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選挙結果振り返り(2023 10.1投票)

 久しぶりに「オレンジ候補」を取材した選挙を含め、10本の紹介になります。
 ただ、その件については最後の方にまとめてみました。 何故こうなったのか、改めて考える必要が有るので・・・

 では、まず取材に行った選挙から振り返っていきます。  




◆【取材予定】愛知県・小牧市議会議員選挙(定数25/32人)

 現職19人、元職1人、新人13人立候補し、政党別では自民5人、公明3人、立憲2人、国民民主2人、維新1人、共産3人、参政1人立てた選挙は、現職1人新人6人が落選し政党公認候補は全員当選。 女性候補6人も全員当選しました。

 唯一落選した現職は前回自民公認候補だったのですが、今回は無所属。 同僚の悪口を他議員に配布したコトが問題となり辞職勧告決議を喰らった方なので、極めて “固い” 選挙結果になったといって良いでしょう。

 共産は前回の選挙で1人落選し(そのせいで会派が解消され?)、会派再結成を狙って今回も3候補立てましたが見事全員当選。 会派結成が叶いそうです。 

 国民民主は現職1人が引退し残り2人のみ出馬し全員当選しましたが、会派結成のためには無所属や(自民を除く)他党議員から1人引っ張らないとイケなくなりそうです。

 維新は「28歳男性 WEBコンサルタント」という、いかにもな候補を立て、狙い通りの上位(2位)当選。 愛知県西部に維新の “楔” を打ち込めるコトが出来ました。 この候補は順調に育てば愛知の維新を背負う存在になるかもしれないので(良くも悪くも)今後に注目です。

 そんな中でトップ当選したのは立憲の29歳女性議員。 25歳で初当選した前回(7位)から約700票増です。 もし若さ “だけ” が評価されたのならこのような結果にはならないでしょうから、1期目をしっかり働いたコトが評価されたのでしょう。 今後も頑張っていただきたいものです。

 こちらの選挙は後日レポートを掲載予定です。 暫しお待ちください。
 では、他の9件の選挙を振り返っていきます。


◎青森県・むつ市議会議員選挙(定数22/26人)

 現職20人、元職2人、新人4人が立候補し、政党別では自民2人、公明2人、立憲1人、共産2人立てた選挙は、現職元職が各1人、新人が4人落選し政党公認候補は全員当選し、女性候補2人も当選しました。

 共産候補は前回10位と13位で、少しでも票が偏ると1人落選の恐れが有りましたが、13位と22位の最下位当選。 危ないトコロでした。

 一方、立憲候補は前回8位で今回7位。 前回の選挙が36歳と若かったコトによる “ブースト” によるものだけではない、安定した強さを持っていると証明できた形になりそうです。

 

◎宮城県・大和町長選挙

 69歳の現職が4期限りで引退し、その後釜を狙って、三度目の町長選挑戦となる元町議と、長年町議を務め任期途中で町議を辞して初の町長選に挑む元議長の方による一騎打ちとなりましたが、三度目の挑戦の方が元議長を破り「三度目の正直」を果たしました。

 「三度目の挑戦」という文字だけ見ると所謂 “町長になりたいおじさん” のように見えますが、前々回の町長選は約1,300票差、前回は約500票差まで詰めており、町長選敗北後に二度町議に返り咲いていますが、いずれも2位当選しているので固定票を持っている方だと思われます。
 今回の相手は町議を4期以上務めてきたベテランですが、両者が当選した2016年の町議選(定数18/19人)において「3度目の挑戦」の候補が前述の通り2位に対しベテラン町議候補は12位と、その時は約1.6倍(359票)もの差がついていました。 この結果と「三度目の挑戦」に対する “同情票” が集まれば当選も充分可能だろうと見ていましたが、約1,100票差と、予想以上の差がついての決着となりました。


◎福島県・桑折町議会議員選挙(定数12/13人)

