KEIGO SADAKANE

主に欧米の音楽ネタと経営やビジネスについて発信します / スモールビジネス経営:「論理…

KEIGO SADAKANE

主に欧米の音楽ネタと経営やビジネスについて発信します / スモールビジネス経営:「論理と論点の可視化」、「Structure⇔Story」をテーマにプロダクト開発をしています

マガジン

  • 「1日1曲」

    "ほぼ"「1日1曲」のペースでお気に入りの音楽を紹介していきます

  • 「僕を変えた曲」

    自分の「ターニング・ポイント」となった1曲

  • 「売れそうで売れない人シリーズ」

    その才能と実力派は疑いようはなくともなぜか泣かず飛ばず。そんなアーティストを紹介します。背景写真はブレンダン・ベンソン。

  • (仮)図解シリーズ

    主に音楽をはじめとしたカルチャー・トピックを図解(チャート)で解説します。目指すは「理解コストを1/100」に!

  • 「オススメnote」

最近の記事

年間ベスト・アルバム 2018年

9. Interpol「Marauder」 00年代初頭のロックンロール・リヴァイヴァルを彩ったバンドたちの大半は姿を消したり、停滞にもがき苦しんだり、一生懸命時代に媚びを売ってはみたものの相手をされもしない、というのが現状の中とにかく得意なことをブレずに続け、サヴァイヴしたのは意外なことにインターポールだった。ギターとベースとドラムによるロックという逆風でしかないフォーマットにも関わらず単なる回顧に陥らず、説得力のあるアルバムを作れた40代3人組に勇気をもらった35歳の僕

    • 再生

      【1日1曲】BROCKHAMPTON _ DISTRICT(@Jimmy Fallon Show)

      先日もご紹介(https://note.mu/mrnovember/n/ne91a7a6f32aa)したブロックハンプトン。 なんと全米で1位も獲ったみたいですね。 トレンドの真ん中じゃないのになんで?と思ったら、限定物販とかプロモーション回りの工夫をうまくチャートに繋げたみたいで、翌週にはすぐ88位に落ちたみたいです。 そうは言っても、主流からは外れた新しいスタイルの提示が瞬間的にでも全米1位というのは実は結構面白い現象だと思います。 この数年のラップは ・ブラックネス(その複雑な多様性も含む)の表象であること ・トラックはトラップの影響下にあること ・客演はあるものの基本ソロでキャラが立っていること がトレンドの中心アクトには共通項としてあったと思います。 でもこのブロックハンプトンはMCは複数だし、トラップ色もないし、ブラック以外のメンバー(ホワイトも)もたくさんいます。明確にトレンドとは異なるスタイルを提示しているんだろうなと思います。と同時にインパクトはド真ん中を目指す野心もあるように見えます。 中心人物のケヴィン・アブストラクトは「ジャスティン・ビーバーやワン・ダイレクションと並びたい」とか言ってますしね。 個人的には、あるジャンルやシーンのど真ん中のアクトよりも、中心を見据えつつ、そこに真っ直ぐにアイデンティファイ出来ない(もしくはしない)人たちの、あるジャンルやフォーマットに対する新たな解釈・咀嚼を踏まえた表現にリスナーとしては惹かれてきたので、ブロックハンプトンには思わず注目しちゃうんですよね。

      • 再生

        【1日1曲】Blue Americans - Free Champagne

        More Than Conquerorsっていうグループのメンバーから派生したいう二人組で、FBのバイオにはベルファスト出身とあるのでおそらく北アイルランド人。 ロンドンにあるスポーツ選手も手がけるcrockfordmanagementと契約しているみたいで他の契約アーティストも良さげ。 バイオには「レフトフィールド・ポップ」とあるように、既存ジャンルで説明しにくいタイプの音楽だけど、このキャッチーさはかなりリスナーの射程は広いと思う。

        • 再生

          【1日1曲】BROCKHAMPTON - SAN MARCOS (LYRICS)

