諸法無我(2)。「未来は決まっており、自分の意思など存在しない」を読んで
この本の最初にリベットの実験。手首を動かそうとすると、手首が動く550ミリ秒前に脳波(準備電位)が出て、それから200ミリ秒経って自覚的な意思が「手首を動かそう」と思い、それから350ミリ秒経って手首が動いた。この意味するところは意思より前に脳が反応しているということはなんだろう。ここから、自分の意思なんか存在しなくて、本能というか、自然が自分を動かしている、のではないか、ということの実証実験となっていると。
次に、この本には唯識が出てくる。親鸞の正信偈に出てくる天親菩薩が考