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私が大好きな音楽を、好き勝手に紹介していこうと思います。要は、単に自己満足で文字で記録…

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私が大好きな音楽を、好き勝手に紹介していこうと思います。要は、単に自己満足で文字で記録しておきたいだけですが笑 宜しくお願いいたします。

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  • 音楽話

    投稿のメインです。自分の好きな音楽を勝手気ままに取り上げ、紹介していきます。

  • ライヴ体験記

    頻繁に観戦しているわけではありませんが、ライヴ観戦を記録していきます。

最近の記事

(音楽話)105: Don Henley “The Heart Of The Matter” (1990)

【赦すということ】 人生には、色々なことがあるものです。 その出来事ひとつひとつになんらかの意味や感情的な結論や教訓のようなものを全て求めていたら、それだけで人の生は右往左往し、疲れてしまう。ひとつの出来事をいつまでも引き摺っていては、それに縛られてその他の事が見えなくなってしまう。でも、かといって、過去を全て忘れ去ってしまうと、その経験を活かすことができず、同じ過ちを繰り返してしまうかもしれない。 生きる上での悩みは、大なり小なり、誰しも持っているはずです。そしてそれら

    • (音楽話)104: Sheena Easton “The Lover In Me” (1988)

      【たまには何も考えずに】 10代の若造には、思春期的な視点と刺激、ビートの心地良さとリズムの決まり具合が音楽を聴く上でかなりのウェイトを占めていたのは、偽らざる事実だと思います。特に80年代、音楽の目まぐるしい変化は、エンターテインメントの持つ興奮と驚きを常に提供し続けていました。 Sheena Easton。てっきり米国人かと思っていましたが、英国・グラスゴー郊外出身。1959年生まれで、80年にデビューし(21歳)、なんと翌年81年には映画・007シリーズ「For Y

      • (音楽話)103: ユニコーン “Hello” (2022)

        【KOE KIKOE RUKAI】 10代の頃には相当年上の老体という印象しかなかった年齢に到達すると、「あれ?こんなんだっけ?」と思うことが多々あります。だって、もっと達観し、若者を苦々しく思い、世界を嘆き、ただ枯れていくものだと思っていたから。 でも現実は、今でもふざけていますし、くだらない冗談を言っては周りを困らせていますし、定期的に勝手に闇落ちしては自閉しますし、将来を考えてコツコツとなんて思ってもいません。堅実、安定、余裕、冷静なんて言葉には縁がない一方で、近くが

        • (音楽話)102: Laufey “Christmas Dreaming” (2023)

          【小さな幸せ】 年齢を重ねば重ねるほど、年月はあっという間に過ぎていく。それは私たちが、生きることに慣れ、日々の驚きや初めての体験、小さな発見を失っていくからかもしれません。無関心というか、既視感あるものはそのまま流してしまい、そこから何も得ようとしていない。 私たちは、すべてを当たり前と思ってしまいがちではないかと。 Laufey、本名Laufey Lín Jónsdóttir。日本語的には「レイヴェイ」と読みます。1999年、ジャズ大好きなアイスランド人の父と、ヴァイ

        (音楽話)105: Don Henley “The Heart Of The Matter” (1990)

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        • 音楽話
          105本
        • ライヴ体験記
          9本

        記事

          (音楽話)101: Sly & the Family Stone “I Want To Take You Higher” (1968)

          【有言実行】 Sly & the Family Stone “I Want To Take You Higher” (1968)その時々の社会が色濃く反映され、形を変えてきた音楽。その一方で、いまだに「音楽は政治と無関係だ」「たかがミュージシャン風情が社会問題に首を突っ込むな」などと平然と口にする方をお見掛けします。 森羅万象すべての物事は、社会と無関係では存在し得ません。そして、社会を形づくるのは、人間が生み出すすべてを包含しますし、その影響を受ける自然もまた、社会そのも

          (音楽話)101: Sly & the Family Stone “I Want To Take You Higher” (1968)

          (音楽話)100: Nina Simone “Feeling Good” (1965)

