昨日の選挙は東大阪市が大注目だったワケですが、そこを外して10件振り返ります。

　・・・あっ、もしかして、そこの「オレンジウォッチャー」の方、昨日は眠れなかったと。 振り返りたくもないと。
　そのキモチ、分かります分かります。 ただ、済んだコトは仕方ないですし見過ごすワケにもいかないでしょうから、御一緒に振り返ってみましょうよ。

◆【取材済】長野県・岡谷市長選挙

　現職が引退を表明し、ともに無所属新人で、ともに元市議の3人が立候補した16年ぶりの選挙は、早出候補が初当選を果たしました。

　ともに男性で、ともに無所属で、ともに元市議(2期×2人、1期×1人)で、政策も似たり寄ったりで、党派性も無い(自民も立憲も複数候補に為書きを出している)ため、16年ぶりの新市長交代にもかかわらず盛り上がりに欠ける選挙戦になりましたが、予想通りの結果となりました。
　ただ、30歳の武居候補も健闘も光り、停滞感のある岡谷市に変化を求める有権者が一定数いたと思われます。
　とはいえ、この選挙をひと言で表すと「後出しじゃんけん」。 詳しくはレポートで。

◆【取材済】長野県・岡谷市議会議員再選挙

　4月に行われた市議選で候補が定員に1人足りず無投票当選になったコトを受けて行われる「再選挙」は新人男性2人が立候補し、若い方が当選しました。
　ただ、この選挙については年齢よりも “より名が知れた候補” が勝った選挙といえるでしょう。 市長選と市議再選、合わせて1本のレポートとして後日、掲載します。

　それでは、他の選挙を8件、紹介して行きましょう。

◎北海道・雄武町長選挙

　2期目を目指す現職に、新人2人が挑む三つ巴の選挙は、元副町長が現職と新人を破り初当選を果たしました。

　やはり現職の部下であった副町長が選挙に出て現職と相対するという構図は穏やかなものではなく、現職に対する不満が内外に噴出した結果だと思われます。　が、

　同じように副町長から現職を破り町長になったが、悪政を敷きまくって衰退している上記のような町が有るので、そうならないよう願うばかりです。

◎山形県・天童市議会議員選挙(定数21/22人)

　現職16人、新人6人が立候補した “定数プラス1” の選挙で、政党別では公明、立憲、共産、国民民主、参政、諸派が1人ずつ立てていました。 女性候補は5人という選挙。

　落選者1人で参政党か諸派＝Ｎ国のどちらかが当選してしまうという地獄のような選挙でしたが、天童市民はＮ国の現職を見事に落としました！ コレは素晴らしい！！　Ｎ国の現職が今回の選挙では党名を隠して “ステルス戦略” をとりましたが、ちゃんと仕事ぶりを見て、「仕事をしないな」と判断し、しっかりと落としたと。 直前まで無投票の公算が強かった中、直前で立候補を決意し当選した方には最大限の賛辞を贈りたいです。

　とはいえ、そのせいで参政党が当選してしまいましたが、今回に関しては致し方なし、かと。 この結果に最も安心したのは、統一地方選後では初めて選挙期間中に応援に入った、“自称外科医” の吉野歯科医ではないでしょうか。 コレで落選してたら党の “独裁者” から大目玉喰らったコトでしょうから。

◎千葉県・君津市議会議員選挙(定数22/26人)

　現職17人、元職1人、新人8人が立候補し、党派別では自民1人、公明3人、共産1人、諸派1人。 女性候補は2人立候補した選挙は、現職2人、元職新人が1人ずつ落選し、政党公認候補や女性候補は全員当選しました。

　プロレスヲタとして個人的に注目していた無所属新人の現役プロレスラーは4位当選。 浮動票をガッチリ掴んだ結果でしょう。 どうか変に “悪目立ち” せずに愚直に市議を務めていただきたいと願います。

　一方、あの「日本母親連盟」が名称変更した「市民がつくる政治の会」を母体とする「市民をつなぐ党」の候補は最下位で当選、してしまいました。
　同党の母体団体の代表は “反ワク医師” でお馴染み内海聡氏なので、変な主張を議会で展開しないか心配ですが、母体団体は一応コロナ禍前からある団体で反ワク以外の政策も主張しているので、コチラも “悪目立ち” しないコトを願うばかりです・・・

　そして、市民に対するヘイトをネットに書き込んで賠償命令が出て、辞職するも4月の県議選を経て今回の市議選に立候補する厚かましい元職は、最下位落選でした。 君津市民、ＧＪです！

◎静岡県・伊東市議会議員選挙(定数20/30人)

　現職16人、元職1人、新人13人が立候補し、政党別では自民6人、公明3人、共産2人に維新とれいわが各1人ずつ立て、女性候補が6人でた選挙は、現職1人、新人9人が落選し、共産候補1人が落選しました。

