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ハム解雇について:火中の栗を拾い、チームを再建し、そして解雇されたヘッドコーチ

ハム解雇について:火中の栗を拾い、チームを再建し、そして解雇されたヘッドコーチ

ロスアンゼルス・レイカーズのヘッドコーチ、ダービン・ハムがこの度、解雇された記事を読んだ。

ダービン・ハムは2年前の2022ー2023年シーズンからロサンゼルス・レイカーズのヘッドコーチを務めた人物である。

今振り返れば、当時のレイカーズのヘッドコーチなんて誰もやりたがらなかったと思う。

その前のシーズン、2021−2022年シーズンにレイカーズはスーパースターであるラッセル・ウエストブルッ

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レブロン、カリー、デュラントのうちNBA2023−2024シーズンで優勝できそうなのは誰か

レブロン、カリー、デュラントのうちNBA2023−2024シーズンで優勝できそうなのは誰か

39歳のレブロン(優勝4回経験)、36歳のカリー(優勝4回経験)、35歳のデュラント(優勝2回経験)が今シーズン優勝できる可能性はあるのか、についてESPNで記事が載っていたのでピックアップしてみた。

結論、フェニックス・サンズに属しているデュラントがこの3人の中では最も優勝できる可能性が高い、という内容である。

過去、NBAのベテランスター選手が優勝を経験したシーズンには、必ずといっていいほ

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なぜレブロン・ジェームズは衰えないのか

なぜレブロン・ジェームズは衰えないのか

今から約1年前の2023年2月、NBAレギュラーシーズン歴代総得点数においてカリーム・アブドゥル・ジャバーの記録(38,387点)を抜き、1位に躍り出たレブロン・ジェームズ。

そんな彼も2024年2月25日時点で総得点数を39,898点まで積み上げており、このままのペースでいけば前人未到の総得点数40,000点まであと数試合(4〜5試合)で達成するものと思われる。

39歳を迎えた2023−20

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レイカーズが対戦相手から3Pシュートを打たれ続け、そして入れられ続けている件をデータで検証してみた

レイカーズが対戦相手から3Pシュートを打たれ続け、そして入れられ続けている件をデータで検証してみた

ロスアンゼルス・レイカーズのエースであるアンソニー・デイビスは「どの対戦相手もレイカーズに対してシュートをよく決めてくる。我々は彼らがステフィン・カリーだと思ってプレイ(ディフェンス)しなければならない」と述べた。

果たしてレイカーズの被フィールドゴール試投数、成功数、成功率はどのくらい深刻なのか、データを調べてみた。結論、2ポイントシュートを含めたトータルの被フィールドゴール試投数、被成功数、

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今レイカーズに必要なのは3Pシューター

今レイカーズに必要なのは3Pシューター

インシーズントーナメントでチャンピオンを獲得して以降、勝率5割付近を彷徨うレイカーズ。波に乗れない理由はオフェンス、ディフェンスの観点からいろいろとあるのだと思うけれど、特に目立ってしまうのがオフェンスのうち、3Pシュートの不振だ。

下の図は、各チームにおける2Pシュート・3Pシュート・フリースローから獲得した得点の割合を示したものだが、レイカーズは28.5%で30チーム中29位。100点を仮に

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渡邊雄太のシュート力の向上をデビュー年以来のショットチャートで追ってみるととても感慨深い

渡邊雄太のシュート力の向上をデビュー年以来のショットチャートで追ってみるととても感慨深い

前回の投稿に引き続き、NBAのブルックリン・ネッツにてディフェンス&3Pシューターとして大活躍している渡邊雄太選手について記しておきたい。2023年1月9日現時点では規定数に到達せず3P成功率ランキング対象外となってしまっているが、今シーズンの3P 成功率は52.7%(1試合平均試投数は2.7本、成功数は1.4本)と高確率でシュートを沈め、引き続き高精度なシューターとしてチームでの役割を果たしてい

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スランプに陥っているレイカーズのこれまでのロスター別スタッツの振り返り

スランプに陥っているレイカーズのこれまでのロスター別スタッツの振り返り

昨年12月10日にインディアナ・ペイサーズをインシーズントーナメントで下して以降、成績が4勝10敗と大きく負け越しているレイカーズ(下図ご参照)。1月8日のLAクリッパーズ戦は辛うじて勝利したものの、レギュラーシーズントータルでの成績は18勝19敗と負け越している。

