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ものがたり

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記事一覧

手渡したのは武器ではない

彼はわたしのリスナーだった そしてとても子どもだった 当時は今のようにワンクリックでライ…

moon☽
1か月前
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月の舟

幼い頃から月ばかり見て育った 迎えの車の後部座席に後ろ向きに乗り いつまでも追いかけてく…

moon☽
2年前
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「春くん」という男の子

ある日のいつもの婦人科の待合室 待合室の片隅に 絵本やオモチャが置いてある「幼児コーナー…

moon☽
2年前
50

夕飯は何にする⁈@春樹風w

2021年 ある団地での出来事だ 遠くから見ると その女はまるで子どものようにも見えた それは…

moon☽
2年前
53

東京#3

必死にあがいて生きるより スルーっとすり抜けながら ユルーっと生きていきたい いつの間にか…

moon☽
3年前
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小説の主人公になりました(謎

昨日からちょっと面白いことが展開しておりまして😆 わたしとここのnoterさんである さかいち…

moon☽
3年前
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【短編小説】かつて「銀座」という街があった

 銀座という街が、いつしか日常になっていった。  はじめは、銀座で働くということがとても特別なことに思えて、駅の改札口を抜けてみゆき通りの店に行くまでに、いつも心が華やいだ。  ここは特別な場所なのだ。それは確かに間違いがなかった。私が働いている店には、テレビでしか一生お目にかかれない人がいっぱい来ていた。  いわゆる著名人との話は楽しく、こちらから無理に話を合わせる工夫などもなかった。もちろん最低限のマナー、気配りなどは徹底的に店から叩き込まれるのだけど、時にはお客様

「Alone Again」書評

実は 個人的な思い出が蘇ってしまって なかなか読み進められなかった作品でした^^: 20代の時…

moon☽
3年前
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東京#1

ちょっと話していた 東京の「何かが欠けている感じ」や 「寂しい感じ」はいったい何だろうと……

moon☽
5年前
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無性の愛 その後

親子ほど歳の離れた男と付き合っていた 1980年代の終わり 時はバブル真っ只中のころ… 彼の…

moon☽
5年前
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お気に入りの店

お気に入りの店があった 銀座の並木通り沿い  店内は洞窟のような迷路 テーブル席の位置は …

moon☽
4年前
21

太宰府天満宮

ここ天満宮の本殿は まさに道真公が眠る「お墓」なのだけれど あまり知られていないのかな? …

moon☽
4年前
15

菅原道真公

もう6月26日の「雷記念日」は過ぎてしまったけれど 昨年は 前日に「地元」の夢を見た 「彼」に…

moon☽
4年前
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隠れ家にて

初めて自分で部屋を借りたのは19歳の時 それまでの寮を出て 当時の彼氏と住むために借りた わたしが ねw ある駅の北口側の町 お菓子問屋とオモチャ問屋が立ち並ぶ下町 2DK 家賃6万5千円+共用費2千円 同じ建物の1階には料理屋 2階に大家さん一家が住んでいた ちょっとだけ特殊だったのは 借りた部屋は屋上に「増設」した部屋だったこと^^ ショーケンの「傷だらけの天使」に出て来る ビルの屋上に建てたペントハウス まさにあんな感じだ^^ なので表向きには4階建に