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私たちが中日ファンの松田さん(仮)から学ぶべきこと 【5/25中日戦⚫️】

いつ来るかいつ来るかと構えてはいたけれど、しっかり、やってきたそれが9連敗である。9?なかなかに新鮮である。

朝からお天気がとても良かった。「絶好のビール日和ですね」と、一緒に観戦する先輩たちとLINEした。「たまたま野球もやるそうですがとりあえず神宮ビアガーデンにビール飲みに行きましょう」と、いうことにした。そう、負けても勝っても(勝つなんてことがこの世にあるとは私にはやや信じられないけれども)大好きな人たちと神宮で乾杯する時間というのは最高なんである。それがあればもう他には何もいらないですよね。ヤクルトの勝利?そんなものを願ってはバチが当たる。もうバチなんか山のように当たってるんじゃないのかとかは考えてはいけない。

松田さん(仮)という中日ファンの先輩がいる。松田さんとは、2017年、あの10点逆転差の日に、みんなと一緒に神宮で観戦した。

松田さんは試合後、行方をくらました。

それ以来松田さん(仮)は、去年てっぱちのサヨナラも、こないだのエイオキのサヨナラも、神宮でその試合を目の当たりにしている。ヤクルトファンとしてはだんだん、松田さんとにかくいつでも神宮に来て。という気持ちにだってなってくる。ちなみに松田さんはとてもいい人だ。中日ファンとヤクルトファンに悪い人はいない。

そういえば去年慎吾が3ランを打った日だって松田さん(仮)は神宮にいた。

そして今日、私たちはこの松田さん(仮)と一緒に観戦した。もう連敗止めれられるのは松田さんしかいないんじゃないの!!!と、私たちは少なからず期待した。したけれども、もはやもちろんと言えるのだけれども、もちろん松田さんにだって今のヤクルトの勢いを止めることはできない。これは重症である。

だけど少しだけ逆の立場で考えてみたい。松田さん(仮)は、「2年ぶりくらいに神宮で勝った試合を見た!!!!!!!」と、言っていた。大松さんにやられ、慎吾にやられ、てっぱちにやられ、なぜか上田にまでやられ、エイオキにやられ、それでも松田さんは神宮で中日を応援し続けたのだ。私たちはたぶんこの姿から学ぶべきことがある。たぶん。

いつまでもいつまでも、悪いことが続くわけじゃない。松田さんは今日とうとう、あの神宮で、中日のルーキー投手が初勝利を挙げる試合を目にした。私たちだっていつか、この「打線の金縛り」から解放される瞬間を、目にする日が来る。たぶん。きっと。おそらく。

10点差を逆転されようとも、9回裏に6点差を追いつかれてサヨナラ負けしようとも、てっぱちがサヨナラしようが荒木がサヨナラしようがエイオキがサヨナラしようが「なんじゃこの試合!!!」と言いながら来る日も来る日も松田さんは中日を応援し続ける。(ちなみに与田さんは最高、とのことです。)

私たちだってここで心折れることなく、いや、まあそれなりには折れるけれども折れていないふりをして、7連敗しようが8連敗しようが9連敗しようが1試合で4失策しようがというか得点より失策の数の方が多いじゃないかというかほぼ安打数と変わらないじゃないか!!と、突っ込もうが何しようが、もう泣く泣く応援していくのである。

いつか、いつか勝つ日まで。もう多くは望まない。20点とってくれなくたっていい。ただただそのささやかな一勝があればそれでいい。

神宮の風は今日だって心地よい。この風がいつか素晴らしい勝利を、運んできてくれると良いなと思う。もう、世は風頼みなんである。


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