ここ10試合はヘッドコーチのダービン・ハムも何度もスターティングメンバーの入れ替えをしており、なかなかベストメンバーが固定しない。

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残りの試合日程から考える、NBAプレーオフ進出チーム予測(特にグリズリーズ、ウィザーズ、ペリカンズ)

オールスターウィークエンドも終わり、2019年-2020年シーズンも残り2ヶ月強となった現在、NBAの公式サイトにこんな記事が掲載されていた。

Schedule Analysis: Breaking down the final 2 months for every team

「残りの試合日程から全チームの勝敗を占おう」という内容の記事で毎年この時期になるとNBA公式サイトに掲載されている。こ

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LeBron Jamesは通算40,000得点に到達できるか

LeBron Jamesは通算40,000得点に到達できるか

※本記事の続編を2021年10月に出しました。ぜひこちらもご覧ください。

誰も気に留めないだろうが、日本時間2月24日時点でNBAのスーパースター、レブロン・ジェームズがフィールドゴール成功数12,345本、フリースロー試投数10,000本に到達した。これらの記録はさておき、レブロン・ジェームズは果たして通算得点・アシスト・リバウンド・スティール・ブロックでどこまで記録を伸ばすことができるのだろ

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LeBron Jamesは通算40,000得点に到達できるか(2)その前にKareem Abdul- Jabbarの記録を更新できるか

LeBron Jamesは通算40,000得点に到達できるか(2)その前にKareem Abdul- Jabbarの記録を更新できるか

前回の記事が意外にも好評だったので、データを最新版に更新した記事を再作成しました。果たしてレブロン・ジェームズは残りのキャリアで前人未到の通算40,000得点を達成できるのか、そしてその前に通算得点歴代1位のカリーム・アブドゥル・ジャバーの記録を抜くことができるのか、について再度予測してみます。

前回の記事をアップしたのは2020年2月で、当時は「4年後(つまり2024年シーズン)には40,00

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NBA 2021-2022シーズンで更新されそうな歴代TOP10記録を予想してみた

NBA 2021-2022シーズンで更新されそうな歴代TOP10記録を予想してみた

米国時間10月19日(日本は10月20日)に開幕されるNBA2021ー2022シーズン。というわけで、今シーズン中に更新されそうな歴代TOP 10記録を、足元のデータから予想してみました。結果を先に言ってしまうとだいたいがレブロン・ジェームズの記録更新になってしまうのですが、その中でも一つだけ「3P成功本数」だけは最高に面白いことになりそうな記録がありました(記事の終盤に載せてあります)。ぜひご覧

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NBAでファウルの判定ルール変更の影響を最も受けている選手はハーデンではない

NBAでファウルの判定ルール変更の影響を最も受けている選手はハーデンではない

2021年−2022年NBAシーズンが開幕した。今季からはオフェンス選手がディフェンス選手から(故意に)ファイルを誘い、フリースローを得る行為を防止するルール変更が行われた(ルール原文はこちら)。

具体的には「シューターが異常な角度でディフェンダーに当たりにいく」「シューターが異常な角度で足を上または横に蹴る」「シューターがディフェンダーの腕に絡ませてシュートを狙う」といったファウルを誘うための

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マイケル・ジョーダンは実際、何本ショットを外し、何試合負けたのか

マイケル・ジョーダンは実際、何本ショットを外し、何試合負けたのか

NBAのレジェンド、マイケルジ・ジョーダンと言えばバスケットボールプレイヤーとしての実績だけでなく、トップアスリートならではの悟りの境地から発せられる数々の名言を残したことでも有名である。その彼の名言の一つにこんな台詞がある。

「私はこれまでのキャリアで9000本のショットを外してきた。300試合に負けた。26回勝敗を決めるショットを託され、外した。私は何度も何度も人生の中で失敗をしてきた。それ

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NBA50周年チームには選出されなかったが今回NBA75周年チームに選出された4選手

NBA50周年チームには選出されなかったが今回NBA75周年チームに選出された4選手

2021年はNBA75周年記念の年であり、NBA75年の歴史上のトッププレイヤーー75人(正確には76人)が選出された。これは1996年のNBA50周年の際に選出されたトッププレイヤー50人に続く企画である。

NBA トップ50プレイヤー(1996年に選出)

NBA トップ75プレイヤー(2021年に選出)

そこで、50周年記念プレイヤーたちと75周年記念プレイヤーたちの変化を以下3つの要素

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