 現職9人、元職2人、新人2人が立候補し、政党別では共産が2人立てた選挙は元職1人が落選し共産候補は2人とも当選。 女性候補3人も全員当選しました。

 いわゆる “定数プラス1” の選挙に共産が2人立てるという、イヤな予感満載の選挙で、しかも前回は7位と12位。 しかもしかも候補者は74歳の新人と81歳の現職。 12人中10人が還暦越えの候補ではありますが、サスガに唯一の80代は目立つ中で不安視していましたが、8位9位で当選となりました。


◎埼玉県・幸手市長選挙

 2期目を目指す現職に、元市議、保健医療コンサルタント、記者の新人3人が挑む選挙でしたが、現職が2位に約2,200票の差をつけて2度目の当選となりました。

 現職は2015年に市長選に出馬も敗退しますが、その時に勝って市長に就任した前職が任期終了間際に出張先の広島で行ったバーと代金支払いを巡るトラブルが起き、女性店員の顔面を殴ったとして現行犯逮捕され、本人は否定するも議員側から不信任決議案が提出される流れになり辞職(※その後、不起訴となる)。 2019年の市長選に再出馬し初当選した方。
 それに対し、その市長選で一騎打ちとなり168票差で敗れた保健医療コンサルタントの方が再出馬。 更に市議を3期務め上げ今年4月の市議選には出馬せず市長選に備えてきた方が加わり、実質三つ巴の争いとなっています。
 こういった不祥事のアトに就任した首長は基本的に盤石で対抗馬が立ちにくいハズですが、前回のリベンジを期す候補はともかく市議の座を投げ打ってでも挑む方もいるというのは、私は何も知らないのですが「ゴタゴタしてるんだろうな」と感じてしまいます。市議会議長を巡る争いが根底にあるとのウワサも聞きましたが・・・

 ちなみにもう一人、記者の候補がいますが、彼は「羽田ゆきまさ」の名で記者活動し、自身も「妻に子を連れ去られた」ため共同親権推進を訴えていましたが今年4月の東京都・大田区議選に出馬した際、選挙公報やポスターに子供の実名、結婚相手と子供の顔写真を掲載したコトが名誉棄損に問われ東京拘置所に勾留。 そして勾留されたまま9月の立川市長選に “獄中出馬” した方です。
 落選は確実でしたが得票率1%にも届きませんでした。 まぁ、ただのク〇野郎なので良かったかと。


◎神奈川県・愛川町議会議員選挙(定数14/17人)

 現職12人、新人5人が立候補し、政党別では自民が1人、公明共産が各3人立てた選挙は、現職1人、新人2人が落選となり、政党公認候補は全員当選。 女性候補3人(公明1、共産2)も当選しました。

 愛川町議会で会派を結成するのに必要な議席数は「2」で、共産は1人落選しても会派は維持できるものの最大会派(「3」の会派が多数)から滑り落ちるトコロでしたが、7位8位11位で無事当選&最大会派維持となりました。


◎愛知県・豊川市長選挙

 2期目を目指す自公推薦の現職に共産推薦の新人が挑む一騎打ちで、前回と同じ顔ぶれとなった選挙は現職が圧勝し二度目の当選となりました。

 この構図を見ただけで結果は想像出来ますが、決して無駄ではありません。 前回は共産推薦候補が25%超え、今回は約23%の得票を獲得しており、それが現職に対する “不信任票” として見るコトが出来るのです。 市民にとっても当選した現職にとっても、市長の信認度を計れるので、コレで良いのです。 共産党アリガトウなのです。

 ・・・それにしても、ま~た共産が立たなければ無投票になって市民が民意を示す場を奪われるトコでしたよ。 他党はマジでしっかりしてもらわないと。


◎滋賀県・守山市議会議員選挙(定数20/25人)

 現職16人、新人9人が立候補し、政党別では自民が6人、公明が1人、共産が3人、維新と参政が各1人立てた選挙は、現職3人、新人2人が落選し、政党別では自民の現職が1人落選となり、女性候補は8人中7人当選しました。

