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ここでの生活は辛くはないけど、楽しくもないんだとパートナーに相談された夜のこと

昨日の夜、PCに向かっていると、恋人ティムがやたら絡んできたので「どうしたの?」と尋ねると「ちょっと相談があります」とのことだった。

少し間を置いて切り出してくれたのだけど、要約すると、メルボルンでの生活は彼にとって全く辛くはないけど楽しくもないとのことだった。

俺はアメリカでエンジニアをしている時も充実してないと悩み、東京に引っ越したら何かが変わると思って来日したのに結局同じ悩みを持ち、さらにメルボルンに来てもまた同じ悩みを抱いている。いったい自分はどこに行き、何をすれば心から楽しみ、幸せを感じることができるのだろうか?と。




まず「どこに行き、何をすれば心から楽しめるのか?」について私なりの意見を申し上げると

私は楽しさというのは、楽しもうとした人のみが感じられる特権だと思っている。

楽しもうという前のめりな気持ちがないと、地球のどこに住んでも楽しめないし、どんな仕事をしても楽しめないと思うのだ。

楽しみの方から歩いてきてくれるなんて考えていたら原宿の綿あめ以上に甘すぎる。


楽しみというのは自分の方から歩いて行って、掴み取るものだ。

特に私たちが今しているワーキングホリデーっていうのは、縁もゆかりもない外国でゼロから生活を組み立てていくというチャレンジ。

何もない状態から自分が動き、自分にとって必要なものを手に入れていかないといけない。

こんな機会、なかなかないよ。

自分の国にいたら実家も友達も仕事も何もかも揃って既に出来上がっているけど、それを一時的に手放し、何もない状態から何かをひとつずつ手に入れていく…という貴重な体験ができるのだ。


それをどう捉えるか?

物事の見え方や感じ方なんてそれに尽きる。


「何もない状態から何かを築き上げていく」

そんな時間を、リアルなRPGゲームをプレイしているようだ!まるでどうぶつの森の主人公じゃんアタシ!と思うと普通に楽しい。

でもそれを(大変だな….)と捉えれば、それは一気に苦行に変わる。


普段とは違う環境、思い切り楽しもう!

どうやったら楽しくなるだろ?そうだ、気軽に飲みに行けるような気の合う友達を探してみよう。普段は仲良しの友達とばかり会うから、この機会に新しい友達を作ってみよう。

そしてエンジニアとは全く違う仕事を経験しちゃおう。ずっとエンジニアとしてやってきたから、違うことをしたら何か発見があるかも。

あとアメリカは車社会だからこの機会にたくさん歩こう。植物園とか散歩してみようかな??


例えばそんな風に前のめりに楽しもうとしてみると、いくらでも楽しくなる。

どれくらい楽しくなるかは分からないけど

少なくとも、楽しくしようと思って動いた後にさらにつまらなくなるなんて展開はありえない。

私は経験したことがない。


あなたのスタンスは、楽しもうじゃなくて「楽しませてくれ」になっていて特に何もしていない。楽しみの方から歩いてきてくれるのを、自宅の椅子に座ってただ待っている状態。そりゃ、楽しくないっしょ。


たしかそんなことを言った。


そして

どうしたら幸せを感じられるかについて。

これに関しては

どこに行って何をしたから幸せとかじゃなくて、すぐそこにある幸せをちゃんと”幸せ”だと気付けるか?

だと思う。


幸せなんて、どれだけ気付けるかのゲームだ。

例えばメルボルンでの生活だと

なんて温かくて青空が綺麗な国なんだろう、道端のワンちゃんかわいいなぁ、こんなにも美味しいコーヒーがあったんだ

緑ってやっぱり癒されるなぁ、大きなオーブンで作る料理ってこんなに楽しいんだ、日本には売ってないアイテムがたくさんある、こんなにも大きなナスビがあるんだ、普段出会わない人に出会えて楽しいなぁ

このレストランのご飯美味すぎる、博物館ってこんなにおもしろい場所なのか、パートナーと手を繋いで海外を冒険するの最高だな…以下省略


やっぱりたくさんある。


今ある幸せを数えようとすらせず、今ない幸せの可能性を数えてばかりいるから幸せじゃないんだよ。


私は彼がアメリカでエンジニアをしてた時、なぜそんなに幸薄そうにしているのか意味がわからなかった。

アメリカのエンジニアの給料ってすごく高い。お金を気にせずほしいものを買えて、食べられて、親友達とたくさん遊べる生活がそこにあるのに、彼はいつもこの仕事はつまらない、遠距離恋愛でりこと会えないのが寂しいと、そこにあるサチをフル無視していた。いやいや、条件の良い仕事と親友たちとの時間をたっぷり愛でんかい!

日本に来たら来たらで、親友たちの時間が恋しい、給料が下がったと言い出す。

おいおい…絶対言うと思ったぜ。

メルボルンに来たら来たらで、イトーヨーカドーのふわふわパンが恋しいなんて言う。

うぉぉい!!!メルボルンの美味しいアーモンドクロワッサン食べんかいッ。

まじ美味しいから


….

こうして書くと、ティムがすごい幸せに目を向けられてない人みたいに思うかもしれないけど

私の肌感では、世の中の8.5割の人がこんな感じだと思っているよ。

もっと二重幅が大きければ…お金がないからもっとお金があれば…もっと仕事の条件がよければ…もっと時間があれば…もっと早く始めてれば…もっと若ければ…


海外に行けば一重をクールだと思う人はたくさんいるし

貯金残高がゼロでもないのにお金がないなんていうの、一緒にお茶しばいてる人の前で私友達いないからさと言い出す人と同じくらい失礼だし

生きてる限り何かを始めることができる。もう歳だからできないなんて、天国にいるジジババがかわいそうですから!!!



〜〜があれば幸せ

〜〜したから幸せ

そんなんじゃない。

ちゃんとそこにある幸せに気付き「あ、幸せ♡」ってどれだけ感じられるかなのだ。



これを幸せと呼ばずして何という?






ティムは「うん、うん、そうか…確かにそうだね」とものすごく真剣に聞いていた。

彼の心境が少し変化したのを感じた。

「よし、明日から動き出してみる…!!」

という言葉を聞けてとても嬉しかった。



すっきりしたようでよかった!

はい、じゃあ1000円になりまーす♡

と左手をひらひらさせると

「出てってクレ。」と、即座に部屋から追い出されてしまったのであった。


お悩み相談室、しゅ〜りょ〜!


おしまい





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20代も終盤に差し掛かったということで、再び大冒険をするために再び飛行機に飛び乗りました。

行き先は...海と世界屈指のコーヒーショップが立ち並ぶメルボルン!

今回は恋人ティムも同行。このマガジンでは、未知の世界に飛び込んだ後のドキドキとワクワクをお届けします。新しいことに挑戦してみようかな!と思えたり、自分らしい人生を歩んでみようかな!というきっかけになれれば嬉しいです!


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