャッジャッジャッ。リビングとキッチンを隔てるカーテンの向こうから聴こえるこの異音は猫が砂をかく音。おれのうんちを見ろ。そして片付けろ、すぐにしっこをしてえんだよと、鋭い目つきで圧をかけてせがんでく

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やりたいことをやりたいだけじゃダメなのか

やりたいことをやりたいだけじゃダメなのか

仕事のストレスで労働の意欲を完全に削がれていたときに、どうしたら働かないで生きていけるか毎日のように考えていたことがあった。(誰しもが一度は考えたことある悩みだろうけど)そんなとき、すこしでもヒントがほしくて本屋へ行った。

そもそも働くってなんなのか?答えを知りたくて社会問題の本棚にへばりついていたところ、栗原康さんの本に出会った。栗原さんはアナキズム研究者で、政治学者。大学の非常勤講師もしてい

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野蛮な人間たち、上海蟹を貪った夜

野蛮な人間たち、上海蟹を貪った夜

先日、池袋で上海蟹を食べてきた。この日集められた人たちは蟹ビギナーがほとんどだったので、そもそもどうやって食べるのという初歩的な疑問が飛び交っていた。誰かが「お腹をバラバラにするんだよ」と発言。言葉だけで聞くと強烈で野蛮だ。お腹をバラバラにするなんて、スプラッター映画の悪役がやることじゃんと想像しながら、ありがとう、ありがとうと心のなかで唱えながら、誰かに許してもらおうという気持ちで甲羅や足を折っ

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東京へ来てから初めてのバイト

東京へ来てから初めてのバイト

冷蔵庫のすぐ側にデスクトップのパソコンを置いているのだけど、フワーンフワーンフワーンフワーンフワーンフワーンフワーンフワーンフワーンフワーンフワーンフワーンという稼働音がいつも気になる。仕事をしてても、本を読んでても、こたつに潜ってても。一定のリズムで鳴り響くこの妙な稼働音は泣き声のようにも聴こえてきて、やたらとかまってほしそうなのだ。冷蔵庫がかまってほしがってると思ったら腹が立つし耳を傾けている

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人生の試練はレベル上げ!EXP(:経験値)を貯めよう

人生の試練はレベル上げ!EXP(:経験値)を貯めよう

やっぱり人生には波がある。仕事でいろんな人に取材して、より感じるようになった。

どれだけ今絶好調に見えるような人でも、影でコツコツ努力をしていたり、くじけそうになっていたり、外には見せない苦労をたくさんしている。

良い時もあれば、最悪な時も。どんな人にも平等に訪れるんだなあと痛感。

さまざまな人とコミュニケーションを取っているうちに、今の自分は色んなことを改めて見直すべきだと思った。これまで

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マスクをしていない人は帰ってください

マスクをしていない人は帰ってください

とある休日のこと。今晩は外で夕飯を済まそうか、と夫とごはん屋さんへ行くことに。
胃に優しいものが食べたいと思ったので、以前バイトの面接帰りにふらっと立ち寄った和食屋さんへ向かった。

そこのお店はご飯を土鍋で炊いているので、お米はモチっとした食感でふっくらしている。おかずも塩分控えめという感じで優しい味わい。

店主の女性も「よかったら次は旦那さんといらしてください」と言ってくれたので、絶対にまた

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パソコンから男の声がする

パソコンから男の声がする

さっきノートパソコンを起動したら、画面から突然男性の声がした。

このパソコンを使って3年ほどになるがそんなことは初めてだ。
もしかして怪奇現象?パソコンに霊がのりうつった?

男性の声は「いいねえ〜」と言っている。

霊のことを考えはじめると、鳥肌がぶわっと全身にうき出て(この部屋には霊がいるかもしれない)と、ガクガク震えがとまらない。

普段は気にもとめないような猫の行動もなんだか怪しく思えて

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不安に襲われたら過去の自分を思いだす

夜中、突然不安に襲われることが定期的にある。大きく占めているのは将来への不安だ。

来年には30歳になるけど子供をどうするのか問題とか、収入が不安定だし、貯蓄が20代の平均よりもきっと少ないんだろうなとか、日の入りが悪い壁薄アパートに何年住むのかとか。

ここから負の思考はどんどん膨張し、まるでパンパンに膨れあがった水風船のようになる。どす黒く変色した思考はじゃぽじゃぽと中で音を立てていて、すこし

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思い通りにいかない年

思い通りにいかない年

「失業保険の給付期間がもうすぐ終わるなぁ。」

銀行通帳の残高を眺めながら、ホッとしてんだか、不安なんだか、なんとも言えない気持ちになっていた。

会社を3月の半ばに辞めて「ライターとして独立し、今年中に開業届を出す!」と決めたはいいものの、なかなか思うようにはいかず。いや、なかなかどころか全然思うようにいっていない。

2020年はコロナに始まり、全てが予定外の方向にいってしまっている。結婚式も

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