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九年目の魔法(著:ダイアナウィンジョーンズ)【読書紹介は9年目を迎えた今、まだ始まっていません】

ダイアナ・ウィン・ジョーンズと言えば「ハウルの動く城」の原作者です。
あれは宮崎御大によって徹底的に改造されていますが、
もちろん原作だって面白い。(未読です)

しかしもちろんDWJ先生の名作はこれ一作ではありません。
今回紹介させていただきますのは、
ケルト神話を元にした現代ファンタジー小説。

舞台はイギリス。
無責任な父と、問題のある母という、難しい環境で育った少女。
ある日、トム・リンという男性に窮地を救ってもらいます。
しかしトムには秘密があり、
彼は妖精の女王の生贄となる運命。
しかし主人公の少女は咄嗟の判断で、運命をねじまげてしまいます。
果たして主人公は、想い人を救うことが出来るのか?

******

イギリスの妖精や魔法の話が出てくるので、
これに似てる。

魔法と妖精の世界は、手順を踏むことが大事で、
力技は通用しませんが、正しい手順を踏めば、
妖精たちを出し抜くことができる。
それが妖精たちにとってのルールなんですね。

本場の妖精が出てくるファンタジーは、どうしたって、こういう感じの話になるんですね。

このお話のすごいところは、
物語の整合性の高さです。

ファンタジーであるがゆえに、
読者の感情にきっちりと落としどころをつける、
きちんとクライマックスで、知恵と勇気と工夫と感動を持ってこれる、
そういうドラマ展開は必須。

要はきちんと感動できる話ということです。
単になんとなく事態が改善するとか、
なんとなくハッピーエンドになることはありません。

主人公の少女があらん限りの勇気と知恵を振り絞って、
妖精女王との駆け引きに勝つところは、本当の成長譚です。

これが本当の勇気と知恵、通り一辺倒のものではありません。
このクライマックスは嘘偽りがないですね。

こういうの英語でなんて言うんでしたっけ?
思い出せないな。
ジュブナイルかな?

老若男女にお勧めできる一冊です。
この作品はあなたを裏切らない!

まだジブリにはゴローちゃんがいる!
これも映画化してよ!
(やめろばか!やめろ!)

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こちらの方が詳しいかもしれない。

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