　維新候補が2位当選していますが、この人は現職で元から選挙に強い人。 前回が無所属で当選していたので「日本維新の会」公認としては初の選挙でしたが、公認が有ろうが無かろうが当選していたでしょう。 それに得票数も前回から約200票減らしているので、“維新効果” は殆ど無かったものと思われます。
　一方、れいわの候補は前回の市議選で落選した時から約300票増やし、コチラは “れいわ効果” がガッツリ出たのでしょうね。

　共産は現有3議席から候補者を2人に絞って挑むも1人落選。 会派は消滅となりそうです。 まぁ、46歳の現職が何故か立候補せず、代わりに出たのが75歳となると、落選するのも然るべき、と申しますか･･･

　そして、参政党から出馬予定も直前に離党し無所属で出馬した候補は落選となりました。
　告示直前の離党で「離党理由は話せない」だとか、未だ参政党に属しているものの、いわゆる “ゴレンジャー” の一員で、先月衆院選予定候補を外された赤尾由美氏が応援に来たり(しかも肩書が「アカオアルミ会長」で「参政党」の文字はナシ･･･)とキナ臭さ満載で、このアト離党理由を発表したりしようものなら、もうひと波乱巻き起こりそうな気がしますが・・・♬

◎愛知県・稲沢市議会議員選挙(定数26/30人)

　現職18人、新人12人が立候補し、政党別では公明が2人、維新が1人、共産が2人、参政が1人立て、女性候補が7人でた選挙は、現職1人、新人3人が落選し、政党候補や女性候補は全員当選しました。

　共産は前回の選挙で1人落選で1議席に。 その後、補選が有り立候補するも落選。 そんな状況下で2人立てて、下手したら議席がゼロになる可能性が有りましたが21位＆24位で当選し、なんとか会派を維持できそうです。 2人擁立は結構な賭けだったと思いますが、コチラはお見事でした。

　一方維新は64歳の新人候補で、維新という党のキャラクターからか、OVER60の新人は勝ちに恵まれていない中、何とか22位で当選。 こういう候補でも、しぶとく勝てるようになると維新の実力が、また一歩上がったように見えます。　・・・強いなぁ(汗)

　そして参政党。 コチラは神谷代表が月曜日に応援に入っていましたので絶対に負けられないトコロでしたが、25位のブービー当選で議席を獲得しました。 コレで “独裁者” から怒られずに済みますね。

　以外だったのは2期目を目指した元CBCアナウンサーが、前回から票が半減し落選したコト。  国民民主寄りの民主党系候補だと思われますが、アナウンサーの知名度も68歳にもなると通用しなくなるのでしょうか。 もっとも、SNSを見ると殆ど稼働しておらず、かつて報道の現場にいたであろう方が発信を怠るなんて、何を考えているのやら・・・

◎福岡県・苅田町議会議員選挙(定数16/20人)

　現職13人、元職1人、新人6人が立候補し、政党別では公明が2人、共産が1人、参政が1人立て、女性候補が2人でた選挙は、元職1人、新人2人が落選し、女性候補は2人当選しました。

　落選した元職、は共産党候補です。
　共産党は前回1人落選し1議席に。 更に今回は現職が引退し、2015年に落選して以来の立候補となる79歳が唯一の公認候補として出てきましたが、予想通り厳しい戦いとなり、議席消失となりました。　そういう候補しか立てられなかったら、そうなりますわな。

　そして参政党はコチラでも当選。 応援には熊本県議の高井千歳氏がボードメンバーとして応援に入ったようですが、いわゆる “ゴレンジャー” と最近ボードメンバー入りした人では圧倒的に知名度が違うため、この効果が有るかどうかは不透明でしたが見事5位当選。 当選後のInstagramを見ると「苅田町長」から為書きが贈られており、町内でもそれなりに名の有る方だったのかもしれません。
　いずれにせよ高井氏はボードメンバーとしての “初陣” を飾り、コレは “独裁者” に笑顔で報告できるコトでしょうね。

　と、いうワケで、なんと参政党は東大阪市議選を含めて「4戦4勝」となりました。 今月は5勝2敗と勝ち越し。 更に統一地方選後でも勝ちが先行し始めた状況を、

　コチラに反映しましたので、お時間が有る時にでも御確認下さい。

◎福岡県・大刀洗町議会議員選挙(定数12/14人)

　現職8人、新人6人が立候補し、政党別では自民共産が1人ずつ立て、女性候補が1人でた8年ぶりの選挙は、現職2人落選し女性候補を含む新人が全員当選。 議会の半数が新人に替わる結果となりました。

　自民現職は前々回、無所属で10位。 共産現職は前々回、6位でしたが、自民現職は8年前から約160票増やしトップ当選。 共産候補は8年前から約60票減らしたものの4位当選で2ランクアップしました。
　10位からトップへ・・・　やはり、“自民党” の金看板は(少なくとも地方では)健在のようです。

以上となります。
当選した皆様の御活躍をお祈り申し上げます。

メンバーシップ参加者を募集中です
取材費捻出のために御協力をお願い申し上げます