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アニメ思い出し語り

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主に昭和の頃のアニメに関して思い出した事を書いて行きます。
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甚六さんのクルマとは

 昔は、いや、「昭和のある時期までは」と言った方が良いが、自分が自動車免許を持っておらず、子供に免許を取らせて運転手代わりにする。クルマが空いている時は自由に使って良いことにする。

 という親が存在していた。少しステイタスが上の層である。

 アニメ「サザエさん」の伊佐坂先生の息子の甚六さんがクルマを持っている。洗車したりしている。というのは(暗黙のうちに)この例だと意識できるが、そういう世代も

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アニメ思い出し語り 32 一休さん

 実在の人物をモデルにしたフィクションであり、登場人物の設定がとても上手いと感じた作品だった。

 もちろん、蜷川新右衛門は一休より年下で、仕えていた将軍も違うとか、そもそも室町幕府に寺社奉行はいないとか、金閣(北山山荘)にいた頃の足利義満は将軍ではないとか、突っ込み所は非常に多いが、それは水戸黄門なども同じ事である。

 このアニメの中の一休さんは後小松天皇の子供だったという説を採用している。初

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プロゴルファー猿、番外編の勝負

 この間、鳥山明の話を書いていて思い出したのが、ロートこどもソフトという目薬である。これはアラレちゃんやドラゴンボールシリーズのものが出ていたが、パーマンもあったらしい。パーマンは意外だ。というのは競合メーカーのジュニアサンテが藤子キャラで出していたからである。ドラえもんが有名だ。

 ドラえもん以外に知られているジュニアサンテが忍者ハットリくんとプロゴルファー猿である。プロゴルファー猿ってすごい

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アニメ思い出し語り 31 Dr.スランプアラレちゃん

 ポップな電子音、軽快なイントロ、マンガ的な「走っている人」の表現、続いて女の子、羽の生えた小さな子、そして男性が現れ、タイトルが映し出される。

♪ きったぞ〜きたぞ ア〜ラレちゃん〜

 水森亜土タンの歌うこのオープニング曲「ワイワイワールド」は、自分にとっては何よりも1980年代はじめを象徴する曲なのである。
 なお、タイトルのDr.スランプとはここに映る男性、千兵衛さんの事なのである。本当

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なかなか観られなかったアニメ

 観たいアニメを全部観せてもらえるとは限らない。観られない作品もあった。そんなアニメを挙げてみたい。
 しかしこれは「興味があったけど観ることが少なかった全アニメ」ではない。大体忘れているのだ。

 ロボットアニメというとマジンガーZ(1972)が大ヒット、後に続いた作品が多かった。鋼鉄ジーグ(1975)のおもちゃは磁石の力で合体する、砂場で遊んじゃダメなやつだった。
 そしてその次回作がマグネロ

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アニメ思い出し語り 30 いなかっぺ大将

 芸人さんがテレビでアニメのネタを振る、あるいは振られるというのは今でもあるようで、「ドラゴンボール」はまあともかく、「タッチ」辺りになると若い芸人さんは厳しいんじゃないだろうか。やっぱりあらかじめ検索しておくんだろうか。倍速視聴ってそんな時の為にあるんだろうか。「死んでるみたいだろ、生きてるんだぜ」だけ知っておけばいいか。そんな事まで考えたりする。

 アニメネタがテレビで、割と元ネタを踏まえた

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アニメ思い出し語り 29 おじゃまんが山田くん

「日曜日の夜に放送されていたアニメ」について調べていたら、これがあった事を思い出した。「おじゃまんが山田くん」である。
 30分の間に3本の短編で構成され、各短編は、

♪お〜じゃまじゃまじゃま〜

 という曲で始まる。これをフルコーラスに構成した曲が初期のエンディングに使われていた。
 この辺り「欽ドン!良い子悪い子普通の子」の初期の「♪き〜んどん シャランランランラランラン」というオープニング

