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最近読んだ3冊、を紹介します<フィクション系>

本を読むと少しだけココロが軽くなる。人生がラクになる。

小説を書く会社員K'です。小説を書くために、小説を読んでいます。書くことで人生をラクに、そしてココロを軽くしていく。そのために本を読んでいます。

今回はその最近読んだからフィクションを3冊をお届けまします。この記事を読んでくれたあなたのココロも軽くなりますように。

それでは、どうぞ。


【1冊目】デッドライン(千葉雅也)

主人公の”僕”は卒論の提出の期限が迫る大学院生。裕福な家庭で育ち、実家から仕送りで広い家で一人暮らし。

サークルの活動、飲み会という大学生らしい営みも楽しみながら、同性に欲情を持ち、ゲイが集うハッテン場に出入りする。

ある中心の周りをいつまでもぐるぐる廻っている。その中心にはたどり着けないのか?その中心に何があるかわかっているから、その周辺をいつまでも廻っているのか?

動物的な熱気と理性的な冷気を完全には混ざらない、そのもどかしさも魅力だ。

でも、その"僕"にもの凄いスピードでデッドラインが刻一刻と迫ってくる。

【2冊目】マクベス(シェイクスピア)

主人公マクベスは王ダンカンを殺し、自らが王に即位する。 マクベスにとって王ダンカンは精神的な父親。これは”父殺し”だ。

最後はダンカンの実子マルコムに王座を奪還される。マルコムにとってはハッピーエンド。マルコムには実父ダンカンを殺せない。マクベスはメタ的な父殺しを成立させるための汚れ役だ。

社会が”父殺し”を必要としている。それを実現させるためにマクベスに”自分が王になる”という欲望が生まれそれを増幅させていった。

資本主義を成立させるために、私たちが欲望を増幅しているかのように。

【3冊目】星の王子さま(サン・テグジュペリ)

この小説からイメージした主要なテーマは「成長とは何か?」。

王子さま(すなわち人間)がどのように成長していくのかが描かれています。そのステップは、好奇心を満たす→他者性を受け入れる→それによって傷ついていく。このプロセス。自分の傷付き方、成長の仕方に、王子さまは最終的にどう振る舞うのか?

ただこのお話の中で一番傷付いているのは王子さまよりも星にいるバラかもしれない。バラの傷つき方が非常に魅力的で、人の魅力はどのように傷つき、それに対してどう反応するかによって表れるという洞察を提供してくれます。


性欲、権力欲、知識欲(好奇心)。

今回紹介した3冊はどれも、人間を構成する重要な要素をテーマとした1冊でした。

AIの登場によって、逆に人間とは何か?そういう問いが生成されている。そんなAIの時代に読みたいフィクションです。

(今回のnote記事も、音声入力した読書メモをChat GPTで綺麗に整え、編集したものを使っています。その読書メモの取り方は次の記事を御覧ください。どうぞ。)

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AIを使えばクリエイターになれる。 AIを使って、クリエイティブができる、小説が書ける時代の文芸誌をつくっていきたい。noteで小説を書いたり、読んだりしながら、つくり手によるつくり手のための文芸誌「ヴォト(VUOTO)」の創刊を目指しています。