【「けだるさ」は「立ち方」で解消】
博心堂鍼灸院の、いんちょです。
梅雨入り前の雨降りの多い時期。
沖縄では既に「梅雨入り」を迎え、関東はその一か月後が「梅雨入り」目安ですから、6月中旬には東京も「梅雨入り」かな、なんてカレンダーを眺めながら、ふと思いつきます。
朝から冷たい雨が降ったりすると、真夏のスコールのような土砂降りや、台風シーズンの暴風雨とは違った、ドンヨリ体が重たくなる独特な「けだるさ」を、梅雨入り前の今時分、強く感じます。
だいたいこの時期、真夏のような強い日差しの合間の「冷たい雨ふりの日」は、思っている以上に「足腰が冷えて」いる。
原因は、夏に向かって開く「無防備な毛穴」から、シトシト雨の「冷たい湿気」が、体内に侵入するからです。
東洋医学では、カラダを層構造で考えます。
・皮膚
・血管
・肉
・筋肉
・骨
という「ニックネーム」で「カラダの層構造」を「はたらき」として考えます。
「ニックネーム」が「肉体を表す用語」だったりするので、「肉体」と勘違いしやすいのは、ちょっとジレンマを感じますが、そのあたり、「日常の言葉」におきかえて、「体に浸入する梅雨の湿気」を解説していけたらと思います。
「冷たい湿気」が「皮膚」という「外界の変化を感じるセンサー」に「害」をあたえるとします。
急に「体表」を冷やされたと感じるカラダは、「風邪」をひいて「冷えと湿気を追い払おう」とします。
結果、くしゃみや咳、鼻水や鼻炎症状、鳥肌が立ったり、肌の感覚が鈍くなったりします。
「冷たい湿気」が「血管」という「体温を循環させるポンプ」に「害」をあたえるとします。
急に「血流が悪く」なり、体温調整が行き届かないと、「むくみ」と「冷えのぼせ」をひきおこします。
「冷たい湿気」が「肉」という「カラダの余力・たくわえ」に「害」をあたえるとします。
「冷たい水分」を負担に感じる「消化器」は、「強制排除」とばかりに「(腹痛を伴わない)下痢」をします。
「筋肉」や「骨」に「冷たい湿気」が侵入するには、梅雨本番や台風シーズンにならないと、おこらないかな。
こうした「冷たい湿気」は、「夏本番」を迎える前の「体づくり」に必要な刺激だったりします。
「湿気に負けずに汗をかく」ようになると、夏本番を迎えるときに「夏バテ」しにくくなります。
「汗を上手にかける」体づくりを進めるには、「血管」の「全身の体温調整機能」を整えることが必須。
たとえば、適度な運動は、うすら寒い「梅雨入り前後」にはお勧めです。
運動することで、必然的に「血流」はよくなりますし、ほどよく「筋肉量」を増やすことができれば、それだけで「夏負け」しない「体を支える力」が身に付きます。
適度に「体幹部」や「足腰」の筋肉量を増やしたり、筋肉に刺激を与えて「血流」をたかめるなら、日頃の「立ち方」を気にしておくとよいです。
ヒントは「バレリーナのようなポーズ」。
不安定な姿勢や足を高くあげたり、コマのようにクルクル回れる体幹部や足腰の安定感は、やはり「長年の鍛錬のたまもの」。
もちろん、日常生活を「バレーをしながら」過ごしましょうという「ムリ」はいいません。
でも、「トウシューズ」で立って、カラダの安定を保てるような「姿勢を維持する」筋力とバランス感覚は、気が付いた時にでも「気にして」チャレンジしてみるとよいです。
足腰やバランスに自信のない人は、手すりなどにつかまりながらやってみるとよいでしょう。
ちなみにぼくは、街中を歩くときなど、比較的「こんな風」に「立って」いることがあります。
信号待ちや銀行での行列に並ぶとき、電車やバスを待っているときなど、街歩きしているときには、そんなチャンスがひんぱんにあります。
また、在宅していても、こうしてパソコンに文字を打ち込んでいるときや、座り疲れを感じているときなど、「機会」をみつけて「立ち方」で、体調や体のバランス感覚の確認をし続けています。
大事なのは「感覚」を鍛錬してあげること。
不必要に「筋トレ」しなくても、「使っていない体」をくまなく刺激してあげたほうが、カラダの可能性は広がります。
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