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アニメ思い出し語り 28 ゲゲゲの鬼太郎(3期)

 ゲゲゲの鬼太郎の2期は度々再放送されていた。そしてフジテレビ系の「月曜ドラマランド」では、コメディ調のテレビドラマも作られた。「のびあがり」かなんかが出てきた場面で、「見上げ入道見越した」と言ってたような気がする。
 結構面白かったんだが。あ、宿敵がぬらりひょんになったのはここからかな。

 このドラマ版の後に同じ年に始まったのが3期で、その後漫画版も新作が描かれた。

 飄々したイメージから、

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アニメ思い出し語り 27 ゲゲゲの鬼太郎(2期)

 自分が一番最初に観た鬼太郎といえば2期だった。再放送だった。
 OPからして不気味さを感じるが、野沢雅子さんの鬼太郎はどこか飄々としている雰囲気だった。

 確か「髪さま」の事件解決後、次の金儲けを画策するねずみ男に、「(妖怪退治の為に)割れた鏡をくっつけて売った方が儲かるんじゃないか?」と提案したり、他の話で「働けど働けど、我が暮らし楽にならざり」と言うねずみ男に、「じっと鬼太郎の手を見る」(

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アニメ思い出し語り 26 まいっちんぐマチコ先生

 1970年代終わりぐらいから学研は、「学習」から外れた何かを模索していたように思う。それは「科学」、「学習」、「コース」等の雑誌の学習以外の特集に対する手応えからだろう。具体的には心霊やオカルト、アイドル、青少年の性、漫画等があった。

 最初に成功したのはご存知(?)近代オカルトジャンルの「ムー」、次はアイドル雑誌を成功させ、「パンツの穴」を映画化させたりした。

 その一方人気漫画には「ハレ

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アニメ思い出し語り 25 バーバパパ(1970年代)

 また「ヒロシのひとりキャンプのすすめ」を観て思い出したアニメである。

 この番組、大体アニメか音楽の事しか思い出さないのは、困った事である。

 バーバパパ及びそのファミリーはフランスの絵本のキャラクターで、世界中で愛されている。

 今回思い出したのはこれの1970年代に作られたアニメなのだが、日本では1977年から放送された。

 静岡だと学校に行く直前の時間帯だが、結構衝撃的だった。声優

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熊の子見ていただけではないのである

 土曜夜7時から放送されていたアニメ、「まんが日本昔ばなし」のエンディング、自分にすごく印象に残っているのは、ピンク色のよく分からない生物が出てくる物である。

 おそらくこれが最も初期であろう。

 昔のマンガに出てくる「ぶん殴られた人の顔」みたいな姿で、歌詞に合わせてタコのようになったり、ふくれたり、折り畳んで座布団みたいになったりする。

 この、よく見りゃ見るほど分からない、分からないから

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アニメ思い出し語り 24 ヤッターマン(初代)

 前作「タイムボカン」は大好きだったのだが、その次の作品として始まった「ヤッターマン」は自分にとってはどこか微妙であった。しかも第1回(放送は元旦、大みそかは間違い)は観ていない。

 しかし程なくして、クラスの友達が、その吹っ切れたようなバカバカしさに注目したのだ。
 ガンちゃんアイちゃんがなぜヤッターマンに変身できるか、おもちゃ屋の宣伝ロボとして作られ始めたヤッターワンが「地球の裏表」をひとっ

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アニメ思い出し語り 23 怪物くん(新、あるいはカラー版)

「藤子不二雄劇場」の文字とともに怪物3人組の美化されたポートレートが映し出される。

「さあ、始まるザマスよ」
「行くでガンス」
「フンガー」

 OP(初期)は怪物ランドから人間界への怪物くん達の道中を追ったものである。
 後で怪物くんがもらうはずの魔法のほうきに既にこの時点で乗っているのが、考えるとおかしい。

 自分にとって「怪物くん」というとこれになる。原作に近いが、色々細かい所が変わって

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