ちょっと前のSF短編集オムニバス。

まず、
マルディックスクランブルの外伝が一本。
（買う人はこれが目当てかもしれませんね）

それから西島大介のマンガが一本。
超ショートなのでおやつにしかならない。

現代電脳化社会の少女たちと、
古代スパルタ社会建国秘話を、
重ね合わせながらボルヘスの文章をスパイスに使う、
「アンジークレーマーにさよならを」
なかなか渋いハードSFだ。

経験共有技術の話を描いた、
長谷敏司の「地には豊穣」

叙述トリックな霊能（？）者、
「デイドリーム、鳥のように」

ポストモダンアート系の実験的作品すぎると感じた、
「アリスの心臓」

ネトゲと友人関係を描いた、
「エキストララウンド」

そして。

なんといっても

何年たっても忘れなかったのはこれしかないという、
秋山瑞人先生の、
「おれはミサイル」が載っている。

＊＊＊＊

「おれはミサイル」

大空とかいう果てしのない空を飛ぶ、
AI戦闘機の主人公。
地上の存在は伝説であり、
そんな与太話を誰も信じていない。

しかし、ある時、自分の体内でひそひそ騒いでるやつらを見つけた。
それはなんと・・・

ミサイルのAIたちだった！

「え？お前らって喋れたの？」
「う、うわ？戦闘機って喋れんのかよ？」

こんな出会いがありました。

もうね。爆笑！
こんなアイデアを誰が思いつくんだよ！？
ていう、アイデアSF。
これいい！！

ミサイルAIたちはいずれも特攻精神あふれる燃える闘魂なのだが、
いや、ミサイルだからね。そうなるだろうね（爆）

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日本ではメカでもアニマルでもなんでも美少女化（イケメン化）する文化が流行しているそうだが、

新しい流れとして、
なんでもAIちゃん（アイちゃん）化するというのはどうだろうか？

もうね。爆！

これ、絶対いける！楽しいって！
人間の形にしなくても、声と人格をつけるだけで、もう楽しい。

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