          【最高】 Nina Simone “Feeling Good” (1965)失礼、とっくに取り上げていたと思っていました。ちょうどいい、「音楽話」キリの良い100回目はNina Simoneにしましょう。 彼女抜きでは私の音楽経歴は成立しません。出会いは高校時代。姉が買ってきたジャズのコンピレーション・シリーズに入っていた”I Love You Porgy”、”Don’t Smoke In Bed”、”Little Girl Blue”でした(特に”Little Girl

          (音楽話)100: Nina Simone “Feeling Good” (1965)

          (音楽話)99: Depeche Mode “Walking In My Shoes” (2023)

          【道程】 Depeche Mode “Walking In My Shoes” (2023)世界的には非常に有名で大成功しているのに、なぜか日本では認知・人気が低いケースが、時々見られます。それは昔から続いている傾向で、デジタルに地平が開かれた昨今の音楽業界であっても、今だに続いています。 例えば、Tom Petty and the Heartbreakers。70年代から続いたアメリカン・ロックンロール・バンドとして米国はもとより、欧州でもアフリカでも有名です。 ”Ame

          (音楽話)99: Depeche Mode “Walking In My Shoes” (2023)

          (音楽話)98: 杏里 “Goodbye Boogie Dance” (1983)

          【敬意】 杏里 “Goodbye Boogie Dance” (1983)「シティポップ・ブーム」というものを、その発祥の地・日本は今だに擦り続けています。「海外でブーム!」「日本が誇るべきサウンドが〜」とかいって。そのトレンドを焼き直して、現代のシンガーやミュージシャンがマネまでしている。 ハァ…海外での「シティポップ・ブーム」は、2,3年前にもう終わっているというのに。 確かに4,5年ほど前なら、松原みき”真夜中のドア〜Stay With Me”や竹内まりや”Plas

          (音楽話)98: 杏里 “Goodbye Boogie Dance” (1983)

          (ライヴ体験記)09: saya×塩入俊哉 春 Live2023 「Memories」@東京倶楽部 目黒店 (Apr. 20 2023)

          朗らかな陽気が注ぐ4月という季節に、saya・塩入の2人で奏でる宴のタイトルは「Memories」。直前に母を亡くしたsayaにとって、ここでいろいろなものを振り返らなければならなかったのだろう。一呼吸置くために。 結論から言うが、ここまで「感動」を感じることのないライヴは、私は初めてだった。 そこかしこに、母との思い出や出来事が溢れていた。今回のライヴは観客の方を向いて鳴らされたものではなく、すべて、母に捧げたライヴだったように思う。 思い出が溢れる幕開けはオリジナル「

          (ライヴ体験記)09: saya×塩入俊哉 春 Live2023 「Memories」@東京倶楽部 目黒店 (Apr. 20 2023)

          (音楽話)97: Prince “Strange Relationship” (1987)

          【不思議】 Prince “Strange Relationship” (1987) Prince。永遠の憧れ、ヒーロー、いつだってワクワクさせてくれて、いつだってドキドキさせてくれた人。屈折した「君を愛してる」と、屈折した「僕を愛してよ」を狂おしいくらい美しいメロディとリズムで奏でた人。 あれから7年。一報を聞いてその場で倒れ込んで泣いてしまった時から、私はまだあなたを追い続けている。 もう居ないのに、楽曲を聴けばいつでもあなたはそこにいる。 不思議な関係。会いたいよ

          (音楽話)97: Prince “Strange Relationship” (1987)

          (音楽話)96: Adele “Fastlove” (2017)

          【会いたいよ】 Adele “Fastlove” (2017) Adele。生でライヴを観たい!と思わせてくれるシンガーのひとりです。ご存知の方も多いでしょうが、世界中が一度は聴いたことがあるであろう彼女の歌声は、その声質はもとより、表現力の巧みさ、力強さ、スケールの大きさなど、圧倒的な「声の力」を宿していて、もう別格ですよね。 1988年、英国・トッテナム生まれ。16歳でシンガーを志し、2009年にアルバム「19」でデビューすると、いきなりグラミーで最優秀新人賞を受賞。