 共産候補は前回4位5位と上位当選しているからか、更に1人擁立し議席増を狙います。  一見すると上手く行きそうに見えますが前回の2候補合わせた得票数が約3,000票。 今回の当落ラインが800~900票辺りに見えるので、しっかり票割りをしないと1人、下手したら共倒れとなる可能性が有る中、結果は14位15位20位。 1議席危ないトコロでしたが全員当選&議席増となりました。

 維新は1人擁立して上位当選のインパクト狙いで選挙に挑み、思惑通りの2位当選。 滋賀は先月の草津市議選に続き、維新が絶好調です。


◎岡山県・総社市長選挙

 5選を目指す現職に元兵庫県議の新人が挑む一騎打ちは現職が圧勝し5選を果たしました。

 対戦相手が、兵庫県議時代に政務活動費の不正受給が疑われ、伊丹市議選に転身を図る際に参政党に公認申請を出すも却下されたら参政党のロゴもイメージカラーも丸パクリした「参(まじわり)政党」という政治団体を立ち上げ市議選に出馬し参政党の神谷代表から警告を受けて、当然ながら落選し、その後、今月行われた「三重県・松坂市長選」に何故か立候補し勿論落選して、「選挙ゴロ」と化しただったので現職の当選は当然ですが、サスガに得票率9割超えは、あと一歩足らず、「選挙ゴロ」野郎は得票率10.09%で供託金没収の大惨敗にはならなかったため、野郎にとっては万々歳の結果なのでしょう。

 あと一歩だったのに、、、 マジで二度と選挙でないでほしいわぁ~~


◎徳島県・板野町議会議員選挙(定数12/13人)

 前回から定数が1つ減った中、現職7人、新人6人が立候補し、政党別では共産が2人立てた選挙は女性の新人候補が落選しました。 そして、その候補は、共産です。

 いわゆる “定数プラス1” の選挙に共産が2人立てるという危なっかしい構図で、しかもコチラは定数が1議席減。 更に共産候補は前回10位11位と下位に甘んじており、更に更に今回76歳男性の現職が退き、後任に女性候補を立てましたが、齢74歳・・・ そして、その候補が落選となったのでした。
 議席を増やした選挙が2つも有り久々に良い選挙となったように見えた共産ですが、ココでやらかしていたのでした。


◆参政党の “連続当選” について考えてみる

 今回小牧市議選と守山市議選の二件に候補を立てた参政党。 小牧市議選(定数25)は19位。 守山市議選(定数20)は9位で当選しました。 これで「8.30事変」(松田代表辞任、神谷氏が代表就任)以降の戦績は「7勝2敗」と、大きく勝ち越しています。

 何故、このような好成績となっているのか、正直、私には分かりません。 今回、小牧市議選の取材で久しぶりに参政党候補を見ましたが全然アップデートできていないし、不満を拾い上げてボヤく演説を見るくらいなら、

 人生幸郎・生惠幸子師匠の漫才を見た方が遥かに良い時間を過ごせますよ。
 でも、岸田政権から次々と放たれる悪政に辟易する中だと、無党派層の有権者には参政党の演説が師匠の漫才を聞くのに似た “スッキリ感” を得ているのでしょうか。 選挙の取材を始めて、なまじ政治に詳しくなったせいか、私には理解しがたい状況になっています。

 とりあえず「8.30事変」以降、何かが明らかに好転しているのでしょうから、引き続きチェックするコトだけは続けていきます。 そして、

 選挙結果をこの記事に反映してきましたが、一旦区切りをつけて「8.30事変」以降から改めてまとめていき、「選挙結果振り返り」に載せていくコトにします。

(クリックやタップで拡大してご覧ください)

 このような感じで。 続けるコトを続けましょう。 とりあえず、そこからです。



以上となります。
当選された皆様の御活躍をお祈り申し上げます。



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