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【コラム】採用コンサルタントが語る「UIターンのヒント1」

筑後エリア特化型の採用メディア「モトムット」では「UIターンのヒント」と題して、地方転職に関するコラムを連載していきます。大手人材会社において東京と地方を行き来した経験を持つ筆者が、モトムットオリジナルの記事として執筆。
第1回では、Uターンを検討し始めてから決定に至るまでの判断基準について考えます。

⚫︎ Uターン転職を考える時のポイント

なぜUターンしたいのか? Uターンして得たいものは何か?
Uターンすることで得られる価値と、これまであった価値を失うことがあることをしっかり考えてみる必要があります。一般的にこれまでの日常や今ある価値を失ってしまうことが怖いものですが、早く決めて動いていれば得られたであろう価値や満足感も人生においては無視できない要素です。

・自分が何をしたいのか?(何ができるのか?)
・どんな立ち位置で世の中の役に立っていこうとしているのか?
・その実現に適した場所か?

自分に問いを立ててみてください。

なかなか定まらないという場合は、
・関係する人の話を聞きに行く
・本やインターネットを通じて知識を入れる
・実際にその土地に行ってみる
・自分の進みたい方向に合った内容を、趣味レベルから早速始めてみる
・実際の仕事を体験してみる(インターンシップ)

といった知識と経験を加えていきましょう。

インプットした知識や経験が自分の思考レベルを上げてくれますので、レベルアップしたうえで再度考えてみましょう。余計なこだわりがとれ、洗練された結論がでてきます。焦らずにじっくりと思案することをまずはおすすめしますが、機を見たら、決断して俊敏に行動することも大事です。

⚫︎ Uターンを最終決定する前に押さえておきたいポイント



家族の理解>住環境>仕事の3つがポイントです。

対応していく順番もこの流れです。
ある程度Uターン志向が定まってきたら、その方向性への家族の理解を得ることがまずは大事です。
本気だと思っていない人もいるので、本気で話をしたら思い切り否定された・・・という話もあります。
その次に住環境をしっかりと考えた方が良いでしょう。
主な生活範囲、主要施設へのアクセス、やりたいことが実現しやすい環境か、といった視点です。
具体的な仕事については、昨今では業務委託案件を紹介するサービスも整ってきていますし、個人事業主や起業という手もありますのでそこまで焦る必要はありません。

既にやりたい仕事がある、機動的に動ける立場にあるという方は、経験を積む意味でもすぐに動いてみることをおすすめします。その体験を通じて得られることはかけがえのない自分の人生の資産になります。

ひと昔前に比べれば格段に多くのメカニズムが解明されてきている現在、人工知能ももはや身近な存在です。
明らかになってきたこと、新たな潮流によって予測される未来。
明るくなった道もあれば、より暗く見通しのきかない道に変わったものもあります。
「あなたはどうしますか?」と「自分の考えやあり方」が問われる時代の中で、確実に活きてくるのが「実践と体験」です。実践と体験を通じて、その出来事をどのようにとらえて、どう行動していくかが自分の道になっていきます。
Uターンをすることもしないことも自分の道であることは変わりません。
あなたの決定の影響を受ける人との対話や相互理解は欠かさないようにしましょう。

■筆者プロフィール


はちさん
早稲田大学卒業後、紆余曲折を経て大手人材会社に入社。
約20年のキャリアを通じて、九州地区をはじめ都内の企業・自治体の採用支援に携わる。
担当業種は多岐に渡り、社長1名の会社から従業員数4万人を超えるグローバルな大手上場企業まで幅広い規模の企業を担当。
採用責任者時代は、年間1,000名を超える採用活動でのスキーム設計・フロント業務・事務作業・面談面接・研修といった採用活動の全工程を一気通貫して経験。
行ったり来たり考えた結果、採用活動支援と人材育成を行う会社を設立。

▶️次回は、都会の企業で身につけたスキルを地域でどう生かすかについて考えます。


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