待機児童問題に見る「手に職」の大切さ

昨日は難解な本を読んで眠くなる理由という記事を書いたこともあり、本を読んだりもしつつ、ネットサーフィンしていて見つけた保育園・子育て関係のブログも読んだりしていました。以前からnoteを読んでくださっている方はご存知の通り、私は役所で保育園関係の仕事をしていたので、待機児童とか保育所入所関係の最前線の現場にいました。そういったブログを見ると、一般の方の声も理解できるし、かといってどうすることもできなかった行政時代のことも思い出されるので、なんとも言い難い気持ちになりますね。こればっかりは現実的な解決策が見つからない難しさがあります。

待機児童問題って、本当にあらゆる問題が絡み合って生じた問題で、どこかを解決すれば直る、みたいな単純な話ではないんですよね。よく解決策として耳にする「保育園を増やす」という方法は、確かに今の時点で必要ではあるのですが、根本的解決ではないと思っています。根本原因は、世代間の賃金格差(子育て世帯の所得が低く、中高年もらいすぎ)や、子育てのために仕事を辞めた場合の再就職の難しさ、週5フルタイムかパートしかない凝り固まった働き方など、働き方の問題にあるように思います。結局なぜそうまでして預けたいかというと、お金の問題、辞めたら再就職できない、週5で復帰しないと保育園の優先順位が下がる、とかそういった問題があるからですよね。そう考えると、待機児童問題は自治体の責任だけではなく(もちろん責任はありますが)、今まで見ない振りをしてきた雇用側、企業側、社会全体の問題がしわ寄せとなって顕在化した問題だと思うんです。

もっと言うと、都心部にどんどんマンションなどを建てるデベロッパーにも責任はあると感じています。保育園がないところに無邪気に子育て世帯向けマンションを建てるから、待機児童が出て自治体が責められる、という問題を常日頃感じていました。いきなり数百戸単位のマンションができて、その近くに都合よく保育園を作れる土地やテナントがあると思いますか?作れと言うのなら物件を持ってきてください、と何度言いかけたかわからないです(笑)。自治体もマンションができる予定などは把握していて、事前に予測して動いていますが、なかなか保育園を作れるような場所ってないんです。認可の基準も厳しいですし、環境としてイマイチなところに作っても問題がありますからね。

私は若い時から保育園には入れない、自治体には頼れないということがわかってしまいましたし、保育園に子どもを預けて働いて迎えに行って晩御飯作って寝かせて朝起きて保育園に…のループは絶対に無理だというのを周りの先輩方を見ても思ったので、その道を考えるのはやめました。今は結婚の予定も子育ての予定もないので、どうしていきたいか、ゆっくり考えたら良いと思うのですが、やっぱり「手に職」は強いなと改めて思いましたね。雇われないと生きていけない、というのはハイリスクです。育児だけではなく、病気などで仕事を辞めなければならない場合もあると思うのですが、手に職があれば回復すればすぐに仕事ができますもんね。

昨日は保育園関係のブログを読み、改めて今のうちに「手に職」つけようという決意を新たにしたのでした。保育園、そうは言っても入れるだろう、というのは、本当に甘いです。都心部にいたら入れない前提で考えておいた方が間違いはないですね。そもそも、どういう人生を歩みたいのか、どんな働き方が望ましいのか、本当に結婚・出産したいのか、どんな子育てがしたいのか、などなど、事前に内観しておくのが一番大切だろうなと思います。朝保育園に送って仕事して迎えに行って晩御飯作って…の多忙ループ生活を本当に望むのか、自然の多い田舎でのんびり子育てが良いのかなど、選択肢はたくさんあります。私自身、予定はないとはいえ、どうすれば無理なく子育てとやりたい仕事ができるだろうと、思いを馳せてみようと思います。そしてそのためにも今必死で「手に職」をつけるべく、一瞬一瞬を大切に勉強に励もうと思うのでした。

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