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ツキと、誰かを助けること<月の立つ林で>

月の立つ林で 著者:青山美智子さん

「連休どうして過ごしている?」
「いやー、まいったよ。連休って最近休みのお店が多いよね。近くの八百屋とパン屋さんは明日の5日まで3日間休みだって」
「へぇ?GWもお正月休みみたいに従業員を休みにするのかな」
「これも働き方改革かねー」

このような会話のように、最近お休みのお店は増えていませんか?

一生懸命働くことは必要でしょうが、忙しくすることで見失うこと。
もしくは、働かないことで気おくれすることがあります。

著者の青山さんは今回、月をモチーフにされていると思いますが、働くことや、働き方から見えてくる人間像もテーマにされたのかなと勝手に想像しました。

第1章のあらすじを少し紹介します。

看護師を退職した女性は近所の猫を預かることになります。それは、飼い主の手助けだけでなく、その先の飼い主の友だちも助けたと言われ・・・。

直接ではないけれど心配してくれている弟の存在と、メールでやりとりするアクセサリー作家やポッドキャストの配信からのリスタートの言葉を感じて、新たな道を探し始めます。(ここまで)

特に、後半での女性と猫の飼い主との会話に胸が熱くなるのです。

また最後の章では、この女性がある職場で働き始め、人を助ける場が書かれています。
登場人物のその後の様子、違う場面でのつながり。

これぞ、青山ワールドの醍醐味!

もうたまらないですねー


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