          ラッパーのケヴィン・アブストラクト(大好き!)がネットで「コレクティブ(要はバンド)を作んないかい?」と投げかけたのをきっかけに集まったのがこのブロックハンプトンらしい。 ミックステープのリリースから始まって、今ではちゃんとRCAと契約して活動も本格化。 とりあえずビートレスに始まって最後はレット・イット・ビーみたいな大団円で終わる感じもコレクティブ感があって良い感じ。 ラップに未だに抵抗ある人は是非。

        年間ベスト・アルバム 2018年

        マガジン

        • 「1日1曲」
          KEIGO SADAKANE
        • 「僕を変えた曲」
          KEIGO SADAKANE
        • 「売れそうで売れない人シリーズ」
          KEIGO SADAKANE
        • (仮)図解シリーズ
          KEIGO SADAKANE
        • 「オススメnote」
          KEIGO SADAKANE
        • 「my notes」
          KEIGO SADAKANE

        記事

          再生

          【1日1曲】The 1975 ~ Sincerity Is Scary (Lyrics)

          トレンドはフォローしつつ、しっかりマスアピールしつつ、それに値するセールスと認知は誇りつつ、でもクオリティにうるさい層からも評価される。そしてセクシーでカッコいい。 このズルーいバランスを保つのはとっても難しいし、長続きするもんじゃないのだけど、そんなポジションのバンドを探してしまう。 いつかまではマルーン5はこれを具現化していた気がするけど、この数年はあまりにトレンドに尻尾を振り過ぎて、なんかその軽薄さにややゲンナリしつつあるので、その穴を埋めてくれそうなのが1975。 マシュー・ヒーリー以外が歌ったらサブ過ぎる歌詞も彼ならOK感なこの曲も抜群にセクシーです。

          【1日1曲】The 1975 ~ Sincerity Is Scary (Lyrics)

          再生
          再生

          【1日1曲】Samm Henshaw - Broke (Lyric Video)

          サマソニでチャンス・ザ・ラッパー観て以来ゴスペルがルーツにある音楽を沢山聴いているのだけど、最近spotifyで偶然見つけたこのサム・ヘンショウがとても好き。 ナイジェリア🇳🇬移民のルーツでサウス・ロンドン出身で、BBC Radio1とそしてやはりのチャンスにフックアップされて注目を浴びているみたい。

          【1日1曲】Samm Henshaw - Broke (Lyric Video)

          再生
          再生

          【1日1曲】Cat Power - Woman (feat. Lana Del Rey) (Official Video)

          正直いうと愛聴するアルバムにはならないとは思う。 けれどデビュー当時「カッティングエッジな表現」の源泉を担っていたUSインディー・コミュニティになんとか居場所を見つけた彼女が時が移ろうなかで、いつしかアメリカ大陸の音楽の歴史と繋がり、そして大地に溶けていくようにルーツミュージックを奏でるようになったというのはアメリカの豊かさの一つの証左だと思う。 90年代から00年代前半にオルタナティブやインディという呼称で括られたアーティストたちの少なからぬ数がこうしたアーティスト・ジャーニーを辿ってい気がする。チャート含めた「市場」への影響力とは別軸で語られるべきアメリカのポップ・ミュージックの側面。

          【1日1曲】Cat Power - Woman (feat. Lana Del Rey) (Official Video)

          再生
          再生

          Rostam - "Warning Intruders" (Jim-E Stack Remix) [Official Visualizer]

          17年の静かな傑作だったロスタムのソロワーク。既に稀代のプロデューサーとして名作に携わること数あまたなのだが、モンチッチ風のルックスのせいなのかなんなのか、イマイチ巷の評価が付いてこないのが気になるところ。笑 来たるヴァンパイア・ウィークエンドの新譜にも携わってはいるみたいなので凄〜く楽しみにしたい。

          Rostam - "Warning Intruders" (Jim-E Stack Remix) [Official Visualizer]

          再生
          再生

          CLOVES - Bringing The House Down (Official Video)

          エイミー・ワインハウスみたいな骨太なバッググラウンドは感じないけど17年にリリースしてる少し狙い過ぎてるシングルからこの新曲へのストレッチは大袈裟に言うとエイミーのデビュー作から「back to black」でのストレッチ感を期待させてくれちゃう。

