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まっさらな気持ちになるんじゃないかな <リカバリー・カバヒコ>

この1週間で10冊の読み、それはとても心地良い時間でした。
心地良い時間に気を取られ、ぼーっとしていたら見事に風邪をひいてしまいました。
のどの痛みから始まり、痰が絡み、咳が出る状況。
今は薬にお世話になっています。

ただ、休養しているのももったいないので音楽でも聴きたいなぁと昔のCDを漁っていたら、キロロの「ベストフレンド」などが出てきました。
うわぁー懐かしい。
嬉しくて声に出して歌っていたら、またのどがガラガラしてきました。
踏んだり蹴ったりです。

今日は青山美智子さんの「リカバリー・カバヒコ」をご紹介します。🌺🤭

と言っても今年の本屋大賞の候補作でもある作品なので読んだ人も多いことでしょう。
 
タイトルだけでは気づかなくとも、表紙のイラストを見てピンときた人はいませんか?
はい、公園に置いてある動物の遊具です。

家の近所の公園には、うさぎとキリンとカメがいますが、今回の主人公はカバさんでした。

今回は同じマンションの住んでいる5人の登場人物が、「リカバリー・カバヒコ」の話を公園で直接聞いて、自身の課題に向き合っていくお話。
そして、さらに次の人にカバヒコの話を伝えていき、人々の願いを託しているようにも思えます。

公園でいつも誰かを迎える遊具の動物たち。その動物たちはたくさんの人たちを見ているのでしょうね。もしかしたら、カバヒコは仮の形で本当は・・・?とも思ったりします。

そして読み終わったら、これらが置いてある懐かしい公園に立ち寄りたくなりました。え、でも、ブランコで遊ぶ???
いつのまにか、公園で遊ぶのは子どもの時だけと自分で思い込んでいたのかもしれません。

まぁ大人が1人でブランコするのはちょっと気になりますが、うさぎやキリンの頭を撫でて、ちょっとそこに腰かけてみようかなぁ。

私が抱いている普通や当たり前の概念を脱ぎ去り、まっさらな気持ちになるような気がします。


光文社

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