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応神天皇の正体(著:関裕二)【紹介2年。この読書紹介は実在が疑問視されている】

実家の棚に落ちてた日本古代史の謎を探る本。
母が日本古代史マニアらしくて。
それ関連の本が大量にあったらしくて、今でもたまに発掘されます。

さて、応神天皇は言わずと知れた第十五代天皇ですが、
この人は、実在の人物ではないのではないか?
とも言われています。

そも、歴代天皇のうち、
実在するのは第十代崇神天皇からだと言われています。

初代神武天皇と十代崇神天皇は、事績の内容がほぼ同じ。
つまり九州から奈良地方を征服して新王朝を樹立したこと。
そして二代綏靖天皇から九代開化天皇までは、事績がほぼない。
このことから欠史八代と呼ばれて、非実在であると、
巷間まことしやかに言われております。

ともあれ、崇神天皇からは実在する王朝だと言われています。
しかし十四代仲哀天皇が謎の死を遂げ、
その死後に神功皇后から産まれたのが、
応神天皇となります。

夫の死後から一年以上たっているので、別の王朝の創始者ではないか?
とここでも言われているのですが、
この人も、非実在の可能性があるらしく、
いわく十六代仁徳天皇があの陵に見られるように、絶大な権力を持っていたことから、この仁徳天皇が新王朝の最初の天皇で、つまり応神天皇は権威付けのための創作なのではないか?と言われているそうです。
(この時代は河内に王都が置かれたので、河内王朝と呼ばれる)

しかし、否。応神実在説を語り、しかもその正体について、大体の推測を述べたのが本書。

ただ、結局は字学問というか、決定的な証拠がないので、結論が出ないままなんですが。

でもちゃんと世界史してるなあ、と感じたのでした。

とにかくこの時代、謎が多すぎるので、
謎を考えているだけで、妄想がはかどるのです。

ここからオカルト畑に進んでも良いのですが、
そこまで行かなくても、古代史は面白い。
まじめな古代史も面白い。
謎があるだけで、人生が豊かになります。いやほんと。

こんな本を紹介しても、大丈夫なんだろうか?
ランキング一挙に下がりそうな本を紹介してみたのでした。
古代史は謎が多いのは仕方ないですね。昔の本です。

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