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小説「死ぬ準備」10月から再出発!長生きのために。

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生きるとは死ぬことである。死ぬために生きている。計画では95歳まで生きる。理由は母親が100歳まで生きたから。男のおれは女性に敬意を表して5年少なくした。偉くも金持ちにもなれなか… もっと読む
まずは単品で100円から。徐々に200円。月極めで500円と上げて行く。期間限定もある。いまはにコ… もっと詳しく
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記事一覧

小説「死ぬ準備」順不同・読み切り版

小説「死ぬ準備」順不同・読み切り版

4首謀者モーナ・ルダオ 21.11.

モーナは身長六尺の偉丈夫である。霧社一帯の実力者だ。統率力に優れている。情報力もある。日本通である。台中州警察の招待で日本を歩いている。警察も彼には一目置いていた。使える男だ。なんとかこっちに組み込みたい。でも相手は慎重である。本音を絶対に明かさない。

結果的には彼は反乱を起こした。霧社事件である。しかも首謀者だ。

周辺一帯の蕃社を束ねる実力者だから霧社

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小説「死ぬ準備」順不同読み切り版

小説「死ぬ準備」順不同読み切り版

3ー宝の島台湾の純朴で勇敢な高地民族

霧社事件とは台湾高地民族・通称高砂族が起こした反乱事件である。霧社小学校運動会場が襲撃された。学童の家族は和服で参加していた。その和服が目印になった。黒い官服も同様である。子供を含む日本人約130人が殺された。

反乱の背景には様々なことがあげられる。でも最大の原因は不況だ。アメリカで起きた1929年の世界恐慌が台湾奥地の山地民族にまで影響していた。誰も仕事

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コロパラピックの思想

コロパラピックの思想

2021.10.24(日)朝の収穫
ウエブファーム的課題提出。若者、頭いい、勇気ある、エネルギーある、これ広まったら、企業は人材不足で倒産、工場はAI・ロボット化で回るが、管理もできるが、消費者がいない、買う金がない、だいいち、金に興味を失った、

だから売らない、マネタイズしたい奴だけがする、勝手に、成果も関知せず、いわばアメーバー的に拡散する力があれば拡散する、自律的に。自己責任ね。ただし頓挫

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小説「死ぬ準備」原稿順序不同版①

小説「死ぬ準備」原稿順序不同版①

第Ⅰ この星でうまれた

1-なぜか地球であるたまたま生まれたのが地球なら死ぬのも地球である。地球は太陽系第三惑星で太陽系全体からすれば小さな点にすぎない。その太陽系も天の川銀河系の辺境にある。天の川銀河系は太陽系などの恒星群を伴ってアンドロメダに近づいている。

その銀河系宇宙は、何処へ向かっているのか。
誰も知らないし知る必要もない。

そんな太陽系第三惑星・地球という小さな青い星に私は生まれ

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小説「芙美湖葬送」・掲載順序不動版

芙美湖、湖に還る 人は生まれ、生き、やがて土にかえる。思いも一緒に。土に埋める人もいるし海に流す人もいる。私は芙美湖への思いを小さな折り紙の船で湖に流した。すでに陽は落ちかかっていた。近くに安宿を取ってある。湖畔にあるからそこからでも湖は見える。

「芙美湖」という湖は富士五湖にはない。湖であればどこでもいい。たぶん河口湖当たりを指すのだろう。芙美湖との出会いはダンスホールだった。彼女は客の一人で

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小説「芙美湖葬送」仮目次&執筆資料

小説「芙美湖葬送」仮目次&執筆資料

以下は小説「芙美湖葬送」の構想・構成・テーマ・展開・物語・登場人物・当時の社会背景・などの書き置きメモす。小説掲載に並行して事前公表します。参考までに。

テーマ
①妻の死を語ることで医療を語る。
②妻の病を語ることで生と死を語る。
③妻の死を語ることで戦争、社会、不幸、格差を語る。
④妻の死を語ることで人生を語る。
⑤妻の死を語ることで未来を語る。

①戦争がなかったら空襲も疎開もなかった。疎開

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小説「芙美湖葬送」・順不同版

小説「芙美湖葬送」・順不同版

あれから60余年が過ぎた
街も人も風景も変わった。私も八十六歳になった。幾つかの大病を抱えている。あと十年は生きたいと思うけど、そうはいかないだろう。人も街も風景も変わった。若者は長身になった。女性の活躍は目覚ましい。でも喋っているのは日本語じゃない。何処の言葉だと聞かれても困る。

意味は通じる。でもこころが伝わらない。

全く別な国になった。異郷である。その異郷で死ぬ。だから死後にこだわらない

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香月康夫的巨岩:立花隆

香月康夫的巨岩:立花隆

今朝、立花隆の再放送を見た。タイトルは不明である。例によって「知の巨人」と紹介された。彼はにこりともしない。彼自身このタイトルは嫌いなのである、根拠はない。独断と偏見である。

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小説「死ぬ準備」

小説「死ぬ準備」

第一章 地球で生まれたら地球で死ぬ​7-でもなぜ地球?
私は中国製が嫌いだ。韓国製はもっと嫌いだ。だから韓国製は全く買ったことがない。どんなに安くても、どんなに多機能でも中国製や韓国製は買わない。信用できないからだ。しかし現実には、もう日本国内に生産工場がなくなった。電子関係などとくにそうだ。国内生産を謳ってはいるが実は生産は中国で日本では検品だけというのもある。情けない時代になった。昔を知っる老

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小説「死ぬ準備」の休憩時間:藤圭子:嘆き、恨み、消えた詩人

小説「死ぬ準備」の休憩時間:藤圭子:嘆き、恨み、消えた詩人

この唄聴いてください。https://www.youtube.com/watch?v=QDw9m4tY_Rc

きれい。息が詰まりそう。この頁は小説「死ぬ準備」の番外地。

そんな感じ。語るのは藤圭子のこと。昔ねえ。あった。今もある。新宿小便横丁、「しょんべん」と呼んでほしい。貧乏人から金持ちまで、たまに立ち寄りたくなるヘンな横丁。そこではまだ昭和三十年代が生きている。多くの心優しいのん兵衛が、下

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小説「芙美湖葬送」⑥

小説「芙美湖葬送」⑥

守護神が殺し屋に変わる自己免疫疾患芙美湖が難病と診断されたのは東京から千葉に転居して二年経った頃だ。芙美湖は千葉への転居を嫌がった。東京の経堂は便利だし新宿や渋谷へも簡単に出られる。もう何年も住んでいるから街に馴染んでいる。しかし借家だからいずれは出てゆかねばならない。そんな時に千葉の住宅団地があたった。見晴らしの良い戸建てである。好きな房総にも近い。

そんなことから強引に引っ越した。土地は広い

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