          (音楽話)96: Adele “Fastlove” (2017)

          (音楽話)95: James “Tomorrow” (original in 1997)

          【明日】James “Tomorrow” (original in 1997) 明日(tomorrow)という言葉があります。文字通り、明くる日。 とても強い言葉だと私は思います。なぜなら、日が明けることが前提だからです。 明日はやって来ることを、私たちはごく当然のように受け止めています。「今週の水曜は++して、金曜は◯◯があって、土曜日は〜」など。それって、明日以降が確実にやって来ることが大前提です。 でも、明日が来ることを、誰が保証していますか? あなたに明くる日が

          (音楽話)95: James “Tomorrow” (original in 1997)

          (音楽話)94: Jessie Ware “Free Yourself” (2022)

          肯定でも満足でもない「自己礼賛」 自己肯定は誰にとっても生きていく上で必要なもので、意識・無意識にかかわらず、誰もが切望するもの。長年抱えてきた自己承認欲・他者からの賛同欲求が大解放されたSNS時代では、もはや当たり前。でもそれは諸刃で、自己肯定すればするほど、それを全否定して罵詈雑言浴びせる要素も存在する。また、自己肯定の意味を曲解し、傲慢で他者のそれすら踏み潰していく御仁もいる。 私は若い時から「おまえは自己評価が低過ぎる」と言われ続けてきました。簡単にいえば極めて悲

          (音楽話)94: Jessie Ware “Free Yourself” (2022)

          (音楽話)93: 吉田拓郎 “人生を語らず” (1974)

          叱咤(私のただの書き殴りですすみません) 10代の頃、吉田拓郎はあまり好きになれませんでした。がなり声、粗い歌詞、フォークソングというジャンル…すっと心に入るものではなかったし、メロディが美しいとか、歌詞がカッコいいとかすら思いませんでした。 よく考えるとそれは当時、私になにかを背負っている・担おうとしている気概というか、意識が無かったがゆえ、彼の歌詞が一向に耳から奥へ届かなかったのかもしれません。いやなんか、怒られているみたいな。言われたくないことを言われてしまう気がし

          (音楽話)93: 吉田拓郎 “人生を語らず” (1974)

          (ライヴ体験記)08: saya配信ライヴ feat. 杉田二郎@京都ライブスポットRAG (Feb. 28 2023)

          音の向こうに見えた「揺れる光」 【saya × 杉田二郎 配信ライブ】人には、なにが起こるのか全く予想ができない出来事がある。出会いにせよ、別れにせよ、始まりにせよ、終わりにせよ、突如として起こる出来事に、私たちの心は蝋燭の炎のように揺れる。 sayaが頸椎を痛めて一時は危機的状況に陥りながらも手術を受けたと聞いたのは、2022年秋のこと。なにより無事でいてくれたことに心から安堵したし、もう無理はしてほしくないと思った。その後、2023年1月に彼女が出演したライヴを横浜で拝

          (ライヴ体験記)08: saya配信ライヴ feat. 杉田二郎@京都ライブスポットRAG (Feb. 28 2023)

          (ライヴ体験記)07: saya配信ライヴ feat. TOKU@京都ライブスポットRAG (Jun. 13 2021)

          【音と歌と音楽に酔う】 【saya × TOKU JAZZ 配信スペシャルライブ】 先月から忙しくなったせいか、生活習慣が変わってしまった。ほぼ、テレビを観ていない。観るのはお決まりのルーティーンのみ。動画もほぼ観ていない。音楽は専らお気に入りだけ。少し縮こまり気味な日々で、ほぼ100%リモート勤務のため家から出ない日が2,3日なんてザラ。仕事以外での他人との接触もほぼ無い。 お?これ、怖いな。 人間とのリアルな接点が無くなっていくということは、極端な話、自分を人間たらし

          (ライヴ体験記)07: saya配信ライヴ feat. TOKU@京都ライブスポットRAG (Jun. 13 2021)