          CLOVES - Bringing The House Down (Official Video)

          再生

          【Weekly Playlist】180507週のおすすめ

          前回の形式だと全然週次アップデートすることができない自分に気づきその以前の形式に戻します。笑 というわけで今週のプレイリストです。 https://open.spotify.com/user/thelovehaters2/playlist/5Mq95ou1yjEGjJWjmjBRwE?si=DYVfHCpgRzSiQYJE0k8vzA ・なんといっても「This is America」。これは図解もしようと思ってます ・個人的な最大の発見は1010 Benja SL。全

          【Weekly Playlist】180507週のおすすめ

          対談”映画『ブラックパンサー』は本当に傑作なのか?”を図解してみた

          こんにちは。 前回初めての「図解(チャート)」として「Beychella(ビヨンセ@コーチェラ」についてまとめたのですが、自分的にはそこそこ反響があったこともあり次のトピックにチャレンジしてみました。 第2弾は映画『ブラックパンサー』せっかくビヨンセを取り上げたこともあって、ブラック・カルチャー周りのトピックを取り上げるとより体系的に理解する手助けになるかなというのと、自分的にも勉強中なので一石二鳥かなと。 という訳で今回は映画『ブラックパンサー』を取り上げようと思いま

          対談”映画『ブラックパンサー』は本当に傑作なのか?”を図解してみた

          なぜビヨンセ@コーチェラのステージはこれだけ大絶賛されたのか?

          どーん。ビヨンセ。 そう、ビヨンセです。 遂に今年のコーチェラのセカンド・ウィークも終了しましたが、なんといっても今年のコーチェラはとにもかくにもビヨンセでした。 おそらくコーチェラ史上最も話題を呼んだし、あらゆるメディアやらアーティストも余りに大絶賛していたので結構目にした人も多いのではないでしょうか。 特に英米のメディアでの盛り上がりかたは尋常じゃなかったですよね? と同時に日本にいると「なんでまたこんなに絶賛?デスチャが再結成したのに盛り上がった?」とイマイチ

          なぜビヨンセ@コーチェラのステージはこれだけ大絶賛されたのか?

          【Weekly Playlist】180409週のおすすめ

          少しコンセプトを変えてみます今週からは当該週に発見した曲(必ずしも当該週リリースとは限りません)を軸に、その曲から連想される曲をセットにしてみました。 連想は、単に僕が似ていると思った曲や、そのアーティストの過去作や関連作、影響を受けたであろう作品、同一のプロデューサーなどいろんな切り口で直感的に選んでいます。 軸曲1 _ Tracey Thorn - Smokeこの曲にイントロが似ていると思ったJessie Wareや影響がありそうなAlyson Moyetを選んでいま

          【Weekly Playlist】180409週のおすすめ

          【Weekly Playlist】180402週のおすすめ

          https://open.spotify.com/user/thelovehaters2/playlist/3Tzmk9NqcFliWcoKoYXUka?si=nWad42SFSLyRWKCqgeMdeg 今週のプレイリスト。 ・生理的に無理だったThe Voizが急に大丈夫になりました。 ・HONNEの新曲は無難ともいえるけど好きです。 ・Big Boiの曲はいつの曲わかりませんが良いです。 ・チャーチズはBPMをトラップ級に遅くして市場対応してきた感じです。 ・Fran

          【Weekly Playlist】180402週のおすすめ

          【Weekly Playlist】180319週のおすすめ

          先週のおすすめ曲プレイリストです。 James Blakeの新曲と今更だけどPorcheの『Goodbye』が凄い。 https://open.spotify.com/user/thelovehaters2/playlist/7iDAeXy2upChJkzRWIuL1P?si=2QFyo6k8TDSqiYW5qy7KJg

          【Weekly Playlist】180319週のおすすめ

          再生

          【1日1曲】Can't Deny Me _ Pearl Jam

          ラップが最もクリエイティブで最も売れているアメリにおいて、アメリカの演歌としてのロックを現在進行系にしようという気概を感じる。

          【1日1曲】Can't Deny Me _ Pearl Jam

          再生