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プラネタリア | 逆張りを止める

30代デビューをしてからというもの、アルコールを摂取することが増えた。父親がまあまあなアル中なので、僕も気付けばすっかりアル中の仲間入りを果たした。

父は同時にギャンブラーでもあり、ある意味では僕も興味関心があることへの金銭感覚がすっかりバグってしまっているので、僕も紛れもない広義のギャンブラーなのでしょう…。




他人に酔っ払っているのを見られたくないから、基本的にいつでも一人きりでストロングゼロ(無糖)を空けている。

お酒への抵抗力がなく、すぐに酔っ払えるので本当にコスパの良いクソ雑魚ボディを手に入れられました。父と母、ありがとう。身体も精神もこんなに弱い人間になってしまったよ。誰にも共感されないまま、それでも必死に死なずに生きてるよ。




アルコールを摂取すると、不思議と心のタガが外れて、イイ感じに本来の自我が出てくる。

いろんなことを「ふざけんなよ…!」と思いながらも、表面上は良い人のフリをして日常を上手く取り繕ってる。

「こんなことをいちいち言わせんなよ!」と思うことが多々あり過ぎるんだよな。僕が気付き過ぎなんじゃなくて、普通ぶって生きてる人間が気付かなさすぎなんだって。そういう心を捨てられて良かったじゃん。

自分を異常扱いした人間を僕はすっかり異常扱いしてしまっている。理解もされたくないし、少しぐらいは理解もされたいよ。




僕はきっと元々すごくまともな人間なんだと思う。狂った世界に変えられそうになって、それでもやっぱり上手くは変われなくて、結局やっぱり世界からすれば僕の方がおかしくて。

詩や音楽や写真といろいろやってみたけど、全部それなりに出来ちゃう器用な人間だよ。それだけで羨ましがられる人間だよ。妬まれる身にもなってくれよ。それでも、そうでもしないと生きていけなくて、そんなもので伝え切れない感情が自分の中では爆発していて本当にずっと辛いよ。産まれてからずっとずっと独りで辛いよ。理解された振りされるのが本当に、本当に辛いよ。




自分のことすら満足にやり遂げられないのに、他人には何故か尽くせてしまう。そして、そう生きたくないのに決められた定めのようにそんな風に生きてしまう。

世界なんて簡単に変えられないなんて言わないでほしい。どんな人にでも世界は変えられる。変える気がなくても変わっていくもの。

他人のためにと思ってした事がお節介になったり、それでも手放さずにいてくれた人を無碍に扱ってしまったり。

生きたかった命が出来なかったことを僕には出来る力がある。死んでないんだから、死ぬ気でやる意味が少なくともある。




他人が自分に与えてくれたことを曲解せずに素直に受け取れるようになってきた。深読みというか、逆張りというか、そういうのが中二病っぽくてカッコ良いと思えていた時期もあったが、今はもうそんなんじゃない。

何も失うものを無くした今、総てのことが有り難くて、そういう心じゃない人たちの見え透いた裏の感情さえ読めてしまう。そんな関係は初めから必要ないし、さっさと壊してしまおうとさえ思う。

裏切った、裏切られた、馬鹿にした、馬鹿にされた。もう全部が全部くだんないから、さっさと次の場所へ行きたいよ。

大切にしないといけない人だけを大切に明日も一生懸命生き延びる。もうお金も時間も精神的な余裕も無いよ。いよいよ逃げられなくなったぞ。この瞬間を待っていたんだな。

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